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PRONTOの「STONEMILLの抹茶バスクチーズケーキ」の実食レポと抹茶スイーツのブランディングについて

プロント STONEMILL MATCHA抹茶バスクチーズケーキの写真 (10)チェーンカフェ

大手チェーンカフェのプロント(PRONTO)は2021年4月1日に、期間限定で抹茶バスクチーズケーキの販売を開始。

プロント 店舗外観画像

この抹茶バスクチーズケーキは、サンフランシスコで人気のカフェ「STONEMILL MATCHA」の抹茶を使用しており、これが食べられるのは、サンフランシスコと日本のプロントだけだそうだ。(STONEMILL MATCHAの詳細は後述)

プロントといえば、これまでは一般的なニューヨークチーズケーキを販売していた。

【PRONTO プロント】ニューヨークチーズケーキ (6)
PRONTO(プロント)のニューヨークチーズケーキ

それが2021年4月のスイーツメニューの大幅リニューアルによって、他のスイーツとともに抹茶のバスクチーズケーキが販売された。

ちなみにバスクチーズケーキは、スペインのバスク地方で見られるチーズケーキで、2019年頃から日本でも話題になっているチーズケーキの一種だ。今回はそのバスクチーズケーキに抹茶を混ぜたチーズケーキということになる。(バスクチーズケーキの特徴や歴史などはこちら

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抹茶とバスクチーズケーキの魅力を存分に楽しめる

表面の焦げ具体といい、断面の抹茶色といい、いかにも抹茶バスクチーズケーキという感じだ。

その味は率直に美味しい。抹茶の程よい渋みと、バスチーチーズケーキの濃厚さがマッチした、バランスのよい抹茶のバスクチーズケーキである。バスクチーズケーキの魅力も、抹茶の魅力もどちらもしっかり引き出せている。

以前、駒込にあるバスクチーズケーキが人気のカフェ「ココフル」で抹茶のバスクチーズケーキを食べたが、そのお店にまったく引けを取らない美味しさである。

cocoful(ココフル) 抹茶バスクチーズケーキ (3)
ココフルの抹茶バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキとしては特筆すべき点はないものの、チーズケーキとしては十分に美味しい。完成度の高さを感じる一品であり、抹茶スイーツが好きな方、バスクチーズケーキが好きな方は十分に満足できると思う。

2019年の夏頃からブームが始まったバスクチーズケーキである、2021年にはすっかり、チーズケーキのジャンルとして定着し、そしてファミレスやチェーンカフェでも手軽に食べられるようになったのはありがたい。

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抹茶バスクチーズケーキの値段、カロリーなど

カロリー401kcal
値段583円
メニューの説明日本初上陸! サンフランシスコにあるカフェ”STONEMILL MATCHA”の抹茶を使用したバスクチーズケーキ。濃厚な抹茶の香りとクリーミーなチーズのくちどけがたまらない一品です。(公式サイトより引用
公式サイトなどプロントの公式サイト
公式Instagram
公式Twitter

またプロントは今回のリニューアルでレアチーズケーキ(ベリージェリーレアチーズ)も同時に販売している。次回はレアチーズケーキをこのブログで紹介できればと思う。

他にも当ブログでは色々なお店の抹茶チーズケーキを紹介している。抹茶スイーツ好きはこちらもぜひ参考にしていただけたらと思う。

抹茶・ほうじ茶チーズケーキまとめ
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STONEMILL MATCHAとは?(サンフランシスコの日本食カフェ)

前述のとおり今回のプロントの抹茶バスクチーズケーキは、サンフランシスコにあるカフェ「STONEMILL MATCHA」の抹茶を使用しているが、「STONEMILL MATCHA」とはいったいどんなカフェなのだろうか。

そして何より「抹茶なのにサンフランシスコ?」と疑問に思うはず。

調べてみると、まず「STONEMILL MATCHA」はサンフランシスコにある抹茶ラテや日本式の食事を提供するお店のようだ。お店のインスタグラムアカウントをみてみると、抹茶スイーツのほか、味噌汁、卵焼き、焼き鮭、ご飯の日本的朝定食などを提供しているのがわかる。(STONEMILL MATCHAのInstagram

インスタグラムをみる限りでは、日本人のスタッフが多いようだった。これは推測にすぎないが、日本人がサンフランシスコで営業している日本食カフェといったところだろう。そして何かの縁でプロントとコラボした、そんな経緯であると考えられる。

STONEMILL MATCHAは京都の抹茶を使用

何より驚いたのは「STONEMILL MATCHA」は、京都で採れた抹茶を使っていることだ。公式サイトを見てみると「Serving the finest matcha tea from the shade-grown farms of Kyoto, Japan(日本の京都の被覆栽培農家の最高級抹茶を提供)」と書いてある。

つまり「STONEMILL MATCHA」は京都で採れた抹茶を使ったドリンクやフードを提供する、サンフランシスコのカフェなのである。そしてプロントの抹茶バスクチーズケーキは、そのサンフランシスコのカフェの、抹茶を使ったものである。言い換えれば、逆輸入された抹茶を使った抹茶のバスクチーズケーキだ。

1つ疑問なのは、プロントの抹茶バスクチーズケーキの抹茶は、サンフランシスコから輸入しているのだろうか。それとも京都から受け取るのか。京都からサンフランシスコに輸出されたものを、日本で輸入しているとしたらあまりにもエネルギー効率が悪く、このご時世、環境にも悪い。多分そんなことはないと思うが。

海外の地名で抹茶スイーツをブランディングすることについて

もう1つ特筆しておきたいのは、抹茶スイーツのブランディングの仕方だ。

これまでの抹茶系のスイーツといえば、「利休」や「伊藤久右衛門」「上林春松本店」など、京都にある老舗茶屋の名前を使ってブランディングするのが一般的であった。たとえばコンビの抹茶スイーツをみるとその例をよく見る。

しかしプロントはその慣習を打ち破った。プロントは「京都」や漢字が並ぶ日本の茶屋のなどのワードは一切出さず、「サンフランシスコのSTONEMILL MATCHAの抹茶を使用している」とアピールした。

これは日本の茶屋の名前が持つブランド力が低下した証拠だといえるのではないだろうか。これまでは「京都の抹茶」がブランディングとしては一般的だったが、おそらくプロントは、その訴求の仕方を、時代おくれでありダサいと考えた。抹茶の質をアピールするに際して、「京都」というワードはもはやブランド力を持っていないと判断したのだ。

そして「サンフランシスコ」+「STONEMILL MATCHA」という、アメリカの都市名+ローマ字という、先進的なイメージを持つワードを並べた。

新しい取り組みである一方で、何か大きなものを失ったような気がして残念な気持ちもある。京都の抹茶なのに、京都の名は一切ださずサンフランシスコとしたのだから。

これまで京都の老舗茶屋の名前は、抹茶フードとのコラボによって日常的にみるものであった。しかしプロントの例のように、海外の地名で抹茶フードをブランディングすることが定着すれば、京都の老舗茶屋の名前を見る機会は激減するだろう。「なんかカッコイイ」という一時的にしか通用しない価値観によって、日本的なものが廃れていくのである。極端な予測をするなら、そのうち日本人は、抹茶はサンフランシスコで採れるものだと思うようになるのではないだろうか。もちろんその流れは一時的なトレンドで終わる可能性もあるが。

今回のプロントの抹茶バスクチーズケーキは、美味しいのはもちろんこと、抹茶なのにサンフランシスコのカフェとコラボするという、新しいブランディングの一例を提示してくれた。一方で日本のカフェが、日本の抹茶を使ったバスクチーズケーキを、サンフランシスコのカフェのもとして販売するという、不思議でいびつともとれる現象を目の当たりにした瞬間でもあった。

その他、当ブログの関連記事

他の当ブログでは色々なカフェのチーズケーキを紹介している。以下はチェーンカフェのチーズケーキの一覧ページである。

カフェ/喫茶店/レストランのチーズケーキ一覧
カフェ、レストラン、喫茶店で食べられるチーズケーキを一覧で紹介しています。

またこれまで紹介した抹茶系のチーズケーキは以下のページでまとめている。

抹茶・ほうじ茶チーズケーキまとめ
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