沖縄を訪問した際に、東京では見たことがない「白バラ」というケーキ屋を見つけたので、こちらのチーズケーキを購入してみました。「白バラ」がどんなお店なのかについてと、こちらのチーズケーキの魅力を紹介します。
■動画でも白バラのチーズケーキについて紹介しています
沖縄のローカルチェーン「白バラ」について
「白バラ」は1965年に那覇市大通りで開店し、現在は沖縄各地に合計12店舗を出店している、沖縄のなかではトップクラスで店舗数が多い洋菓子屋です。創業者はサイパンで生まれ、名護市育ちで、中学を出てすぐにコザ市の洋菓子屋で働き始めたそうです。

お菓子の種類は店舗によって異なりますが、チーズケーキやショートケーキ、シュークリーム、ロールケーキといった生菓子やマドレーヌやバウムクーヘンなどの焼き菓子などの洋菓子を中心に、ぜんざいなどのどら焼きなど、様々なスイーツを販売しています。

沖縄では、本州の多くのエリアに出店しているシャトレーゼや不二家がなく(2025年2月現在)、それゆえに白バラのようなローカルなケーキが根付いているようです。
ちなみに沖縄のケーキ屋でいえば、7店舗を出店している「プーゾ(PUZO)」があります。白バラ、プーゾは沖縄の2大ケーキ屋チェーン店といえるのかもしれません。
■沖縄で7店舗を出店するチーズケーキ専門店PUZO(プーゾ)
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さて今回はこの白バラで「キリのチーズケーキ」と「チーズケーキ」という2つのチーズケーキを購入してみました。



キリのチーズケーキ(350円)
まずこちらは「キリのチーズケーキ」という名前で販売されていたケーキです。

「キリ」はスーパーでもよく見かけるフランスの乳製品のブランド「Kiri」のことだと思われます。値段は1カット350円で、非常にお手頃な価格です。
実際のケーキは側面と底にタルト生地を配置した、チーズタルトともいえるようなタイプです。また特徴的なのは中身の部分が2層になっていること。上にチーズ生地、下にスポンジ生地といった構成になっているのです。




上のチーズ生地は気泡のあるややふわっとした質感。いい具合に気泡のあるチーズ生地はしっとりの中にしゅくしゅくした質感もあります。スポンジのふわふわした食感と、タルトのほろほろ感も合わさって心地よい食感です。

味については、全体的にやさしめではありますがしっかりクリームチーズの風味も感じられます。やさしさとチーズの魅力も同時に味わえる、落ち着いたおいしさとなっています。
チーズケーキ(300円)
続いてこちらは「チーズケーキ」という名前で販売されていたケーキです。

値段は300円でこちらもお手頃。


一見普通のスフレに見えますが、2つの違う質感のケーキが重なっていることがわかります。


お店の札の説明によれば、オレンジ風味のスポンジにスフレチーズケーキを重ねているとのこと。また表面にはアプリコットジャムを塗っています。このタイプのスフレチーズケーキはほかではみたことがありません。

実際に食べてみて、まず食感は、上の層がふるふるでクリームのような質感で、下はふわふわでしっとりしたスポンジケーキのような質感です。「しっとりとろとろ」と「ふわふわ」の2つの食感を一口で味わえるようになっています。

味については、上のチーズケーキの層はカスタードクリームのような厚みがあってまろやかな味に加えて、しっかりコクも感じられるしっかりした味わい。下の層はやさしい味わいで、ほんのわずかにオレンジの風味があります。表面のアプリコットジャムのフルーティーな甘味も口の中を盛り上げてくれます。
一見シンプルなチーズケーキでありながら、2つの食感に多彩な味を楽しませてくれるチーズケーキで、個人的には非常に印象的な一品でした。
補足情報
- お店:白バラ
- 今回購入したケーキ:チーズケーキ300円、キリのチーズケーキ350円
- 今回利用した店舗:天久りうぼう店
- お店の公式サイト
- 公式Instagram
- Googleマップ

■その他、沖縄でおすすめのチーズケーキ
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