ベイクドチーズケーキやニューヨークチーズケーキ、スフレチーズケーキなど、日本には様々なタイプのチーズケーキが存在する。
どれくらいの種類があるのかをたしかめるべく、チーズケーキの種類を調査し、まとめた。わかったのは、日本で一般的に見られるチーズケーキは6種類あるということ。
- レアチーズケーキ
- ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキ、チーズテリーヌ)
- スフレチーズケーキ
- チーズタルト
- 2層のチーズケーキ
- 焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ
レア ベイクド ニューヨーク バスク テリーヌ スフレ 2層のチーズケーキ タルト 焼き菓子系
本記事では、1つ1つのチーズケーキについて、画像つきで詳しく解説していく。
最初に補足しておくと、すべてのチーズケーキは
- 焼いて固めるチーズケーキ
- 冷やして固めるチーズケーキ
この2つに大別できる。この前提を知っておくと、チーズケーキの種類の把握が楽になるはずだ。また、日本ではめったに見かけない海外のチーズケーキについては、数が多すぎて全部列挙するとキリがないので触れていない。
レアチーズケーキ

冷やして固めるタイプのチーズケーキの代表格、レアチーズケーキ。

ベイクドチーズケーキは焼くことによって生地を固めるが、レアチーズケーキは冷やすことで生地を固める。
レシピサイトやレシピ本に掲載されているレアチーズケーキの多くは、生地にゼラチンを混ぜる。ゼラチンはゼリーをつくるとにも使う材料で、冷やすと固まる。その働きを利用して、チーズケーキの生地を固めるというわけだ。
そのためゼラチンの割合が多いとプルプルした食感になる。少ないとクリームのような食感になる。以前、ゼラチンの量を多めにしてチーズケーキをつくったが、ゼリーのプルプルのレアチーズケーキができあがった。
ゼラチンを使わないレアチーズケーキもある
ゼラチンの変わりに寒天や片栗粉を使用して固める場合もある。もしくはそういった余計な材料をつかわず、ムース状にしたり、たんに冷やしているだけの場合もある。
クリームチーズは冷えていれば、ある程度かたさがあって形を保てる。他の材料が少なければ、クリームチーズの硬さだけでも十分な場合もあるのだ。
「パティスリー」と呼ばれる主にフランス系の洋菓子を販売しているお店には、オーソドックスなレアチーズケーキといったものはまず見かけない。口どけを浴するためにムース状になっていることがほとんどである。


また、ベイクドチーズケーキと違って、卵を使用しないので見た目は真っ白であることが多い。つなぎとなる材料(薄力粉など)を使用していないので、口溶けがよかったり、食べた印象が軽くなったりする。
ゼラチンを使ったレアチーズケーキは日本独特
焼かないチーズケーキを「レアチーズケーキ」と呼んでいるのは、実は日本だけだ。海外では「No-Bake Cheesecake」と呼ぶ。しかも海外の焼かないチーズケーキ(No-Bake Cheesecake)はゼラチンを使わないレシピがほとんど。
日本のレアチーズケーキのレシピは、
- クリームチーズ
- 生クリーム
- ヨーグルト
- 砂糖
- レモン汁
- ゼラチン
これらを使うのが一般的。
一方、海外の焼かないチーズケーキは、ヨーグルトを使わず、サワークリームやコンデンスミルクを使うレシピがほとんどだった。ゼラチンを使うチーズケーキ、いわゆる「レアチーズケーキ」は日本独自のものというわけだ。
レアチーズケーキの日本初はトップスであるという説も
ちなみに日本のレアチーズケーキは1965年、洋食屋のトップスが初ではないか、という説がある。トップス(Top’s)はチョコレートケーキでも有名なお店で、今では全国のデパートに出店している超有名店だ。
当のトップスは、「初かどうかはわからない」と回答しているそうだ。

チーズケーキをどう定義するかにもよるが、海外ではもちろんのこと、日本でも、チーズにはちみつを混ぜたものはよく食べられていたそうだ。焼かない甘いチーズを「レアチーズケーキ」と定義するならば、トップス以前にレアチーズケーキが食べられていた可能性は十分にありそうだ。
冷やして固めるタイプのチーズケーキは海外にもある
冷やして固めるタイプのチーズケーキが日本発祥のように語られることがあるが、それは正しくない。
焼かないチーズケーキは、日本でレアチーズケーキが食べられるよりもはるか昔から存在している。たとえば昔から存在しているのとしては、「パスハ(Paskha)」というチーズケーキが有名だろう。
「パスハ」はロシア正教徒のイースターを指す言葉なのだが、この時に食べられるチーズケーキも「パスハ(Paskha)」と呼ばれている。復活祭の時に「パスハ」を食べるのは、ロシア正教徒の風習である。
日本のレアチーズケーキはこの「パスハ」を参考にしているのではないか、という説もあり、いずれにしても焼かないチーズケーキの発祥は日本ではない。
ただし「レアチーズケーキ」という言葉を生み出したのは日本だ。またゼラチンを使ったのもチーズケーキを開発したのは、日本である可能性が高い。そういった意味でいうなら「レアチーズケーキの発祥は日本である」という言説も正しい。
様々なレアチーズケーキ
焼かないチーズケーキはレアチーズケーキである、というとてもシンプルな分類であるために、色々なレアチーズケーキが存在する。以下の画像は全部レアチーズケーキだ。
表面にクリームを乗せたものや、表面を炙ったもの、豆腐と混ぜたものまで様々なレアチーズケーキが存在する。
またほうじ茶のレアチーズケーキのような、フレーバーを混ぜたチーズケーキもある。

同じレアチーズケーキでも、味や食感、口当たりはまったく異なるため、とても楽しみがいがあるスイーツだ。
ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキ、チーズテリーヌ含む)

最初に断っておくと、ベイクドチーズケーキという分類の仕方は非常に大雑把だ。なぜならベイクドチーズケーキとは「焼いたチーズケーキ」という意味であり、焼いてしまえばどれもベイクドチーズケーキになってしまうからだ。
たとえば後で紹介するニューヨークチーズケーキもスフレチーズケーキもチーズタルトも、全部焼くタイプのチーズケーキだ。実際、店によっては明らかにスフレチーズケーキなのにベイクドチーズケーキとして販売している例もみかける。
以下のチーズケーキはどれもベイクドチーズケーキという名前で販売されていたのもの。

ベイクドチーズケーキといっても、そのレシピ・材料は様々だが、一般的なものは以下の通りだ。
- クリームチーズ
- 生クリーム
- サワークリーム(ヨーグルトで代用するレシピも)
- 砂糖
- 卵
- レモン汁
- 薄力粉(コーンスターチで代用することも)
- バニラオイル(あったりなかったり)
土台を作る場合はビスケットやバターが追加される
こちらがオーソドックスなベイクドチーズケーキの材料。配分はレシピによって異なる。またビスケットを砕いたものを敷いて、土台となるクッキー生地を作る場合も。
作り方は簡単で、混ぜて型に流して焼くだけ。材料を混ぜる順番や温度、焼き時間によって、仕上がりは変わるが、とりあえず全部まぜて焼けば普通においしいチーズケーキできる。
ベイクドチーズケーキのレシピはネットにも本にも無数に存在し、検索すれば簡単に見つけることが可能だ。ちなみに筆者が好きなチーズケーキはこちらだ。
サワークリームを使わないレシピなので、簡単。にそれでもおいしいチーズケーキになる。
現在のベイクドチーズケーキの原型はポーランドに
現在みられるベイクドチーズケーキの原型は中世のポーランド、ポドハレ地方でつくられていた「セルニック」というお菓子だといわれている。セルニックとはチーズケーキという意味で、今でもポーランドでは「セルニック」という名前で売られているそう。
※参考: https://witam-pl.com/2015/11/29/blog47/#a2
セルニックはカスタードクリームとカッテージチーズを混ぜて焼いたもので、アメリカに移民したユダヤ人によってそのレシピが世界に広まった、という説がある。
ニューヨークチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの一種)

ニューヨークチーズケーキはベイクドチーズケーキと明確な違いがなく、定義も非常に曖昧なので、ベイクドチーズケーキと同じ項目に紹介することにした。
ぶっちゃけてしまうと、ニューヨークチーズケーキはベイクドチーズケーキとほとんど同じ。材料も作り方も。上記の画像のタイプのチーズケーキをベイクドチーズケーキと呼ぶか、ニューヨークチーズケーキと呼ぶかは、作り手次第である、そんな状態である気がする。
それでは何の回答にもならないので、ニューヨークチーズケーキの一般的な特徴を一応紹介しておく。
以下の3つだ。
- グラハムクラッカーを砕いたもので土台を作っている
- 湯煎焼きにする
- 一般的なベイクドチーズケーキに比べてしっとりしていて口溶けがよい
※ニューヨークチーズケーキには定義が色々存在するので、一概にはいえない
湯煎焼きとは、オーブンの天板(下の鉄板)にお湯を張って焼くこと。これにより蒸し焼きに近い状態になり、しっとりした口溶けのよいチーズケーキに仕上がる。 しかしながら、上記の例から外れるニューヨークチーズケーキもたくさん存在する。たとえば土台がないニューヨークチーズケーキや、湯煎焼きにしないニューヨークチーズケーキなど。
以下の画像は全部ニューヨークチーズケーキだ。
全部ニューヨークチーズケーキ。
ニューヨークチーズケーキに明確な定義は存在せず、作り手がニューヨークチーズケーキといったらそれは、ニューヨークチーズケーキになる。ベイクドチーズケーキとニューヨークチーズケーキの区別がほとんどない状態で、定義云々を気にすることがナンセンスなのかもしれない。
以下のページでは、ニューヨークチーズケーキという名前で販売されたチーズケーキをまとめた。
※ニューヨークチーズケーキ一覧
※ニューヨークチーズケーキのレシピ




バスクチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの派生系)


バスクチーズケーキもベイクドチーズケーキの一種だ。ベイクドチーズケーキの材料の分量を増やして、焼き時間と温度を変えればバスクチーズケーキになる。
ちなみにバスクチーズケーキは、2019年頃から日本で流行しているチーズケーキの1つだ。
一般的なベイクドチーズケーキに比べ、クリームチーズを1.5倍~2倍の量を使用し、さらに高温・短時間で焼き上げる。これにより表面はこんがり焦げているが、中身は半熟という独特なチーズケーキができあがる。


表面のほろ苦みと、外側(火が当たりやすい場所)のベイクド感、内側のレア感、これらを同時に楽しめるチーズケーキには目新しさがあり、2019年頃から一気に注目が集まった。
バスクチーズケーキはスペインバスク地方のチーズケーキを模倣したもの


バスクチーズケーキは、美食の街として有名なスペインのサンセバスチャンという街のバルで売られていたチーズケーキを模倣したものだ。
サンセバスチャンは、スペインとフランスにまたがる”バスク地方”という場所にある。このバスク地方で食べられているチーズケーキであることから「バスクチーズケーキ」という名で呼ばれるようになった。
「バスク料理」や「バスク人」「ガトーバスク」といった言葉をきいたことはないだろうか。これらも全部、スペインとフランスにまたがるバスク地方と所以がある。(参考:バスク料理 wiki)ちなみにサンセバスチャンのバルでは、バスクチーズケーキではなく、「tarta de queso(チーズケーキ)」という名前で売られている。
日本にこのバスクチーズケーキが入ってきた初期のうちは「バスクのチーズケーキ」「バスク風チーズケーキ」といった呼び方をされていたが、そのうち「バスクチーズケーキ」という名前で定着するようになった。
ちなみに日本で最初にバスクチーズケーキを販売したと考えられるのはカオリーヌ菓子店。当時は「バスクのチーズケーキ」という名前で販売していた。(※参考:バスクチーズケーキとは?バスクチーズケーキなぜ、いつブームになったのか?)
2018年の7月、白金高輪にオープンしたバスクチーズケーキ専門店「GAZTA」が大ヒット。さらに2019年にはローソンがバスクチーズケーキを模倣したスイーツ「バスチー」を販売。
これが大ヒットし、バスクチーズケーキが一般的なブームになった。


※バスクチーズケーキの美味しそうなレシピ
※バスクチーズケーキの簡単なレシピ



チーズテリーヌについて(長方形のベイクドチーズケーキ)


2019年頃から一部のレシピ本や一部の洋菓子屋で「チーズテリーヌ」という名前の商品がみられるようになりじわじわ認知を上げていた。そして2020年の10月になる大手コンビニのローソンが、「麗溶チーズテリーヌ」という商品を販売するようになり、チーズテリーヌという名前が一般的ななった。


チーズテリーヌとは何なのか。その内実は単に四角いベイクドチーズケーキだ。明確な定義はない。
フランス料理のテリーヌとはあまり関係がなさそう
テリーヌと聞いて思い出すのはフランス料理のテリーヌという料理だろう。しかしフランス料理のテリーヌとチーズテリーヌはほぼ関係ないと筆者は考えている。
フランス料理におけるテリーヌは、テリーヌ型を使って食材を圧縮したり、圧縮して火にかけたりする料理であり、日本料理でいうところの煮こごりに近いものだ。そしてフランス料理のテリーヌの定義は、テリーヌ型を使って作った料理ということになっている。
一方でチーズテリーヌはテリーヌ型を使っているわけではなく、単に長方形のケーキ型(パウンドケーキ型)を使っているにすぎない。またテリーヌ型を使ったチーズテリーヌのレシピは一度も見たことがない。つまりチーズテリーヌとフランス料理のテリーヌは関係ないと考えられるわけだ。
チーズケーキとはショコラテリーヌのチーズ版である
おそらくチーズテリーヌは、ショコラテリーヌからきている。形も作り方もそっくりだからだ。ショコラテリーヌのレシピにおけるショコラを、クリームチーズに変えると、チーズテリーヌになる。つまり、チーズテリーヌは、ショコラテリーヌのチーズ版なのだ。
ちなみにショコラテリーヌに関しても、他のチョコレートケーキと明確な違いがあるわけではなく、様々な作り手が自由に、様々なショコラテリーヌを生み出しているそうだ。
チーズテリーヌも同じような状況で、明確な定義もないし、決まったレシピが存在するわけでもない。
チーズテリーヌは単なる長方形のチーズケーキ
まとめると、チーズテリーヌはただの長方形のチーズケーキだといえる。
おそらく「チーズテリーヌ」と表現したほうがオシャレで新しい感じがするから、作り手がチーズテリーヌと呼んでいるだけなのだろう。その意味では、チーズテリーヌが流行っているというより、「チーズケーキをチーズテリーヌと呼ぶことが流行っている」に過ぎない。
いやもしかしたら、そのうちベイクドチーズケーキの明確な違いが打ち立てられるのかもしれない。しかし今現在はそういった定義のようなものは一切みられない。
スフレチーズケーキ


しっとりとフワフワの中間くらいの食感を楽しめるスフレチーズケーキ。こちらも焼いて固めるという意味ではベイクドチーズケーキの一種なのだが、レシピが大きくことなり、また他サイトでも分けて紹介されることが多いので、当ブログでも分けることにした。
一般的なベイクドチーズケーキは、クリームチーズケーキに全卵、生クリーム、サワークリームを混ぜて焼く。一方でスフレチーズケーキはクリームチーズに牛乳、そしてメレンゲを混ぜて焼く。
★ 一般的なベイクドチーズケーキ
⇒クリームチーズに生クリーム、サワークリーム、全卵を混ぜる
★スフレチーズケーキ
⇒クリームチーズに牛乳、メレンゲ、卵黄を混ぜる
メレンゲとは卵白を泡立てもので、これをクリームチーズに混ぜることで、フワフワしたチーズケーキに仕上がる。
ちなみに土台(底)にはスポンジ生地を敷くのが一般的。スフレにクッキー生地を敷いたチーズケーキは一度もみたことがない。


スフレチーズケーキは日本発祥という説も
ちなみにスフレチーズケーキは、日本発祥という説が有力だ。その証拠にスフレチーズケーキは海外では「ジャパニーズスタイル」と呼ばれることも。
日本で初めてこのタイプのチーズケーキを最初に発売したのは1969年の当時大阪にあったホテルプラザだといわれている。洋菓子屋、ケーキのレシピ本を多数出版している安井寿一が、 ドイツ語でケーゼクーヘンと書かれたレシピを参考に作り上げたとされている。
※参考
ちなみにスフレで有名な大阪のりくろーおじさんがチーズケーキを販売したのは、1985年。この大ヒットがきっかけでスフレチーズケーキが日本のみならず、海外でも知られるようになったと考えられる。
※スフレチーズケーキのわかりやすくて美味しいレシピ



チーズタルト


タルト生地の上にチーズケーキを乗せたお菓子。タルトの一種でもあるが、チーズケーキの一種でもある。
チーズタルトのレシピをみると、タルト生地の上にチーズケーキを乗せただけものほとんど。そのためチーズケーキの一種としてここで紹介した。
チーズタルトといえば、タルト生地の上にベイクドチーズケーキを乗せるが一般的。しかしベイクドと決まっているわけではなく、レアチーズケーキをタルトに乗せる場合も。
その他、タルト生地の上にベイクドとレアを乗せることも。


日本では、BakeやPabloといったチーズタルト専門店が存在するほど、チーズタルトの人気は根強い。


2層のチーズケーキ(ドゥーブルフロマージュとも呼ばれる)


2層のチーズケーキとは、異なる2つのタイプのチーズケーキを重ねたチーズケーキのことだ。
チーズケーキの分類として語られることはないが、ジャンルの1つとしてカウントできるほど多く見かけるものであり、ここでは筆者が勝手に1つのジャンルとして解説をいれた。
もっともポピュラーなのは、ベイクドチーズケーキの上にレアチーズケーキを乗せたタイプで、ルタオのドゥーブルフロマージュが有名。他には無印良品で販売している2層のチーズケーキもそのタイプ。



ねっとりしたベイクドチーズケーキと、しっとりと口どけるレアチーズケーキの両方を楽しめる贅沢なチーズケーキ。個人的にかなり好きなチーズケーキのジャンル。
ルタオが発売したことで一気に有名に
ドゥーブルフロマージュと呼ばれる、下にベイクド、上にレアの、この2層のチーズケーキを考案したのは、フラノデリスの藤田美知男さんという説が有力だ。
藤田さんは世田谷ロイズレストランで東京でドゥーブルフロマージュの原型を発売。その後、世田谷のラテール洋菓子店に藤田さんが勤務し、ここでもドゥーブルフロマージュが発売されていた。
その後、小樽の洋菓子店ルタオをそのチーズケーキを販売。大ヒットしドゥーブルフロマージュが有名になる。
つまり、ドゥーブルフロマージュを開発したのは「フラノデリス」の藤田美知男さん。ドゥーブルフロマージュを有名にしたのは「ルタオ」ということ。
※参考: https://www.facebook.com/furanodelice/posts/1447947138553619/
ルタオや無印良品の他、時々コンビニにも登場するチーズケーキなので、見つけたらぜひ、食べてみてほしい。
焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ(通称)


明確にこういった分類があるわけではなく、勝手に分類を設けた。
しかしチーズケーキの種類を語る上で、この焼き菓子・菓子パン系は絶対に見逃せない存在でもある。というのも、スーパーやコンビニなどの大衆的な場から、有名洋菓子店、観光地のお土産屋など、至るところにこのタイプのチーズケーキは販売されているからだ。
焼き菓子・菓子パンと一緒に販売されている
焼き菓子・菓子パン系チーズケーキとは、常温で販売されているタイプのチーズケーキ。たとえば、無印良品の不揃いチーズケーキやセブンイレブンの「2種チーズを使用したチーズケーキ」など。
一般的なチーズケーキは要冷蔵の生菓子。一方で、焼き菓子菓子パン系のチーズケーキは常温で販売されている。
また一般的なチーズケーキはクリームチーズの分量が一番多くなるが、焼き菓子系のチーズケーキは小麦粉、もしくはバター、マーガリンが一番多くなっている。
同じ焼き菓子系チーズケーキでも、ものによって味や食感、風味は違い、要冷蔵のチーズケーキに比べて、パンや焼き菓子に近い食感、風味になる。
たとえば無印良品の不揃いチーズケーキはパウンドケーキに近く、チーズの風味は弱め。一方で、セブンイレブンのはねっとり感が強く、普通のベイクドチーズケーキに近い食感だ。
その他、大手洋菓子店の「資生堂パーラー」や「アンリ・シャルパンティエ」「グラマシーニューヨーク」でも、焼き菓子タイプのチーズケーキが販売されている。これらは贈答用に人気だ。
資生堂パーラー グラマシーニューヨーク
その他、日本で見かけるチーズケーキ
他にも色々なタイプのチーズケーキがある。ベイクドかレアかで分けてしまうにはもったいなというか、奥が深いチーズケーキだ。
フレーバー系チーズケーキ
チーズケーキにフレーバーを混ぜたチーズケーキだ。色々なフレーバーのチーズケーキを、一緒にしてしまうのは少々大雑把ではあるが、こういったチーズケーキもあるということで、とりあえずまとめた。
ポピュラーなのには抹茶、チョコレートあたり。その他、ほうじ茶やきなこ、カプチーノなど色々なフレイバー系のチーズケーキが存在する。
筆者はいつもベイクドやレアなど、スタンダードなものを選んでしまうのだが、いつかフレーバー系も深堀りする必要があると、勝手に使命を感じている。
トゥルトフロマージュ


19世紀フランスで生まれた焼き菓子の1つ。チーズケーキに分類されることも。日本ではほとんどみかけないタイプのチーズケーキだが、フランスではスーパーで売っているほどポピュラーなもだそう。
その味、食感を一言がで表現するなら、スフレとタルトとバスクチーズケーキを足して3で割ったような感じ。
尾山台のオーボンヴュータンというフランス菓子のお店と、Amazonでも販売している。機会ががあればぜひ。
またレシピも。



惣菜系チーズケーキ


惣菜系チーズケーキとは、惣菜代わりに食べられるようなチーズケーキ。
たとえばキッシュのように、パイ生地と卵を使う甘い系も惣菜する。このチーズケーキもちょうど同じような立ち位置。
惣菜系チーズケーキを販売しているのは、今のところ1軒しかみたことがない。
その1軒とは、関西にある「JTRRD cafe & season0」というお店。写真は「生ハムチーズとかぼちゃと枝豆のチーズケーキ」 。


カットに失敗してしまい見た目が最悪だが、中には生ハム、枝豆などが入っている。デザートとしてはもちろんのこと、つまみ、前菜にもぴったりの一品だ。
いつかブームが来ると考えているのだが、なかなかその兆しがない。
※惣菜系チーズケーキを販売している「JTRRD cafe & season0」の詳細
ヴィーガンチーズケーキ


ヴィーガンチーズケーキとは、簡単にいえば、チーズを使わないチーズケーキのこと。
チーズを使わないチーズケーキとは矛盾を孕んだ言葉で、それをチーズケーキと呼べるのか?というツッコミもあるが、チーズケーキという名をつけている以上、無視できな存在だ。
ではヴィーガンチーズケーキとはいったいどんなチーズケーキなのか?
多いのはチーズケーキの変わりに豆腐を使い例だ。その他、ナッツ類をペースト状にしてチーズケーキ感を出す場合も。
筆者が食べた、「 HealthyTOKYO Cafe & Shop」のヴィーガンチーズケーキは、ナッツ類を使うタイプだった。かなりねっとりして弾力感があり舌触りは完全にチーズケーキであり、普通に美味しかった。
一方で、コクや風味、舌触りの良さは普通のチーズケーキには劣っていたように思う。
レシピは、「ヴィーガンチーズケーキ」で検索するとたくさん探せる。
【終わりに】チーズケーキは奥深い
以上チーズケーキの種類をまとめてきた。
レアとベイクド以外は身勝手な分類になったが、各チーズケーキに明確な定義がないので、それは仕方がないということで、ご了承いただければと思う。
今回は僕がこれまで食べたきたチーズケーキのなかで分類した。一方で、世界にはまだまだ色々なチーズケーキがある。
調べたところによる、アメリカにはニューヨークチーズケーキの他にもシカゴチーズケーキなるものが存在する。
またロシアやポーランド、ドイツやアフリカなどにも独自のチーズケーキがあるそうで、チーズケーキの奥深さに驚かされる毎日だ。
※参考