チーズケーキ研究

【チーズケーキの種類】日本で見られる7種のチーズケーキの特徴を解説

チーズケーキ研究

ベイクドチーズケーキやニューヨークチーズケーキ、スフレチーズケーキなど、日本には様々なタイプのチーズケーキが存在する。

どれくらいの種類があるのかをたしかめるべくチーズケーキの種類を調査し、このページにまとめた。調べてみてわかったのは、日本で一般的に見られるチーズケーキは、概ね6種類あるということである。

種類
  1. レアチーズケーキ(クレームダンジュ)
  2. ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキ、チーズテリーヌ)
  3. スフレチーズケーキ
  4. チーズタルト
  5. 2層のチーズケーキ
  6. 焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ

本記事では、1つ1つのチーズケーキについて、画像を加えてその特徴や歴史などを解説していく。

ちなみに最初に補足すると、すべてのチーズケーキは以下の2種類に大別できる。

  • 焼いて固めるチーズケーキ
  • 冷やして固めるチーズケーキ

この世に存在するチーズケーキは、ほぼ上記2つのどちらかに分類可能である。また日本ではあまりみかけない海外独自のチーズケーキもたくさんあるが、数が多すぎて列挙するとキリがないので、一部だけ紹介している。

  1. レアチーズケーキ(クレームダンジュ含む)
    1. ゼラチンを使わないレアチーズケーキもある
    2. ゼラチンを使ったレアチーズケーキは日本特有
    3. レアチーズケーキの日本初はトップス(Top’s)という説も
    4. 冷やして固めるタイプのチーズケーキは昔から海外にある
    5. Crémet d’Anjou(クレメダンジュ、クレームダンジュ)について
    6. その他、様々なレアチーズケーキ
  2. ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキ、チーズテリーヌ含む)
    1. 一般的なベイクドチーズケーキのレシピ
    2. 現在のベイクドチーズケーキの原型はポーランドに
    3. ニューヨークチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの一種)
    4. バスクチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの派生系)
    5. チーズテリーヌ、フロマージュテリーヌについて(長方形のベイクドチーズケーキ)
  3. スフレチーズケーキ(チーズスフレ)
    1. スフレチーズケーキは日本発祥という説も
  4. チーズタルト
  5. 2層のチーズケーキ(ドゥーブルフロマージュとも)
    1. ドゥーブルフロマージュはルタオが発売したことで一気に有名に
  6. 焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ(通称)
    1. 焼き菓子・菓子パンと一緒に販売されている
    2. デパ地下にもある焼き菓子系チーズケーキ
  7. その他、日本で見かけるチーズケーキ
    1. フレーバー系チーズケーキ
    2. トゥルトフロマージュ
    3. 惣菜系チーズケーキ
    4. ヴィーガンチーズケーキ
  8. 【終わりに】チーズケーキは奥深い
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レアチーズケーキ(クレームダンジュ含む)

赤坂 しろたえ レアチーズケーキ
しろたえ
レアチーズケーキの特徴まとめ
  • 冷やして固めるチーズケーキで、卵、薄力粉を使用しない
  • 海外ではNo-Bake Cheesecake」と呼ばれる
  • しっとりした舌触りと爽やかな酸味が特徴

「レアチーズケーキ」と呼び名でしられているチーズケーキの最大の特徴は、冷やして生地を固めることにある。

ベイクドチーズケーキは、オーブンで焼き、卵や小麦粉などの凝固作用を利用することで生地を固める。一方のレアチーズケーキは、冷やして生地を固める。生地を固める方法はいくつかあるのが、日本で代表的なのは、生地にゼラチンを混ぜる方法である。ゼラチンは、ゼリーを作るときにも使う材料で、水に溶かして、チーズケーキに混ぜ、その凝固作用を利用して固める。日本でみられるレアチーズケーキのレシピの大半が、この方法である。

ベイクドチーズケーキがほぼ確実に卵を使うのに対して、レアチーズケーキは卵を使用しない。ゆえにレアチーズケーキは真っ白である。さらに、つなぎとなる材料(薄力粉やコーンスターチなど)を使用していないので、ベイクドチーズケーキに比べると、しっとりした質感になりやすい。時々、「ベイクドなのにレアのような口どけ」というキャッチコピーをみかけるが、それはレアのほうがベイクドよりも口どけが良いという認識があるからである。

コガネイチーズケーキ きび砂糖のレアチーズケーキ
コガネイチーズケーキ

ゼラチンを使わないレアチーズケーキもある

レアチーズケーキを作るときに欠かせない材料といえばゼラチンであるが、実はゼラチンを使わないレシピも存在する。ごくまれにであるが、ゼラチンの変わりに寒天や片栗粉を使用して固める場合もある。その他、バターやクリームチーズ、サワークリーム、チョコレートなど、温度が低いと固まる性質を持つ材料を活用して、整形するレアチーズケーキも存在する。後述するが、海外の焼かないチーズケーキは、ゼラチンや片栗粉などの固めるための材料を使っていないレシピが多くあった。

ちなみに、「パティスリー」と呼ばれる、ヨーロッパで修行したシェフが在籍する店では、オーソドックスなレアチーズケーキはまず見かけない。口どけを良くするためにムース状になっていることがほとんどである。

目白 エーグルドゥース フロマージュ・クリュ (1)
エーグルドゥース
浜田山 パティスリー ヴォワザン フロマージュ (1)
ヴォワザン

ゼラチンを使ったレアチーズケーキは日本特有

実は、焼かないチーズケーキを「レアチーズケーキ」と呼んでいるのは、日本だけである。海外では「No-Bake Cheesecake」と呼ばれている。

「レアチーズケーキ」の「レア」はおそらく、肉の焼き加減において生焼けを意味する「レア-rare」からとっているのだろう。肉の焼き加減の「レア」という言葉は、海外でも使われているが、チーズケーキに関しては「No-Bake Cheesecake」が一般的であることが、海外のレシピを調べてみてわかった。

また日本と海外でレシピも若干違っており、海外はゼラチンを使わないレシピが多い。たとえば日本のレアチーズケーキのレシピは、以下のとおりである。

  • クリームチーズ
  • 生クリーム
  • ヨーグルト
  • 砂糖
  • レモン汁
  • ゼラチン

一方、海外の焼かないチーズケーキは、ヨーグルトを使わず、サワークリームやコンデンスミルクを使うレシピがほとんどだった。

レアチーズケーキの日本初はトップス(Top’s)という説も

日本で最初にレアチーズケーキを出したのは、1965年の洋食屋のトップス(Top’s)なのではないかという説がある。トップスはチョコレートケーキでも有名なお店で、今では全国のデパートに出店している超有名店だ。当のトップスは、「初かどうかはわからない」と回答しているそうだ(「バスク」で人気再燃 チーズケーキと五輪に深い縁?)。

トップス レアチーズケーキ
トップスのレアチーズケーキ

冷やして固めるタイプのチーズケーキは昔から海外にある

冷やして固めるタイプのチーズケーキが、日本発祥のように語られることがあるが、それは正しくはない。海外、特にヨーロッパや西アジアでは、6000年前からチーズが食べられている。

またチーズケーキという名前はついていないが、チーズを使ったケーキ、あるいはデザートはフランスやロシアに昔から存在している。たとえばロシア正教においてイースターのときに食べる乳製品を使ったケーキである「パスハ(Paskha)」がある。またフランスの地方菓子で、フロマージュブランを使用する「クレームダンジュ(Crémet d’Anjou)」は、1900年頃から存在している。確実に、日本のレアチーズケーキよりも先に存在しているといえるのだ。

ちなみに、前述の「パスハ」はロシア正教徒のイースターを指す言葉なのだが、この時に食べられるチーズケーキも「パスハ(Paskha)」と呼ばれている。復活祭の時に「パスハ」を食べるのは、ロシア正教徒の風習である(世界の食文化〈19〉ロシア)。日本のレアチーズケーキはこの「パスハ」を参考にしているのではないかという説もある(お菓子の由来物語 猫井登)。

焼かないチーズケーキは、はるか昔から海外で存在している可能性がある。そもそもチーズの歴史の長さが圧倒的に違う。しかし一方で「レアチーズケーキ」という言葉は、日本独自のものである。この言葉を生み出したのは日本だ。そういった意味では「レアチーズケーキの発祥は日本である」といえるのかもしれない(厳密にはレアチーズケーキという言葉の発祥が、であるが)。

Crémet d’Anjou(クレメダンジュ、クレームダンジュ)について

成城石井のクレームダンジュ

スーパーやファミリーレストランで時々みられる、チーズを使ったスイーツとして、「クレームダンジュ(あるいはクレメ・ダンジュ)」がある。これはフレッシュチーズをベースに、生クリームやメレンゲ、砂糖を混ぜた後、ふきんでつつみ、水気を抜いてつくる生菓子である。焼かないチーズケーキという意味ではレアチーズケーキの一種といえるだろう。

むさしの森珈琲 フレッシュイチゴのクレームダンジュの写真 (2)
むさしの森珈琲のフレッシュイチゴのクレームダンジュ

この「クレメ・ダンジュ(Crémet d’Anjou)」は、フランスのアンジュ地方(Anjou)に伝わる伝統菓子である。1900年頃に生まれ、もともとはフレッシュチーズではなく、生クリームと卵のみで作っていた。『お菓子の由来物語』にその詳細が紹介されているので引用する。

cremet=クリーム、d’anjou=アンジュ地方の。1900年頃、 酪農家がハバット(パターを作る機械=撹拌機)を使いクリームをこねる過程で、機械のプロペラやまわりに付着した クリームをかき集め、ソースをかけてデザートとして食べたのがはじまりだとされる。現在は、フロマージブランというチーズを使うのが一 般的であるが、昔は生クリームと卵白のみで作っていた。1920~30年代頃は「クレメダンジュ」 売りの少女がカゴに入れ、街で売っていたという。

このクレメ・ダンジュ(Crémet d’Anjou)は、1920年に美食家のキュルノンスキー(Curnonsky)が、「神々のごちそうだ( Le crémet angevin est un régal des dieux.)」と絶賛したという話がある。(Wikipedia -Crémet d’Anjou

フランスのアンジュ地方にある「Crêmetd’Anjou」という名前のレストランのサイトでは、1890年に生まれたものであると紹介されている。ちなみにこのレストランは、「Crêmetd’Anjou」で商標登録までしている(レストランのサイト https://cremetdanjou.fr/)。

東京の麹町にある有名店パティシエ・シマでは、クレメ・ダンジュをベースにした「クレームアンジュ」というケーキを販売している。これは推測であるが、パティシエ・シマの島田シェフが「Creme Anjou(クレーム アンジュ)」という名で商品化したのは、「クレメ・ダンジュ(Crêmetd’Anjou)」という名が商標登録されており、その名が使えなかったからなのではないだろうか。

クレメ・ダンジュ(Crémet d’Anjou) は、「天使のクリーム」「天使のチーズケーキ」と呼ばれることがあるが、これは「anjou(アンジュ地方)」を、「天使」を意味する「ange(アンジュ)」という言葉にかけて呼ぶようになったと思われる。もともとクレメ・ダンジュに「天使の」という意味はない。

※クレームダンジュをさらに詳しく解説したページはこちら

その他、様々なレアチーズケーキ

焼くタイプのチーズケーキも多種多様であるが、焼かないタイプも同じくらい多種多様である。以下の画像は全部レアチーズケーキだ。

PRONTO(プロント)のベリージェリーレアチーズの写真 (14)

表面にクリームを乗せたものや、表面を炙ったもの、豆腐と混ぜたものまで様々なレアチーズケーキが存在する。

またほうじ茶のレアチーズケーキのような、フレーバーを混ぜたチーズケーキもある。

ガーデンハウス新宿 ほうじ茶チーズケーキ (5)
ガーデンハウス新宿

同じレアチーズケーキでも、味や食感、口当たりはまったく異なるため、楽しみがいがあるスイーツであるといえる。

※当ブログで過去に紹介したレアチーズケーキはこちら

レアチーズケーキ
「レアチーズケーキ」の記事一覧です。
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ベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキ、バスクチーズケーキ、チーズテリーヌ含む)

ドトール ベイクドチーズケーキ
ドトールコーヒーのベイクドチーズケーキ
ベイクドチーズケーキの主な3つの特徴
  • 焼いて固めるチーズケーキ
  • クリームチーズに生クリーム、サワークリーム、卵、砂糖、薄力粉を混ぜて焼くのが一般的
  • 焼いて固めるチーズケーキは全部ベイクドチーズケーキともいえる

ここでは、ベイクドチーズケーキという言葉を狭義の意味でとらえた場合のベイクドチーズケーキ、つまり、一般的にイメージされるベイクドチーズケーキについて解説する。

なぜ、このようなまどろっこしい前置きをするのかというと、ベイクドチーズケーキという言葉は、曖昧性があるからである。「ベイクドチーズケーキ」という言葉は、文字通りに受け取れば「焼いたチーズケーキ」という意味になる。つまりスフレチーズケーキも、チーズタルトも、菓子パンタイプのチーズケーキも、どれもベイクドチーズケーキということになる。しかしベイクドチーズケーキとスフレチーズケーキは別で考えるのが一般的である。ゆえに本項では、ひとまずベイクドチーズケーキを狭義の意味で捉えることにする。すなわち、焼いたチーズケーキのなかで、スフレチーズケーキ、チーズタルト、焼き菓子系のチーズケーキを除いた、一般的なベイクドチーズケーキ(本項の冒頭に掲載した画像のようなチーズケーキ)についてである。

一般的なベイクドチーズケーキのレシピ

一口にベイクドチーズケーキといっても、そのレシピ・材料は様々である。一般的なベイクドチーズケーキの材料は以下のとおりである。

ベイクドチーズケーキの材料
  • クリームチーズ
  • 生クリーム
  • サワークリーム(ヨーグルトで代用するレシピも)
  • 砂糖
  • レモン汁
  • 薄力粉(コーンスターチで代用することも)
  • バニラオイル(あったりなかったり)

土台を作る場合はビスケットやバターが追加される

こちらはあくまで家庭向けのレシピである。また同じ家庭向けのレシピであっても、材料の配分は微妙に異なる。

基本的に、どのレシピであってもクリームチーズを主原料として、副材料に生クリームやサワークリーム、あるいはヨーグルトを使う。またベイクドチーズケーキはほぼ確実に卵を使っており、これは生地を固めるためである。レアチーズケーキがゼラチンで生地を固めるのに対して、ベイクドチーズケーキは卵で生地を固める。ここにレアとベイクドの決定的な違いがある。

行程はとてもシンプルで、混ぜて型に流して焼くだけである。材料を混ぜる順番や混ぜ方などによって、違いは生まれるが、家庭で少量作るのであれば、大雑把に全部まぜて焼けば、おいしいチーズケーキできあがる。ベイクドチーズケーキのレシピはネットにも本にも無数に存在し、検索すれば簡単に見つけることができる。

※当ブログで過去に紹介したベイクドチーズケーキ

ベイクドチーズケーキ
「ベイクドチーズケーキ」の記事一覧です。

現在のベイクドチーズケーキの原型はポーランドに

現在みられるベイクドチーズケーキの原型は中世のポーランド、ポドハレ地方でつくられていた「セルニック」というお菓子だといわれている。セルニックとはチーズケーキという意味で、今でもポーランドでは「セルニック」という名前で売られているそうだ( https://witam-pl.com/2015/11/29/blog47/#a2

セルニックはカスタードクリームとカッテージチーズを混ぜて焼いたものである。セルニックは、アメリカに移民したユダヤ人によって広がった、という説がある(スイーツ手帖~おいしさをひもとく142の秘密~)。アメリカに持ちこまれたチーズケーキが、そのうちニューヨークチーズケーキのようなものに変化したといえるだろう。

ニューヨークチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの一種)

スターバックス ニューヨークチーズケーキ (2)
スターバックスのニューヨークチーズケーキ

ニューヨークチーズケーキは、ベイクドチーズケーキと明確な違いがなく、明確な定義もないので、ベイクドチーズケーキの一種として紹介することにした。正直なところ、ニューヨークチーズケーキはベイクドチーズケーキとほとんど同じである。ベイクドチーズケーキと呼ぶか、あるいはニューヨークチーズケーキと呼ぶかは、作り手次第で、どちらでも問題はない。というより、現在一般的にみられるベイクドチーズケーキは、ニューヨークチーズケーキを参考に発展していると思われる。ある意味、狭義のベイクドチーズケーキと、ニューヨークチーズケーキはほぼイコールであるともいえる。

ただし、一応、ニューヨークチーズケーキの特徴も、挙げられなくはない。それが以下のとおりである。

ニューヨークチーズケーキの一般的な特徴
  • グラハムクラッカーを砕いたもので土台を作っている
  • 湯煎焼きにする
  • サワークリームを混ぜている
  • 一般的なベイクドチーズケーキに比べてしっとりしていて口溶けがよい

※上記の特徴から外れるニューヨークチーズケーキもたくさんある

湯煎焼きとは、オーブンの天板(下の鉄板)にお湯を張った状態で焼く調理法である。これにより、蒸し焼きに近い状態になり、しっとりした、口溶けのよいチーズケーキに仕上げることができる。

またニューヨークチーズケーキのレシピを調べてみると、サワークリームを混ぜ、つなぎにはコーンスターチを使用している例が多くみられる。一般的なベイクドチーズケーキの場合は、サワークリームは使わないレシピも多くあり、また生地のつなぎには薄力粉を使用する例が多い。これらの点に少し、ベイクドチーズケーキとの違いが見られる。

ニューヨークチーズケーキの特徴をひとまず列挙してみたが、上記の例から外れるニューヨークチーズケーキも見受けられる。たとえば土台がないものや、湯煎焼きにしないもの、コーンスターチではなく片栗粉を使うものなど、ニューヨークチーズケーキといっても、本当に様々だ。参考までにニューヨークチーズケーキという名前で販売されていたチーズケーキを紹介する。

ニューヨークチーズケーキに明確な定義は存在せず、作り手が「ニューヨークチーズケーキ」といったらそれはニューヨークチーズケーキである。そもそも「ニューヨークチーズケーキとは何か?」などと定義しようとするほうがナンセンスなのかもしれないと思えてくる。

※本ブログで過去に紹介したニューヨークチーズケーキはこちら

ニューヨークチーズケーキの記事一覧
ここでは「ニューヨークチーズケーキ」という名前で販売されているチーズケーキをまとめています。 ※ニューヨークチーズケーキとは? ニューヨ…

※ニューヨークチーズケーキのレシピ

「私のベスト・オブ・NYチーズケーキ」hashimo | お菓子・パンのレシピや作り方【cotta*コッタ】
hashimoさんの「私のベスト・オブ・NYチーズケーキ」レシピ。製菓・製パン材料・調理器具の通販サイト【cotta*コッタ】では、人気・おすすめのお菓子、パンレシピも公開中!あなたのお菓子作り&パン作りを応援しています。
しっとりなめらか♪ NYチーズケーキのレシピ動画・作り方 | DELISH KITCHEN
ニューヨークチーズケーキとは、ベイクドチーズケーキと似ていますが、湯煎焼きにするのが特徴です。低温でじっくり湯煎焼きに仕上げることで、しっとりなめらかな口当たりになります。材料さえ揃ったら初心者の方でも簡単に美味しく作れる人気のレシピですのでぜひチャレンジしてみてくださいね♪

バスクチーズケーキについて(ベイクドチーズケーキの派生系)

カオリーヌ菓子 バスクのチーズケーキ (12)
カオリーヌ菓子のバスクチーズケーキ

バスクチーズケーキは、2018年の夏頃から日本で流行しているチーズケーキである。表面をしっかり焦がし、焦げた表面のほろ苦みと、外側(火が当たりやすい場所)のベイクド感、内側のレア感、これらを同時に楽しめるチーズケーキである。

バスクチーズケーキもベイクドチーズケーキの一種であるといえる。というのも、バスクチーズケーキは、ベイクドチーズケーキの材料の分量を増やして、焼き時間と温度を変えれば完成するからである。

先のニューヨークチーズケーキのように、バスクチーズケーキとベイクドチーズケーキの境目は曖昧である。それでも一般的な特徴を列挙することはできる。以下のように。

バスクチーズケーキの特徴
  • クリームチーズの使用量が多い
  • 高温、短時間で焼き、表面を焦がしつつ、中身は半熟ぎみ
  • ずっしりした濃厚さと、クリーミーな口溶けを楽しめる

バスクチーズケーキは、一般的なベイクドチーズケーキに比べ、クリームチーズを1.5倍~2倍の量を使用し、さらに高温・短時間で焼き上げる。これにより表面はこんがり焦げているが、中身は半熟という独特なチーズケーキができあがる。

恵比寿 BELTZ(ベルツ) バスクチーズケーキ (13)
BELTZのバスクチーズケーキ

バスクチーズケーキはスペインバスク地方のチーズケーキを模倣したもの

バスクチーズケーキは、美食の街として知られるスペイン・サンセバスチャンの、バルで売られていたチーズケーキを模倣したものだ。サンセバスチャンは、スペインとフランスにまたがる”バスク地方”と呼ばれる場所にある。「バスク料理」や「ガトーバスク」などで知られるエリアである(バスク料理 wiki)。

「バスクチーズケーキ」という呼び方も、このバスク地方に由来している。日本にバスクチーズケーキが入ってきた初期のうちは「バスクのチーズケーキ」といった呼び方をされていたが、そのうち「バスクチーズケーキ」あるいは「バスク風チーズケーキ」あるいは、ローソンが販売したバスク風チーズケーキによって定着した「バスチー」などで呼ばれるようになった。ちなみに、サンセバスチャンのバルでは、「バスクチーズケーキ」ではなく「tarta de queso(チーズケーキ)」という名前で売られている。

日本で最初にバスクチーズケーキを販売したと考えられるのはカオリーヌ菓子店である。バスクチーズケーキが日本でブームになるのは2018年頃からであるが、カオリーヌ菓子店はそれよりももっと前の2011年から「バスクのチーズケーキ」という名前で、バスク風チーズケーキを販売していた。シェフのかのうかおりさんは、スペイン領バスクを旅したときに、真っ黒なチーズケーキに出会い、それを日本で再現したと述べている。

日本でバスクチーズケーキがブームになったのは、2018年の7月、白金高輪にオープンしたバスクチーズケーキ専門店「GAZTA」がきっかけである。そのブームに続く形で、2019年にはローソンがバスクチーズケーキを模倣したスイーツ「バスチー」を販売。これが大ヒットし、バスクチーズケーキが一般的なブームになった。

白金高輪 GAZTAのバスクチーズケーキ (2)
GAZTAのバスクチーズケーキ

前述のとおり、バスクチーズケーキはベイクドチーズケーキの一種であり、ベイクドチーズケーキとの違いも曖昧である。一方で、これまでにないインパクトのあるビジュアルと、濁点が入ったキャッチーな名前、そして脂肪分をたっぷり含んだ中毒性のある味わいで、人気を集めた。その人気は、一過性で終わるのではなく、チーズケーキの1つのジャンルとして定着しつつある。

バスクチーズケーキの特徴やブームになった理由などは、以下のページで分析しているので、興味がある方はぜひご覧いただきたい。

※バスクチーズケーキの記事一覧はこちら

バスクチーズケーキの記事一覧
これまで当ブログで紹介したバスクチーズケーキの記事を一覧で紹介しています。

※バスクチーズケーキの美味しそうなレシピ

※バスクチーズケーキの簡単なレシピ

材料5つ こんがりバスク風チーズケーキ 作り方・レシピ | クラシル
「材料5つ こんがりバスク風チーズケーキ」の作り方を簡単で分かりやすい料理レシピ動画で紹介しています。高温で焼いて表面に焦げ目をつける、スペインの美食の地バスク風のチーズケーキです。表面がほんのり苦味のある、ワインにも合うようなチーズケーキはやみつきになるおいしさです。クッキングシートはクシュッとラフに入れるのが本場流…

チーズテリーヌ、フロマージュテリーヌについて(長方形のベイクドチーズケーキ)

東京風美庵 東京フロマージュテリーヌ (8)
東京風美庵 東京フロマージュテリーヌ

2019年頃からネットやテレビ番組で見られるようになったチーズケーキとして「チーズテリーヌ」がある。チーズテリーヌとはなんだろうか。結論を先取りするなら、チーズテリーヌは、四角いベイクドチーズケーキである。

チーズテリーヌは、2019年に超人気テレビ番組『マツコの知らない世界』で、次に流行るチーズケーキとして紹介された。それ以降、チーズテリーヌという名前を聞く機会が増えた。2020年10月には、ローソンが「麗溶チーズテリーヌ」という名前で商品化。2021年2月にはファミリーマートがカップタイプのチーズテリーヌを、同年3月にはセブンイレブンが「バニラ香るチーズテリーヌ」を発売した。

ローソンの麗溶チーズテリーヌ
ファミリーマート(ロピア)の「チーズテリーヌ バニラソース仕立て」の写真 (23)
ファミリーマートのチーズテリーヌ
セブンイレブン バニラ香るチーズテリーヌの写真 (4)
セブンイレブンのチーズテリーヌ

チーズテリーヌの主な特徴は、
・バニラの風味を添加している
・口どけを強調している
・四角い
など、いくつか列挙することはできる。一方で例外もたくさんあり、一般的なベイクドチーズケーキとほとんど変わらないものが、チーズテリーヌとして売られている例も見受けられる。

フランス料理のテリーヌの定義も明確ではない

フランス料理のテリーヌの定義は、テリーヌ型を使って作った料理ということになっている。テリーヌ型とは、本来はテラコッタ製のものを指すのだが、現在ではテラコッタ製の型だけでなく、一般的なパウンドケーキ型もテリーヌ型として使われている。そしてフランス料理のテリーヌにも厳密な定義はない。そこから派生しているチーズテリーヌにも、やはり厳密な定義はない。どんな型を使っていても、作り手がチーズテリーヌといったら、それはチーズテリーヌであるといえる。

チーズテリーヌとはなにか?

チーズテリーヌとは何だろうか。前述のとおり厳密な定義はない。チーズテリーヌを、チーズケーキを別の言い方で表現したにすぎないものであると、ややつまらない結論を出すこともできる。一方で、チーズテリーヌという名前で売られているものは、普通のベイクドチーズケーキとは少し違いがある。普通のベイクドチーズケーキを定義することは非常に難しいのだが、やはりチーズテリーヌとベイクドチーズケーキには、少し違いがある場合が多いのも事実だ。

明確な定義はないが、チーズテリーヌという何かが存在する。チーズテリーヌとは、世の中の人がなんとなく持ち合わせている、チーズテリーヌのイメージに、近いものがチーズテリーヌであるといえるのかもしれない。実態がなく、イメージのなかだけに存在するスイーツ、それがチーズテリーヌなのかもしれない。一方で、世の中に存在する多くの食べ物は、明確な定義などないが。

チーズテリーヌの歴史やその特徴については、以下のページで長々と解説している。ぜひご覧いただければと思う。

スフレチーズケーキ(チーズスフレ)

高円寺 トリアノン スフレチーズケーキ (5)_R
トリアノンのスフレチーズケーキ

スポンジのようなフワフワの食感を楽しめるスフレチーズケーキは、焼いて固めるチーズケーキという意味では、広義のベイクドチーズケーキである。一方で、狭義のベイクドチーズケーキからは外れる。というのも、一般的なベイクドチーズケーキとは、大きくレシピが異なるからだ。それゆえレシピ本でも、チーズケーキを紹介する記事でも、ベイクドチーズケーキとスフレチーズケーキは分けて紹介される。

では、スフレチーズケーキとはなんだろうか。その特徴をまとめる以下のとおりである。

スフレチーズケーキの特徴
  • クリームチーズケーキに牛乳とメレンゲを混ぜて、湯煎焼きにする
  • 日本発祥との説があり、海外では「ジャパニーズスタイル」とも呼ばれる
  • フワフワした、やわらかい食感を楽しめる

一般的なベイクドチーズケーキは、クリームチーズに全卵、生クリーム、サワークリームを混ぜて焼く。一方でスフレチーズケーキはクリームチーズに牛乳、そしてメレンゲを混ぜて焼く。

ベイクドとスフレの大まかな違い

一般的なベイクドチーズケーキ
=クリームチーズに生クリーム、サワークリーム、全卵を混ぜる

スフレチーズケーキ
=クリームチーズに牛乳、メレンゲ、卵黄を混ぜる

メレンゲとは卵白を泡立てたもので、これを混ぜることで、フワフワしたチーズケーキに仕上がる。土台(底)にはスポンジ生地を敷くのが一般的であり、ベイクドチーズケーキのように、クッキー生地を敷いたスフレチーズケーキは、一度もみたことがない。

成城石井 スフレチーズケーキ (11)
成城石井のスフレチーズケーキ

スフレチーズケーキは日本発祥という説も

ちなみにスフレチーズケーキは、日本発祥という説が有力だ。その証拠にスフレチーズケーキは海外では「ジャパニーズスタイル」と呼ばれることもある。

日本では、1926年にはすでにレシピとして登場している。この年に発行された『趣味と実用の西洋料理』のなかで、「チーズスフレー」という名前で、そのレシピが紹介されているのだ。

また初めてこのタイプのチーズケーキを最初に発売したのは、1970年大阪にあったホテルプラザである。レシピ本を多数出版している安井寿一さんが、 ドイツ語でケーゼクーヘンと書かれたレシピを参考に作り上げたとされている(『チーズケーキ本』昭文社)。

さらに1985年には、大阪の「りくろーおじさん」が「焼きたてチーズケーキ」の名前でスフレチーズケーキを販売。ブームとなった。この大ヒットがきっかけで、スフレチーズケーキは日本のみならず、海外でも知られるようになった(『ファッションフード、あります。』 畑中三応子 ちくま文庫)。

現在でもスフレチーズケーキは根強い人気を誇っており、フランスで修行を積んだシェフのお店でも、スフレタイプのチーズケーキが販売されることがある。

※スフレチーズケーキの記事一覧

チーズスフレ(スフレチーズケーキ)
「チーズスフレ(スフレチーズケーキ)」の記事一覧です。

※スフレチーズケーキのわかりやすくて美味しいレシピ

失敗なしのスフレチーズケーキ by きゃらきゃら / レシピサイト Nadia | ナディア - プロの料理家のおいしいレシピ
ふるふるスフレチーズケーキが失敗なして簡単にできる!

チーズタルト

【ベイクチーズタルト(BAKE CHEESE TART)】 (10)あまおう苺 チーズタルト
BAKE CHEESE TART
チーズタルトの特徴
  • タルト生地の上に、チーズケーキをのせたもの
  • チーズケーキとチーズタルトの明確な違いはない
  • タルトのサクサク感やザクザク感とチーズケーキの食感を同時に楽しめる

チーズタルトは、タルト生地の上にチーズケーキをのせたスイーツである。エッグタルトやフルーツタルトのような、タルトの一種と考えるか、チーズケーキの一種と考えるかは、各々意見があると思うが、ひとまず本記事では、チーズケーキの一種として紹介することにした。

一口にチーズタルトといっても、タルト生地の上にベイクドチーズケーキをのせる場合と、レアチーズケーキをタルトにのせる場合がある。前者はベイクドチーズタルトという名前で、後者はレアチーズタルトという名前で売られていることもある。

その他、ベイクドとレアの両方をのせる贅沢なチーズタルトも存在する。

プレシア ベイクドレア2層仕立てのチーズタルト パブロ監修 (8)
ベイクドレア2層仕立てのチーズタルト

日本では「BAKE CHEESE TART」や「PABLO」などのチーズタルト専門店が存在しており、チーズタルトの人気は根強い。ポテンシャルのあるジャンルだといえる。

パブロ(pablo) チーズタルト (2)
PABLOのチーズタルト

※これまで当ブログで紹介したチーズタルトはこちら

チーズタルトの記事一覧
チーズタルトの記事を一覧で紹介しています。カフェ、コンビニ、レストランなどのチーズタルトです。 とくにおすすめなのは、「ベイクチーズタル…

2層のチーズケーキ(ドゥーブルフロマージュとも)

ルタオ ドゥーブルフロマージュ
ルタオのドゥーブルフロマージュ
2層のチーズケーキの特徴
  • レアとベイクド、2つを重ねたタイプがほとんど
  • 2つの異なるチーズケーキを同時に楽しめる
  • ルタオのドゥーブルフロマージュが有名

2層のチーズケーキとは、異なる2つのタイプのチーズケーキを重ねたチーズケーキのことである。チーズケーキの分類として語られることはないが、ジャンルの1つとして確立できるほど多く見かけるものである。

もっともポピュラーなのは、ベイクドチーズケーキの上にレアチーズケーキを乗せたタイプである。なかでも人気なのはルタオの「ドゥーブルフロマージュ」だろう。

ルタオ ドゥーブルフロマージュ
ルタオのドゥーブルフロマージュ

他にも無印良品や、洋菓子屋のアンリシャルパンティエも2層のチーズケーキを販売している。

【無印良品】2層仕立てのチーズケーキ (8)
無印良品の2層のチーズケーキ
銀座 アンリ・シャルパンティエ 銀座メゾン (27)
アンリシャルパンティエのWチーズケーキ

レアとベイクドの重ねるが主流であるが、スフレとベイクド、スフレとレア、レアとムースなど、様々な組み合わせが存在する。注意深く観察していると「そうきたか!」という組み合わせのチーズケーキが見つかることもある。

ドゥーブルフロマージュはルタオが発売したことで一気に有名に

もっとも有名なルタオのドゥーブルフロマージュについて、少し紹介したい。

2層のチーズケーキの代表格として知られるドゥーブルフロマージュを考案したのは、フラノデリスの藤田美知男さんだといわれている。『チーズケーキ本』によると、藤田さんが1994年にハワイに研修にいっていた時、重めのニューヨークチーズケーキにもう1つ別の味を加えたらいいのではないかと思いついた。数年後に帰国し、東京のレストランで、そのアイディアを形にし、ドゥーブルフロマージュの原型を作成。藤田さんは、2001年に自身の洋菓子屋であるフラノデリスを富良野にオープンし、そこでドゥーブルフロマージュを販売した。

ルタオのドゥーブルフロマージュは、藤田さんの技術指導によって考案されたチーズケーキである。ルタオが全国販売を行ったことで、ドゥーブルフロマージュは有名になり、2層のチーズケーキは他の店舗が模倣するほど、人気のチーズケーキになったのである。

※当ブログで過去の紹介した2層のチーズケーキはこちら

2層のチーズケーキ(ドゥーブルフロマージュなど)の記事一覧
レアとベイクド、スフレとレアなど、異なる2つのタイプのチーズケーキを重ねたチーズケーキを「2層のチーズケーキ」とし、ここでまとめています…

焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ(通称)

スイーツファーム 濃厚チーズケーキ (11)
スイーツファーム 濃厚チーズケーキ
焼き菓子系チーズケーキの特徴
  • 菓子パンや焼き菓子コーナーに置かれている
  • 常温保存可能である場合が多い
  • チーズよりも小麦粉やバターなどの分量が多い

焼き菓子・菓子パン系チーズケーキという呼び名は、筆者が勝手にそう呼んでいるものであり、明確にこういった分類があるわけではない。しかしチーズケーキの種類を語る上で、この焼き菓子・菓子パン系は絶対に見逃せない存在でもある。というのも、スーパーやコンビニなどの大衆的な場から、有名洋菓子店、観光地のお土産屋など、至るところにこのタイプのチーズケーキが販売されているからである。

焼き菓子・菓子パンと一緒に販売されている

焼き菓子・菓子パン系チーズケーキの主な特徴は、常温で販売されていることである。たとえば、無印良品の「不揃いチーズケーキ」やセブンイレブンの「2種チーズを使用したチーズケーキ」などが、このジャンルのチーズケーキに入るのだが、どちらも常温で販売されている。

他にもコンビニやスーパーの菓子パンコーナーに置いてある「チーズタルト」「チーズケーキ」などの商品がこのジャンルに入る。

【ファミリーマート・敷島製パン】コク深い味わい・ベイクドチーズタルト (3)
ファミリーマートのコク深い味わい・ベイクドチーズタルト

材料に着目すると、生菓子タイプのチーズケーキと大きな違いがあることがわかる。生菓子タイプのチーズケーキは、クリームチーズの分量がもっとも多くなるが、焼き菓子系のチーズケーキは小麦粉、あるいはバター、マーガリンがもっとも多くなる。チーズケーキというよりは、「チーズを使ったパン」「チーズを使った焼き菓子」というほうが、正確でわかりやすいかもしれない。しかしながら、商品名は「チーズケーキ」なので、やはりチーズケーキである。

ちなみに、同じ菓子パン・焼き菓子系チーズケーキであっても、ものによって味や食感、風味は大きくことなる。たとえば無印良品の「不揃いチーズケーキ」はパウンドケーキに近く、チーズの風味は弱めであるが、一方で、セブンイレブンの「2種チーズケーキを使ったベイクドチーズケーキ」は、ねっとり感が強く、普通のベイクドチーズケーキに近い食感に仕上がっている。

デパ地下にもある焼き菓子系チーズケーキ

焼き菓子系はコンビニ・スーパーに特有のものではない。デパ地下にある贈答用洋菓子を販売する店でも見られる。たとえば「資生堂パーラー」や「アンリ・シャルパンティエ」「グラマシーニューヨーク」も、焼き菓子系のチーズケーキを販売している。

資生堂パーラー チーズケーキ (2)
資生堂パーラーのチーズケーキ
グラマシーニューヨーク(GRAMERCY NEWYORK) ニューヨークチーズケーキ(常温保存可能) (23)
グラマシーニューヨークのニューヨークチーズケーキ

これらも店によって質感や味は大きく異なる。パウンドケーキに近いものもあれば、生菓子でも菓子パンでもない独自の質感を追求したものもある。「焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ」と大雑把にまとめたが、一様には語れない奥深さがあるジャンルなのである。

※当ブログで過去の紹介した焼き菓子・菓子パン系チーズケーキはこちら

焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ
「焼き菓子・菓子パン系チーズケーキ」の記事一覧です。

その他、日本で見かけるチーズケーキ

他にも色々なタイプのチーズケーキがある。細分化していくとキリがないので、適当なところで線を引いたが、チーズケーキは本当に多様であると思わされる。

フレーバー系チーズケーキ

チーズケーキにフレーバーを混ぜたチーズケーキである。色々なフレーバーチーズケーキがあるので、一緒にしてしまうのは少々大雑把ではあるが、こういったチーズケーキもあるということで、とりあえずまとめている。

ポピュラーなのは抹茶、チョコレートあたりで、最近ではほうじ茶もよくみかける。珍しいものだと、きなこ、カプチーノ、さくらんぼ、バナナなどがある。紹介したのはあくまで一部であり、探せばまだまだ色々なフレーバーのチーズケーキが見つかるだろう。なにより驚かされるのは、それだけチーズケーキは何にでも合うという点ある。

※当ブログで過去に紹介したフレーバー系チーズケーキはこちら

フレーバー系チーズケーキ
「フレーバー系チーズケーキ」の記事一覧です。

トゥルトフロマージュ

尾山台「オーボンヴュータン」のル・トゥルト・フロマージュ (1)

「トゥルトフロマージュ」は、フランス生まれの地方菓子の1つである。19世紀のフランスで生まれ、チーズケーキに分類されることもある。日本ではほとんどみかけないタイプのチーズケーキだが、フランスではスーパーで売っているほどポピュラーな食べ物である。

その味、食感を一言で表現するなら、スフレとタルトとバスクチーズケーキを足して3で割ったような感じ。

このチーズケーキの詳細は以下のページで解説しているので、興味がある方はこちらをご覧いただきたい。

ちなみにレシピも存在する。

トゥルトー・フロマージュ のレシピ | フィラデルフィアクリームチーズ
フィラデルフィアクリームチーズを使ったトゥルトー・フロマージュのレシピ。フランス、ポワトゥー地方のチーズケーキ。フロマージュブランの代わりに、フィラデルフィアクリームチーズでもおいしく作れます。その場合は、80gを用意し、室温において柔らかくしてから使います。

惣菜系チーズケーキ

JTRRD cafe & season0 「生ハムチーズとかぼちゃと枝豆のチーズケーキ」 (10)

惣菜系チーズケーキとは、惣菜代わりに食べられるようなチーズケーキのことである。かなりレア物なチーズケーキで、惣菜系チーズケーキを販売しているのは、今のところ1軒しかみたことがない。

その1軒とは、関西にある「JTRRD cafe & season0」というお店。写真は「生ハムチーズとかぼちゃと枝豆のチーズケーキ」である。

JTRRD cafe & season0 「生ハムチーズとかぼちゃと枝豆のチーズケーキ」 (16)

カットに失敗してしまい見た目が最悪だが、中には生ハム、枝豆などが入っている。デザートとしてはもちろんのこと、つまみ、前菜にもぴったりの一品だ。いつかブームが来ると考えているのだが、なかなかその兆しがない。

※惣菜系チーズケーキを販売している「JTRRD cafe & season0」の詳細はこちら

ヴィーガンチーズケーキ

HealthyTOKYO Cafe & Shop ヴィーガンチーズケーキ
HealthyTOKYO Cafe & Shop ヴィーガンチーズケーキ

ヴィーガンチーズケーキとは、簡単にいえば、チーズや卵などの動物由来の材料を使わないチーズケーキのことである。

環境問題や動物愛護の観点から、動物性の材料を使わないスイーツを見かける機会が増えている。ヴィーガンチーズケーキも、その流れのなかで生まれた。筆者がはじめてヴィーガンチーズケーキを食べたのは2019年頃で、そのときはヴィーガンチーズケーキを売るお店は2、3軒しかなかった。しかし2021年になると、検索すれば簡単に見つけられるほどヴィーガンチーズケーキを売るお店が増え、目立つようになり、手軽に買えるようになった。ヴィーガンへの関心が着実に高まってきている証拠だろう。

さて、ヴィーガンチーズケーキとはいったいどんなチーズケーキなのか? ヴィーガンチーズケーキは概ね、チーズを使わない代わりに、豆腐やナッツ類をペースト状にしたものを使っている。筆者が食べた「HealthyTOKYO Cafe & Shop」のヴィーガンチーズケーキは、ナッツ類を使うタイプだった。ねっとりして舌ざわりは完全にチーズケーキであり、なにより美味しかった。一方で、コクや風味、舌触りの良さは普通のチーズケーキには劣っていたように思う。

他にも様々なヴィーガンチーズケーキが販売されており、日を増すごとに味や食感がよくなっているように感じる。また最近では、家庭用のヴィーガンチーズケーキのレシピも簡単に見つけられるようである。

※当ブログでこれまでに紹介したヴィーガンチーズケーキはこちら

ヴィーガンチーズケーキ
ヴィーガンチーズケーキ(ビーガンチーズケーキ)をまとめています。ヴィーガンチーズケーキは、チーズやその他の乳製品、動物由来の材料を使用し…

【終わりに】チーズケーキは奥深い

以上チーズケーキの種類をまとめてきた。レアとベイクド以外は身勝手な分類になったが、各チーズケーキに明確な定義がないので、それは仕方がないということで、ご了承いただければと思う。

今回は筆者がこれまで食べたきたチーズケーキのなかで分類した。一方で、世界にはまだまだ色々なチーズケーキがある。調べたところによる、アメリカにはニューヨークチーズケーキの他にもシカゴチーズケーキなるものが存在する。またロシアやポーランド、ドイツやアフリカなどにも独自のチーズケーキがあるそうで、チーズケーキの奥深さに驚かされる毎日である。

※参考

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ライター・管理者
かなざわ

洋菓子屋やカフェ、レストラン、コンビニのチーズケーキを食べ歩き、チーズケーキを研究しています。現在はフリーのライターです。このブログは個人で運営しているものです。

※問い合わせ
info@cheese-cake.net

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