東京・世田谷の等々力に本店を構え、現在はニュウマン高輪や福岡にも展開している「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI(アサコイワヤナギ)」のチーズケーキを、2種類食べてみました。どちらも、店のこだわりと技術の高さを感じる、珠玉のチーズケーキです。実際に食べた感想を紹介します。

アサコイワヤナギについて
アサコイワヤナギは、店名にパティスリーと冠しているとおり、フランス菓子にルーツを持つプチガトー、焼き菓子を主に販売しています。ショーケースにずらっと並ぶプチガトーや手土産に便利な焼き菓子を販売する、いわゆる「ケーキ屋」としての機能ももちつつ、専用のイートインスペースも備えており、豪華なパフェも提供しています。クレープやジェラートなど、パティスリーでありながら多種多様なスイーツを手がける、稀有なお店です。
今回はニュウマン高輪にある店舗を利用しました。過去に等々力にある店舗も利用したことがあるのですが、どちらもグレーを基調にした無機質な店舗でデザインです。ここ数年、カフェにおいて増えている、韓国カフェ由来の無機質な店舗デザインともまた違う、あたかも洞窟かのような、無機質さであり、パティスリーではあまり見たことがありません。その余計なものを排除した洗練された空間は、イートインにおいて、目の前の食べ物に集中することを促す役割を果たしているのかもしれません。

さて、そんなアサコイワヤナギで、今回は2種類のチーズケーキを購入してみました。1つは「吉田牧場カマンベールチーズケーキ」で、もう1つは「2層の半生チーズケーキ」です。


カマンベールの魅力をとことん味わう「吉田牧場カマンベールチーズケーキ」
まずこちらは、岡山県にある吉田牧場で作られる希少なカマンベールチーズを使ったチーズケーキです。

クッキー生地やトッピングはない、非常にシンプルな外見のチーズケーキです。メニューには「豊かな風味を生かし、余計なものを加えずシンプルに仕立てた究極のチーズケーキ」との説明書きも。シンプルなのは、希少なカマンベールを活かすためということです。




口に運んでみると、ややぷるっとしつつも、なめらかな舌触りのある、心地よい食感を感じます。

そして咀嚼と同時に溢れ出す、カマンベールチーズの濃厚な風味は非常に印象的です。クリーミーさもありながら、どこか土っぽく、刺激的な発酵感がキリッとふわりと広がる印象もあります。カマンベールチーズは、どちらかといえば、クセが控えめで食べやすいといわれていますが、こちらはカマンベールの風味を濃縮させたような味わいなので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
また乳製品のコクと甘味がしっかりベースにあるので、カマンベール単体では味わえない、深みや重層感もあります。


飲み込んだ後の余韻も豊かで、コーヒー、お茶、ワインなども様々な飲み物とのペアリングを試したくなります。熟成チーズを使ったチーズケーキが好きな人に、ぜひ一度試してほしいです。
味、風味、食感のすべてが楽しい「2層の半生チーズケーキ」
続いてこちらは「2層の半生チーズケーキ」です。

表面には生タイプのチーズクリームで、その下、本体のクリーム色の層はベイクドタイプのチーズケーキ。底にはクッキー生地を敷き、表面にはパール状のホワイトチョコとディルのトッピングも。また表面からではわかりませんが、ゆずを使用しているとのこと。



パティスリーのプチガトーらしさあふれる、技巧感を感じるケーキです。
口に入れてみると、しっとりとねっとりしたチーズケーキの食感と、クッキー生地やパールチョコの2種類のザクザクした食感など、柔らかいものから硬めのものまで、様々な食感が口の中を駆け巡ります。

ベイクドチーズケーキはぐっとコクがありつつ、表面のチーズクリームはサワークリームにあるようなクリーミーな酸味を感じます。ゆずから感じるフルーティーな酸味は、乳製品の酸味と合流し、より深みのある酸味として広がります。


粗めのに砕かれたクッキーを歯で刻むような、心地よいザクザク感を楽しませてくれるクッキー生地は、脂っこさはほとんどないのに、バターと小麦粉の心地よい香ばしさはしっかりあります。時々顔を見せるホワイトチョコのまろやかさや、ディルのアクセントによって、味、風味、食感のすべてで、いろいろな表情を見せてくれます。最後の一口も、最後の一口も、どの一口も楽しい、1つの料理のような体験ができました。パティスリーの技巧的なお菓子の魅力が詰まったチーズケーキといえます。
補足情報
- お店:PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI(アサコイワヤナギ)
- 今回購入した商品と価格:吉田牧場カマンベールチーズケーキ(972円) 2層の半生チーズケーキ (918円)
今回はニュウマン高輪にある店舗を利用しました。テイクアウトはもちろん、専用のイートインと、館内にある共用部のイートインスペースで食べるセルフ式注文など、いろいろな楽しみ方ができます。館内のイートインスペースを使う場合は、モバイルオーダーで注文し、カウンターで受け取る形です。ケーキやドリンク、クレープ、アイスなど様々なメニューをその場で手軽に楽しめます。








