チーズケーキはその名前のとおりチーズが使われているのですが、チーズ以外にも様々な材料が使われています。また使われるチーズも実に多種多様です。そして材料の組み合わせによって、多種多様なチーズケーキが生まれます。そのパターンは無限にあるといっていいほどに。
ここではチーズケーキに使われる材料を具体的に紹介していきます。本記事をとおしてチーズケーキがいかにアレンジの幅が広い食べ物であるか、そのバリエーションの無限性がわかるのではないかと思います。
色々なチーズが使われる
まずチーズケーキに使われるチーズについて紹介します。チーズは世界に1000種類以上あるといわれています。味や質感は千差万別で、クリームのように柔らかいものから、石のように硬いものまで様々です。チーズの多くは乳牛という原料から作られるのにまったく別の食べ物のように加工されるのです。
チーズケーキはそんなチーズを主役にしたケーキです。そしてもちろん色々なチーズが使われます。もっともよく使われるのがクリームチーズです。これをベースにマスカルポーネやリコッタ、カマンベールチーズ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノレジャーノ、ブリー、フロマージュブランなどが追加されることもあります。
クリームチーズに加えてどれか1つを使う場合や、数種類のチーズをブレンドして新しい味を作りだす場合があります。ヤギ、羊のミルクから作ったチーズが使われることも。チーズケーキ作りは、チーズとチーズをブレンドして新たなチーズを生み出す営みのようです。
人類は牛から採れた乳をあらゆる乳製品に加工しました。チーズケーキは人類の加工技術によって誕生したあらゆる乳製品のいくつかを結集させた食べ物です。生乳という1つの物質は人類の手によってあらゆる物質に分化し、人類の手によってチーズケーキとして再び集結するのです。チーズケーキは人類の乳加工技術の歴史の集合体ともいえるのではないでしょうか。
さらにいえばチーズケーキの開発は乳製品をブレンドして新たな乳製品の味わいを生み出す作業であるといえます。このような歴史の積み重ねや新たな食べ物を開発する営みを感じられるケーキはそう多くはないでしょう。
チーズケーキには様々な乳製品が使われる
チーズケーキの材料に使われるのはチーズだけではありません。他にも様々な乳製品が使われています。代表的なのは生クリーム、サワークリーム、ヨーグルトです。他にもバター(発酵バターが使われることもある)や練乳、コンデンスミルク、牛乳が使われることがあります。
どの乳製品をどれくらいの割合で使うかは作り手によって違っており、差別化のポイントになっています。チーズよりも他の乳製品の割合が多い場合もあります。「チーズケーキの主原料はチーズである」といいたいところですが、「チーズを含む乳製品」というのが正しいように思います。チーズケーキは”チーズケーキ”というよりは”乳製品ケーキ”なのです。
農産物から和菓子まであらゆる食材がトッピングされる
チーズと乳製品、それに砂糖のような甘味を加えればチーズケーキは完成します。もちろんそれも美味しいでしょう。しかし飽食の時代のチーズケーキはさらに欲張りです。
かぼちゃチーズケーキ、マンゴーチーズケーキ、コーヒーチーズケーキなど、チーズケーキにはあらゆる材料が追加されることがあります。これらはベースのチーズケーキ(いわゆるプレーンのチーズケーキ)に付加的に材料を加えたチーズケーキです。かぼちゃのチーズケーキであれば、ベースのチーズケーキにかぼちゃを加えるといった具合に。
チーズケーキに使われる付加的な材料は無数にあります。果物、野菜などの農産物や、それらを加工した調味料、嗜好品、餅、プリン、アイスクリームといった単体で食べ物として成立しているものと組み合わさることもあります。さらには魚のすり身や肉味噌を使ったチーズケーキが販売された例もあります。
昆虫食材はまだチーズケーキに使われた例はありません。しかしそのうち登場するでしょう。またレタスやキャベツなど農産物でも使われていない材料はあります。まだまだ試されていない材料はたくさんありますが、ここまで色々な食べ物が使われたケーキは他には存在しないのではないでしょうか。チーズケーキに合わない材料は存在するのか?と思ってしまうほどです。
前述の乳製品の無数の組み合わせ、そしてこちらで述べた付加的材料の無数の組み合わせを掛け合わせると、無限といえるほど無数のパターンのチーズケーキが生み出せます。他にも砂糖の種類や粉(小麦粉、コーンスターチなど)の種類を変えることで、さらに無数のチーズケーキを生み出せます。実際あらゆるチーズケーキがすでに存在しており、なかには別の食べ物に思えてしまうほど味や食感が違うものがあります。
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