1802年にフランスで創業、1982年に日本上陸した洋菓子屋「ダロワイヨ」。本格的なフランス菓子を日本に届けた存在として知られる店です(ダロワイヨの歴史について)。
以前このブログで、ダロワイヨのバスクチーズケーキを紹介したことがあります。バスクチーズケーキが注目されていた時期に販売していたのですが、他店とは一味違う、気品あるバスクチーズケーキでした。
このようなバスクチーズケーキがあるのかと、ダロワイヨの表現力に驚かされたものです。そんなダロワイヨからまた別のチーズケーキが販売されていました。「フロマージュフレ」です。
ジェノワーズ(スポンジ生地のようなもの)にクリームチーズケーキとフロマージュブランのムースを重ねています。一番上の丸いものはホワイトチョコレートです。焼いていないという意味ではレアチーズケーキであるといえます。
しかし一般的によくみられるシンプルなレアチーズケーキではありません。大きなホールケーキをカットしたものではなく、1つの完成したケーキです。そして華やかな装飾がなされ、気品のあるたたずまいです。
シンプルで地味になりがちなチーズケーキはショートケーキや他のプチガトーに比べて華やかさに欠ける面があります。一方でダロワイヨはそんなチーズケーキを細かい装飾をほどこすことで、他のケーキにまったく引けを取らない華やかなケーキに仕上げています。
見た目でも十分に満足なのですが、味も素晴らしいです。レアチーズの柔らかい口溶けとジェノワーズのふわっとした食感がまず楽しく、さらにフロマージュブランのかすかな酸味がいいアクセントになっています。備え付けのホワイトチョコレートはレアチーズケーキの美味しさをいい具合に引き立てています。
見た目よし、味よし。文句が1つもないレアチーズケーキでした。