抹茶とチーズケーキ。
このコラボはチーズケーキ専門店やカフェでは特に珍しいものではないが、コンビニスイーツではあまり見かけない。少なくとも2019年は、コンビニやスーパーから発売されたことはなかった。
しかし2020年の3月下旬、ファミリーマートがついに抹茶とチーズケーキのコラボスイーツを発売した。それが「抹茶のとろける生チーズケーキ」。
日本人が好きな「生」、「チーズケーキ」そして「抹茶」というパンチのきいたコラボだ。
ファミリーマートの「抹茶のとろける生チーズケーキ」について
以前売られていた「とろける生チーズケーキ」の続編
実は似たようなスイーツが以前ファミリーマートから発売されていた。「とろける生チーズケーキ」というチーズケーキだ。形も名前もほとんど同じなので、今回はこちらの抹茶バージョンということだろう。
続篇が出るということは結構人気だったのだろう。
日本人の「生〇〇」好きを意識したネーミング
ちなみに商品名は「抹茶のとろける生チーズケーキ」。「生チーズケーキ」とは、つまり「レアチーズケーキ」のことだが、あえて「生」という単語を使うことで、新しいタイプのスイーツであることを強調している。
「生チョコ」「生キャラメル」「生チーズケーキ」といった「生〇〇」という名前の食べ物がよく発売されるが、それだけ日本人は生的な食べ物が好きなのだ。そういった経緯もあって、あえて「生チーズケーキ」という商品名にしているのだろう。
話は逸れるが、明治時代以前の日本人の料理観は、食材に極力手を加えないことを良しとしていた。だから刺し身、寿司というシンプルで見た目が良く、素材の味を最大限活かすような料理が生まれた。西欧や中国では刺し身を料理とは呼ばないだろう。今の日本人が、「生〇〇」というネーミングの食べ物に惹かれてしまうのは、そういった料理観の名残なのかもしれない。
値段は高いが贅沢感がある
さて今回のチーズケーキだが、表面にムース状の抹茶ソース、そしてホイップ状のレアチーズがある。その下には抹茶のレアチーズ、スポンジ、クランブルが入っている。
全体で5つの要素がある非常に豪華で、贅沢感がある。288円という値段も納得できる。
ちなみにインスタの投稿をみていて気付いたのだが、表面の抹茶ソースはどれも形が違う。楕円状だったり、アメーバ状だったりしている。
スタッフが手作業で、ソースをトッピングしているのかもしれない。だとしたらなかなか手が込んでいる。
文句なしの味、抹茶の風味がいいアクセント
味や食感、口当たりについては、正直文句がない。
まず抹茶の風味はほどよい感じで、クセはまったくない。レアチーズの控えめな塩味、そして全体の甘みと非常にマッチしている。
表面の抹茶ソースは結構味が強いのだが、それが邪魔になることはなく、アクセントとして活躍している。
色とりどりの食感に注目
何より強調したいのは、その食感の楽しさだ。
ムース、レアチーズ、スポンジ、クランブル、この4つの要素が織りなす様々な食感。
しっとり、ふわふわ、ザクザク、もふもふ、スイーツに存在するほぼすべての食感をこのカップスイーツ1で楽しめるのだ。スイーツ好きならつい頬が緩んでしまうはず。
値段は少し高いかもしれないが、その分、満足度もある。抹茶好きの方、チーズケーキ好きの方、そしてスイーツ好きの方の胃袋を十分に満たしてくれるだろう。
値段、解説、カロリーなど
値段 | 288円 |
カロリー | 353kcal |
製造者・販売者 | デザートランド |
▼商品説明
とろけるような生食感の抹茶レアチーズケーキです。自家製クランブルの上に抹茶チーズクリームを重ねとろりとした濃厚抹茶ソースをトッピングしました。宇治抹茶を使用しました。
ファミリーマート公式サイト
今回の製造を引き受けているのは「デザートランド」という会社。デザートランドはファミリーマートのスイーツを数多く手掛けている会社であり、過去には、「スフレプリン」や「メルティチーズ」といった商品も製造している。スフレプリンは人気商品だ。
類似のチーズケーキ
先にも紹介したファミリーマートの「とろける生チーズケーキ」。現在は残念ながら発売していない。
外部での言及
結構人気のスイーツのようで、インスタでもツイッターでもかなりの数の投稿が見つかった。どれも絶賛する口コミばかりだった。
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唯一見つかったのが、「中のスポンジはいらない」という意見だった。特に気にならなかったが、スポンジがあると、食感の印象がスポンジになってしまうという人もいるようだ。
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