薄力粉、コーンスターチ、強力粉、片栗粉、それぞれの粉によってチーズケーキにどのような違いがでるのか? 実際に作って確かめてみました。
まず結果を簡単に紹介します。
【粉なしのチーズケーキ】
一応チーズケーキは完成するが、時間が経つと水が出てしまう。今回は12cmで作ったので、問題なくできたが、15cm、18cmになると、形が保てなくなりそう。
【薄力粉のチーズケーキ】
食べ慣れたチーズケーキが完成する。薄力粉を入れたチーズケーキはかなりむっちりとした質感に。普通に美味しいチーズケーキであるが、何も入れなかったチーズケーキに比べて若干味がぼやける。
【強力粉のチーズケーキ】
強力粉でも、それなりのチーズケーキは完成するが、かなりむっちりしている。決して食感は良いとはいえないし、風味も微妙。食べごたえはあるが、おすすめはできない。
【コーンスターチのチーズケーキ】
個人的にはこれが一番好き。薄力粉よりも舌触りが良く、色も良い。味に関しても、粉の主張がそれほどないので、食べやすい。
【片栗粉のチーズケーキ】
ややむっちした質感になるが、問題なくチーズケーキができる。意外と変なクセもない。ただし、材料の分量を増やしたらどうなるかはわからない。
ちなみにレシピは、レシピサイトの『デリッシュキッチン』で公開されている「基本のチーズケーキ」のレシピをベースに、材料の分量を12cmのケーキ型用に調整しています(デリッシュキッチン ー 基本のチーズケーキ)。また粉による味や質感の違いをわかりやすくするために、シンプルなレシピに調整しています。
※今回使用したレシピ
- 直径12cmの丸型を使用
- クリームチーズ100g
- 砂糖45g
- 卵1個
- 生クリーム100cc
- 粉15g
- 170℃で27分
また前述の結果はあくまで12cmサイズのチーズケーキでの実験です。大きいサイズのチーズケーキを作る場合、全体の材料の分量はさらに多くなります。味の質感の変化はさらに大きくなると考えられます。ちなみに上記のレシピで作るチーズケーキは、生クリームの存在感が強く、それほど良いとはいえないので、おすすめしません。
続いて、細かい違いについて解説していきます。
焼き上がりの様子(オーブンから出した直後の様子)
まずはオーブンから出した直後のケーキの様子を紹介します。
粉なし
何も粉を入れない場合でも、オーブンから出した直後は膨らんでいます。割りとかなり膨らんでおり、また質感はフルフルしています。
薄力粉
薄力粉で作ったチーズケーキもそれなりに膨らんでいます。ややパンのような質感が見て取れます。
強力粉
強力粉で作ったチーズケーキはさらにパンのような質感になりました。また微妙に膨らみがあります。焼き上がったときの匂いもさらに香ばしくなりました。
コーンスターチ
コーンスターチで作ったチーズケーキは、きれいな色になりました。微妙に膨らんだものの、薄力粉などに比べると膨らみは抑えられています。
片栗粉
片栗粉で作ったチーズケーキは、若干膨らみましたが、薄力粉に比べると膨らみませんでした。
一晩冷蔵した後の違い
続いては一晩冷蔵庫で置いたチーズケーキの様子です。
粉なし
表面はへこみましたが、ひび割れなどはなく、割りときれいに仕上がりました。
薄力粉
強力粉
コーンスターチ
片栗粉
断面の写真と実際食べての感想
粉なし
しっとりはしているが若干水っぽい質感になりました。以前作った時はさらに水っぽくなったことがあったので、他の材料の分量が多くなると、形が崩れやすくなるかもしれません。とはいえ、今回のような大きさであれば、しっかり自立もしますし、舌触りなどもそれほど問題ありません。
薄力粉
薄力粉を入れたチーズケーキは、ややむっちりとした質感になりました。包丁でカットしたときも、包丁にぴったりケーキがくっついたほどです。普通に美味しいチーズケーキではありますが、何も入れなかったチーズケーキに比べて、やや味がぼやっとした印象です。
強力粉
焼き上がったときの香りはとても良かったのですが、実際食べるとなると、決して美味しいとはいえません。薄力粉よりも、もっちりした質感で食べごたえはあります。ただしそれが良いかどうかは別です。強力粉でも一応はチーズケーキにはなりますが、個人的にはあまりおすすめはできません。
コーンスターチ
個人的にもっともおすすめなのがコーンスターチです。風味、舌触りの点では、もっともいいです。また薄力粉のように膨らむわけでもないので、見た目も良い感じです。強力粉ほど主張はなく、風味もいいです。レシピを調整すればさらに美味しい、非の打ち所がないチーズケーキができそうです。
片栗粉
片栗粉のチーズケーキは初めて作りました。意外と問題なくチーズケーキになります。味も悪くないといったところ。ややむっちりした質感になりますが強力粉ほどではありません。変なクセもなく、他のチーズケーキのレシピでも活用できるのではないかと思います。ただし、分量が多くなったらどうなるかは分かりません。
総括
今回は12cmというそれほど小さいケーキ型を使い、それに見合う分量で作ったので、どの粉を使ってもそれなりのチーズケーキが完成しました。ただし、前述のとおり型が大きくなり、全体の材料の量が多くなると、どうなるかはわかりません。
また薄力粉や強力粉や混ぜ方や、経過時間によって質感が変わります。おそらく同じことはコーンスターチや片栗粉にもいえることでしょう。ゆえに今回紹介した結果の再現性は微妙なところです。あくまで参考程度にとどめていだければと思います。
また今後は米粉やアーモンドプードル、白玉粉など、様々な粉でチーズケーキを作り、その結果をこのページに追記できればと思っています。
コメント
コメント一覧 (3件)
この分量で換算すると
私、強力粉大さじ半分で作るね。
入れ過ぎると硬いのかな
でも私は好みなんだよね。
この分量で換算すると
私、強力粉大さじ半分で作るね。
入れ過ぎると硬いのかな
でも私は好みなんだよね。
この分量で換算すると
私、強力粉大さじ半分で作るね。
入れ過ぎると硬いのかな
でも私は好みなんだよね。