青森県・弘前市(ひろさき)は明治時代、大正時代に建てられた洋館が多く残る街です。弘前の街を歩いているといたるところに洋館があり、またそれがカフェやレストラン、図書館として再利用されている様子をみることができます。
今回訪問したCAFE&RESTAURANT BRICKは、厳密には洋館とは違いますが、洋館と同じくらいの時代に建てられた赤レンガ倉庫を再利用した店です。
中央弘前駅を降りてすぐの場所にあるこの建物は、大正時代に酒造工場として建てられました。戦後は日本で初めてシードル(りんごのワイン)が製造する工場として活用。2020年7月には改修を経て美術館としてオープンし、先進的なアートの発信地となりました。
この弘前赤レンガ倉庫には2つの建物が存在します。1つは前述の美術館として、もう1つはミュージアムショップとカフェを内包しています。そのカフェが今回利用したCAFE & RESTAURANT BRICKです。
シードルやガレット、アラカルトやフレンチのプレート、ケーキが食べられます。弘前はフランス料理屋が多い街ということもありフレンチがメニューの中心です。
※弘前とフレンチについてはこちらで解説しています=フランス料理と洋菓子の街【弘前】を訪問して|りんごだけではない、弘前の食に関する不思議な特徴について
今回はこちらのカフェで弘前名物のアップルパイと、弘前の名産であるりんごを使ったバスクチーズケーキをいただきました。
りんごのバスクチーズケーキ
まずこちらはりんごのバスクチーズケーキです。値段は700円。
弘前は全国のりんご生産量の25%を占めるといわれています。弘前を代表する農産物であり、弘前ではいたるところでりんごを使った食べ物が販売されています。チーズケーキにもりんごが使われます。
スクエアタイプのチーズケーキです。パウンドケーキ型の底に煮たりんごを敷き、その上から生地を流し込み焼いているようです。
バスクチーズケーキ特有のしっとりさと濃厚さが感じられるとともに、大ぶりにカットされたりんごの食感も楽しめます。りんごとバスクチーズケーキが若干ぶつかり合っているような気がしますが、概ね申し分ない美味しいチーズケーキです。
アップルパイ
続いてこちらも弘前の特産品であるりんごを使ったスイーツです。特にアップルパイは、弘前の洋菓子やカフェなどいたるところで販売されています。アップルパイガイドマップというのも配布されているほどです。CAFE&RESTAURANT BRICKにも漏れなくアップルパイがあります。
こちらのアップルパイはかなり珍しく、そして可愛らしい形です。
アップルパイといえば、パイ生地を土台にその上に煮たりんごをのせて焼いたものや、表面を網目状に装飾するのが一般的です。一方でこちらもアップルパイは、煮たりんごを、りんごの形をしたパイ生地で閉じ込めています。弘前では色々な店でアップルパイを食べましたが、このようなアップルパイはここだけです。かなり珍しい形のアップルパイです。
パイ生地はサクサクで食べる際に崩れてしまいますが、バターの風味が心地良いです。りんごもすっきりした甘さと酸味で、パイ生地に合っています。
補足情報
チーズケーキやアップルパイなどのデザートが食べられるのは18時まです。夜はレストランになります。メニューは公式サイトに公開されているので、ぜひご覧になってみてください。
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