青森県弘前市の商店街から近い場所に、レトロな雰囲気が漂う名曲喫茶があります。「ひまわり」です。
お店は中土手町商店街からすぐの場所にあります。
1959年創業だそうで、外観からは昔からある街の喫茶店といった雰囲気が出ています。建物や家具にもやや年季を感じます。またいたるところに絵画が飾ってあり「老舗」「昭和」「レトロ」といった言葉で表現したくなるような雰囲気があります。
ちなみにひまわりがある中土手町商店街には、中三というデパートや、数件のビジネスホテル、洋館を利用したカフェやフレンチレストランなど、何かと賑わいがあります。私が訪問した時はオフシーズンだったので人はまばらでしたが、それでもぜひ散策してみてほしいです。とこどころから弘前の特殊性のようなものを感じられるはずです。
りんご、レーズンを使ったチーズケーキ
こちらが喫茶店ひまわりのチーズケーキです。
表面の焼き色、ジュレ。中にはレーズンとりんご。そしてトロトロの生地。一目見ただけで手がかかったチーズケーキであることがわかります。
老舗の喫茶店だったので、シンプルでどうってことないチーズケーキが出てくるのかと思っていましたが、まったくそうではなく、非常にこだわりを感じる、他にはない唯一無二のチーズケーキが登場しました。本当に驚きました。
弘前では他の店でもチーズケーキを食べたのですが、やはりりんごの街がというだけあり、りんごを使ったチーズケーキは多かったです。ただし、シンプルにチーズケーキにりんごをあわせただけでした。
一方でひまわりのチーズケーキは、りんごだけではなくレーズンも使っています。さらに表面の加工も独特です。繰り返しになりますが、街の老舗の喫茶店でこのようなチーズケーキが出てくるのには本当に驚かされました。
食べた感想ですが、もちろん美味しいです。レアを思わせるしっとりした舌ざわりに、サクサクのクッキー生地、シャキシャキのりんご、ぷりっとしたレーズン、それぞれの食感が口のなかを盛り上げてくれます。りんごとチーズケーキの味もしっかり調和しており、レーズンのエグミもなく、全体的にとてもよくできています。喫茶店でありながら、非常にこだわりと丁寧さを感じるチーズケーキでした。
アップルパイとミートパイ
今回はテイクアウトでアップルパイとミートパイも買いました。
パイ生地で具材を包んだ、コロッケのような作りです。こちらのアップルパイはチーズケーキと同じく、こだわりを感じます。すっきりした味のりんごを使っており、食べやすいです。個人的にはかなり好きでした。
ちなみに弘前の観光センターなどには、弘前アップルパイガイドマップという冊子があります。これは弘前でアップルパイを買える場所をまとめたもので、アップルパイの食べ歩きに役立つものなのですが、こちらにひまわりは掲載されていません。
理由はよくわからないのですが、このガイドマップに掲載しきれないほど、弘前にはアップルパイを販売する店があるという事実にひとまず驚きました。もちろんそれは、観光客を呼び込むために、市が店にお願いしている可能性もありますが、それにしてもアップルパイが本当に多い街です。
補足情報(公式サイトなど)
また以下の記事では弘前にフランス料理屋や洋菓子屋が多い理由について考察しています。ぜひご覧いただければと思います。