「カップに入った本格ケーキ」のキャッチコピーで、これまでティラミスやモンブラン、ショートケーキ、といった定番のケーキを発売してきた「CUPKE(カプケ)」シリーズ。
カップタイプでありながら本格的なケーキが食べられるということで、人気を獲得してきたのだが、そのラインナップに、ついにチーズケーキが加わった。
【実食考察】CUPKE・チーズ!チーズ!チーズケーキ
中身が見えないカップスイーツ
カップのチーズスイーツはコンビニでは定番のものだが、CUPKEのように中身がみえない容器なのはめずらしい。(CUPKEシリーズは以前からこの容器だった)
これまでのカップのチーズスイーツはどれも透明な容器である場合が多く、層がみえるようになっていた。
もちろん透明ではないカップを使っている場合もあるが、それはあくまで層がないスイーツの場合だ。
後に解説するように、「CUPKE(カプケ)」は層構造になっている。それにもかかわらず中身を隠しているのだ。
これはとても大胆なことをしているといえる。
透明なカップのほうが中身がわかるので、味が想像しやすいし、見た目のインパクトもあるだろう。カップスイーツの多くが透明なカップなのは、おそらくそのためだ。
しかし、「CUPKE(カプケ)」は中身を隠している。
CUPKEが中身を隠している2つの理由とは?
これはあくまでぼくの予想にすぎないが、「CUPKE(カプケ)」が中身を隠している理由は2つあると考えている。
1つは、食べたときのサプライズを大きくするため。やはり中身が隠されているほうが、食べたときの驚きは大きいだろう。もちろん驚くほどのものが隠されている場合に限るが、実際食べてみて、かなり驚いた。これまでのカップタイプのチーズケーキとは全然違っていたし、層の多さにも驚いた。詳細は後述する。
中身を隠している2つ目の理由は、見た目のインパクトを抑えるためだと考えている。
やはりカップが透明で、層がみえる方がインパクトはある。しかし「CUPKE(カプケ)」はあえて層を隠した。インパクトを抑えるために。
以下はCUPKEのプロモーション動画なのだが、この動画ではオフィスや野外のベンチで、女性がカプケを食べる様子が映っている。
ここから読み取れるのは、CUPKEは「オフィスや野外など、ひと目がある場所でも、女性が気軽に食べられるスイーツ」を目指していることだ。
この想定はCUPKEの商品説明からうかがえる。
ケーキを食べる時って、嬉しくってテンション上がっちゃいますね。
ただ、ちょっとかしこまるというか、食べる場所を選んじゃったり、持ち運びに気を使ったり。
もっと気軽に、「今が食べたい気分♪」で食べられたら、嬉しいかも…。
上記の「食べる場所を選んじゃったり」という言葉からもわかるように、場所を選ばずに食べられるスイーツを想定しているのだ。
たしかに透明なカップで、中身が丸みえで、インパクト抜群のスイーツだったら、オフィスのデスクの上に置くのはちょっと勇気がいる。野外のベンチで食べるにしても、人が多い場所なら、気になる場合もある。とくに女性ならそうだろう。
一方で、CUPKEのように中がみえない質素な容器だったら、それほどインパクトもない。軽めのヨーグルトにもみえるし、オフィスのデスクにだって馴染む。
中身がみえなくなるだけで、購入の心理的ハードルがぐっと下がる人もいるだろう。
またCUPKEシリーズは、運びやすいようにということでカップになっている。たしかに自立したケーキは運ぶのにも神経をつかう。
このCUPKEには、細かい心づかいが細部に施されているのだ。ローソンの商品開発部には尊敬しかない。
それにしても中身を隠すというのは、大きな賭けでもあったはず。中身がみえる場合と比べて、あきらかに地味な見た目になるのだから。
今回のチーズケーキは特にそうだが、表面からはホイップクリームしか見えない。正直、華やかさはない。
見た目も地味だし、中身もわからない。他のコンビニでは前例がない。下手をすれば全然売れない可能性があっただろう。
しかし、ローソンは中身を隠した。これを断行したローソンは素晴らしいとしか言いようがない。
自立するケーキをそのままカップに入れたようなスイーツ
さてここから実際に食べた感想を紹介する。
上から、ムース、チーズクリーム、クランブルという構造。
コンビニのカップタイプのチーズケーキはだいたいこういう構造になる。
しかしながら食べてみるとかなり驚きがあった。これまでのカップタイプのチーズケーキとは全然違っていたのだ。
驚いたのは、3層目にあるチーズクリームがねっとりしていたからだ。
これまで多くのカップタイプのチーズケーキを食べてきたが、カップタイプでここまでねっとりしているのは初めてだ。
何層にもなっているサプライズ
さらに驚いたのは、層の多さだ。
上から、
- 生クリーム
- レアチーズムース
- 硬めのチーズクリーム
- クランブルをまぜたスポンジ生地
という4層になっている。外からではまったくわからなかったが、実際食べてみると、その層の多さに驚かされる。
味が好きかどうかは別にして(ぼくは大好きだが)、この驚きを体験できるだけでも食べる価値はある。
自立したチーズケーキをそのままカップに押し込んだようなスイーツであり、「CUPKE」という名前になっているのも納得できる。
そして意外とボリュームもある。
ちなみにスイーツの口コミサイト「もぐナビ」では、「重たい」「くどい」「半分で飽きた」という辛口の意見もあった。裏を返せばけっこうボリュームがあるということだ。
驚きの連続で脳みそも満足できたし、胃袋も十分に満足できたので、個人的な評価は高い。ローソンは他のコンビニの一歩先をいっているのではないか、と感じたほどだ。
値段、カロリー、商品説明など
値段 | 273円 |
カロリー | 399kcal |
製造者・販売者 | コスモフーズ |
3層のチーズクリームを楽しめる真っ白なチーズケーキ。濃厚なチーズクリームと爽やかなチーズムース、軽い食感のメレンゲチーズクリームの3層に仕立てサクサク食感のクランチをアクセントにしました。
ローソン公式サイト商品説明
「CUPKE・チーズ!チーズ!チーズケーキ」に関する各種リンク(公式サイトなど)
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