サミットは関東を中心に約100店舗を展開するスーパーマーケットである。このサミットは店内にベーカリーを併設しており、オリジナルのパンを販売している。
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今回紹介する「北海道産直牛乳を使ったバスクチーズケーキ」はそのベーカリーで見つけたものだ。
バスクチーズケーキはついに菓子パンになった
バスクチーズケーキは、2018年の夏頃から流行っているチーズケーキの1種である。
スペインとフランスにまたがるバスク地方の、一部のバルで見られるチーズケーキであることから「バスクチーズケーキ」「バスク風チーズケーキ」と呼ばれるようになった。
タイプとしてベイクドチーズケーキであるが、表面を焦がしていたり、一般的なチーズケーキよりも、使用するクリームチーズの量が多く、濃厚な味を楽しめるのが特徴である(参考:バスクチーズケーキについて)。
さて、バスクチーズケーキといえば、一般的には以下のようなチーズケーキを示す。作り手もこのように作るし、食べる方も、こういったチーズケーキを想定している。
一方で、そうではないバスクチーズケーキもたくさん存在する。ブームになったバスクチーズケーキは、というよりブームになった「バスクチーズケーキ」という言葉は、チーズケーキ以外にも使用されるようになった。
たとえば、お菓子やプリン、ドーナツ、そしてパンにも。以下はすべてバスクチーズケーキ関連の商品だ。
ドーナツでも菓子パンでも、チョコパイでもとにかくバスクチーズケーキになる。今回のサミットのバスクチーズケーキもブームに乗っかった商品である。
先に上げたバスクチーズケーキ味のチョコパイや、バスクチーズケーキドーナツなど、筆者はこれまでブームに乗っかったスイーツを色々食べてきた。
どれも美味しいのだが、なかにはバスクチーズケーキの味がほとんどないものも。バスクチーズケーキの味はおろか、チーズケーキの味、風味すら感じられないものまであった。もはや単に「バスクチーズケーキ」というトレンドワードを使いたいだけの商品が量産されていた。
ブームが加熱しすぎると、話題になっているワードばかりが取り沙汰されるようになり、実態を伴わない商品が増える。それは別に悪いことではない。ブームとはそういうものなのだから。
ちなみにこういった現象は1990年頃に起こったティラミスブームのときにも見られたものであり、当時はあらゆる食べ物が「ティラミス風〇〇」「ティラミス味の〇〇」として販売された。
【食べた感想】菓子パン系にしてはチーズケーキ感がある
さて余談が長くなったがサミットのバスクチーズケーキについて紹介する。
こちらはベーカリーコーナーで販売しているものなので、常温である。いわゆる菓子パン系のチーズケーキである。当ブログでも度々紹介しているので興味がある方はご覧いただきたい(菓子パン系チーズケーキ一覧)。
さて、食べた感想であるが、パンのようにもふもふした食感なのかと思っていたが、意外にもトロトロしているというか、クリーミーで生菓子のバスクチーズケーキに近い質感である。
菓子パン系のチーズケーキやパン屋にあるチーズケーキは、ふわふわ、もふもふしたものが多く、チーズケーキというよりはパンに近いものが多い。
しかしサミットのこのバスクチーズケーキは、トロトロ感がある。半熟でトロトロ感を強調したバスクチーズケーキにも近いといえる(バスクチーズケーキという商品名なのでバスクチーズケーキ感があって当然といえるが)。
いったいどうやってこのようなクリーム感を出しているのであろうか。商品名が「北海道産直牛乳を使ったバスクチーズケーキ」であるが、牛乳を使用することが、この質感の秘密なのだろうか。
菓子パン系のチーズケーキをいろいろ食べてきたが、サミットが一番美味しいかもしれない。