セブンイレブンより2023年8月下旬に販売された「カフェフロマージュ」を購入してみました。
値段は367円で、1人サイズのコンビニスイーツとしてはかなりなかなかの値段です。洋菓子屋のシュークリームやプリンよりも上です。
「ピエールエルメシグネチャー」というセブンイレブンから定期的に販売されるピエールエルメが監修したスイーツです。このシリーズは2020年頃から販売されており、カップスイーツだけでなく、エクレアが販売されたこともあります。毎回値段は350円前後となっていますが、単に高いだけではなく、パティスリーの商品に迫るクオリティとなっています。
コーヒーゼリーを使った上品スイーツ
さて、今回販売されたカフェフロマージュは表面にコーヒーゼリー、その下にチーズを使ったムース、土台にスポンジをおいたカップスイーツです。チーズムースの中にはコーヒーを染み込ませたスポンジとオレンジピールが入っています。
ピエールエルメはフランス発のフランス菓子の店です。そんなピエールエルメが日本の喫茶店的スイーツであるコーヒーゼリーを使った上品なスイーツを手掛けました。それだけでも食べる価値は大いにあります。
ティラミスっぽいがティラミスという商品名ではない
チーズを使ったクリームやコーヒーを染み込ませた苦味のあるスポンジを使っているあたりなどは、ティラミスのように思えます。オレンジピールを使っているあたりは一般的なティラミスとは相違がありますが、新しいタイプのティラミスといった売り出し方でもよさそうです。
しかしそうはせず「カフェフロマージュ」という商品名で売られました。「ティラミス」のほうが既存のティラミスファンを取り込めるような気もします。いったいどうしてティラミスという言葉は使わなかったのでしょうか。少し考えてみたいと思います。
ティラミスという名前を出さないことで「どんな味のスイーツなんだろう?」というわくわくした気持ちを持ってほしかったのでしょうか。
あるいはティラミスという名前に引きづられて、食べた人が、実際の味や食感がわからなくなってしまうのを避けたかったのかでしょうか。ティラミスという名前をつけてしまうと、購入者はそれがティラミスであると考え、勝手にティラミス的な味や食感をイメージし、そのイメージに引きづられて、実際の味がわからなくなってしまう可能性があります。それを避けたかったのでしょうか。
あるいはそもそもピエールエルメはフランス菓子の店であり、イタリア菓子であるティラミスを一切参考にしていないし、結果的に似ていたとしてもフランス菓子として作っているので、既存のイタリア菓子の名称を使うことを避けたのか。
実際の理由はわかりませんが、ティラミスに似ているが、ティラミスという言葉を一切使っていない、商品であることはたしかです。
上品さと複雑さを楽しめる
さて、食べた感想を紹介します。
さすがピエールエルメ監修というだけあり、なかなか挑戦的です。オレンジピールはしっかり苦味があるのですが、ここまではっきり苦味が感じられるコンビニスイーツはなかなかありません。
またコーヒーを染み込ませたスポンジも同様に苦味があります。
苦味についてばかり説明していますが、スイーツなので甘味が主体です。ですが甘味の他にも酸味があったり、ナチュラルチーズの風味やコクがあったりといろいろな味わいがあります。
コンビニスイーツでありながらここまで上品で複雑さがあるスイーツはなかなかありません。さすがピエールエルメ監修といったところでしょうか。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、一度は食べてみることをおすすめします。
値段、カロリーなど
購入店 | セブンイレブン |
商品名 | ピエールエルメシグネチャー カフェフロマージュ |
値段 | 367円 |
カロリー | 202kcal |
製造者 | デリカシェフ |
購入日 | 2023年9月 |
特徴 | 上品な苦味をアクセントに使ったチーズムースとコーヒーゼリーのスイーツ |
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