※現在は「ZEN SWEETS」という名前になり、公式サイトもできたようです。チラシを確認した感じだと、販売している商品は以前とそれほど変わらないようです。いくつか新商品もあるみたいです(2024年3月追記)。
「スイーツファーム」もしくは「洋菓子工房ZEN」という、住宅地の一角で、1日限定でスイーツを販売しにくる謎のスイーツ移動販売店があります。(スイーツファームと洋菓子工房ZENは同じ会社が運営しているようです)
驚くことに、いつ、どこに出没するのかわからないのです。
最近は多くのケーキ屋がホームページやInstagramやTwitterなどのSNSアカウントを持っているものですが、このスイーツファーム・洋菓子工房ZENは、検索しても公式サイトやSNSアカウントは見つからないのです(2024年3月現在では公式サイトがあるようです)。
唯一の手がかりは自宅に投函されるチラシのみ。
販売するスイーツ、販売日、販売場所だけがシンプルに記載されたチラシ。
これが販売日の1ヶ月前くらいに、販売場所の近隣に投函されています。
スイーツファームの出店情報がわかるのは、なんとこのチラシだけ。
つまり、このチラシが投函される地域の人しか、スイーツファームがいつ、どこに出店するのかわからないのです。
- 公式サイト
- Instagramで「#スイーツファーム」を検索する
- Instagramで「#洋菓子工房ZEN」を検索する
- Twitterで「スイーツファーム」を検索する
- Twitterで「洋菓子工房ZEN」を検索する
スイーツファーム(洋菓子工房ZEN)とは何か?
スイーツファーム(洋菓子工房ZEN)とはいったい何なのか?
チラシに記載されている主催企業である「快善プロジェクト」を調べてみました。
「快善プロジェクト」はイベント会社という説があります。
ホームページをみると「集客イベントを行います!」と記載されており、スイーツファーム(洋菓子工房ZEN)によるスイーツの路上販売は、集客イベントの1つのようです(現在、快善プロジェクトのホームページはなくなり、ZEN SWEETSというお店のページがあります)。
ネットの情報によると、どこかの企業(不動産会社)から「集客してほしい」という依頼を受けて、 「快善プロジェクト」 はスイーツの路上販売を実施しているのではないか、という意見もありました。
一方で物件とは関係なさそうな、学校の脇道でケーキを販売しているときもあります。おそらく色々な目的でスイーツ即売会を実施しているのでしょう。場所を貸すとキックバックがあるのかもしれません。
また販売しているスイーツは「快善プロジェクト」が製造しているのではなく、他社が製造した業務用のケーキを仕入れていようです。以前、購入したプレミアムロールケーキには製造者のところに「ルヴァン」との記載がありました。
また切り落としチーズバーは、愛知の「マックシュー」という会社が製造していました。
どんどん新商品が登場しているようで、1年前と今年ではケーキのラインナップが若干違っていました。
スイーツファーム(洋菓子工房ZEN)は怪しいのか?
実際にスイーツファーム(洋菓子工房ZEN)の販売所を訪問しケーキを購入してみましたが、販売されているケーキは普通のもので、販売しているスタッフは物腰のやわらかいおじさん、おばさんでした。いたって普通の人に見える人がスタッフです。
そして以下の写真はスイーツファームの販売所の様子。戸建住宅の駐車場を利用して、販売していました。
テントのなかにはでかいクーラーボックスがならんでおり、ケーキが入っています。
食べたいケーキをカゴに入れて、最後にお会計という流れです。会計は現金のみです。
ちなみに筆者はこれまで3回ほどこちらでケーキを購入しましたが、毎回スタッフが違っていました。短期のアルバイトとして雇っているのでしょうか。
スタッフは普通の人だし、人もたくさん並んでいるので、危ない感じは一切ありません。普通に並んで、普通にケーキを現金で買って終わりです。企業の具体的な情報がわからないので「怪しくない」と断言することはできませんが、とりあえずケーキは普通に購入できますし、食べてお腹が痛くなるということはありませんでした。
Instagramで「#スイーツファーム」を検索すると、販売会の様子を撮影した写真がたくさんアップされています。※Instagramでスイーツファームの写真をみる
スイーツファームで買ったチーズケーキとその他のスイーツまとめ
これまでスイーツファームで購入したケーキを紹介していきます。
※ケーキは適宜更新されるので、ここで紹介しているケーキが販売されなくなる場合もあります。
全体的にいえば、可もなく不可もなくといったクオリティです。値段も、特別安いわけではないので、近所にシャトレーゼがあるならそれでいいのではと思います。
濃厚チーズケーキ(680円)
まずは濃厚チーズケーキから。
こちらは常温保存可能で、スポンジケーキタイプのチーズケーキです。
こんな感じて販売されていました。
このタイプのチーズケーキはそもそもクリームチーズの量がすくないので、チーズ感は薄くなります。
もふもふのスポンジケーキにふんわりくるチーズ感を楽しむ感じでしょうか。
大きさは4号(12cm)くらいで、高さは10cmくらい。
それでは一口。
見た目通りのふわふわした食感です。
スポンジよりはもっと濃密な感じでしょうか。
そしてふわふわしているなかに、ほんのりチーズの風味があります。
しかしやはりそれほどチーズ感は強くはありません。
チーズケーキというよりは、チーズの風味を少し加えたスポンジケーキ、という感じでしょうか。大人数でわけるお菓子としてちょうどよいかもしれません。
ちなみに値段は680円。(正直ちょっと高い)
値段、チーズケーキの詳細、カロリー
値段 | 680円 |
メニュー名 | 濃厚チーズケーキ |
チーズケーキのジャンル | パウンドケーキ系のチーズケーキ |
カロリー | 記載なし |
製造者 | ルヴァン |
似たようなチーズケーキとして無印良品の不揃いチーズケーキがあります。
個人的には、無印良品のものの方がおすすめです。
特濃レアチーズケーキ(880円)
続いては「限定人気商品」という触れ込みをしていた特濃レアチーズケーキです。
「超濃厚に仕上げた人気NO.1のレアチーズケーキです!」とのこと。
見た目はシンプル。
どの辺が特濃なのか?
そして人気NO1の実力はどれほどなのか?
下の土台はスポンジ。
上は純白のレアチーズケーキ。
ちろんトッピングはないわけですが、ミントやジャムをお好みで乗せてもおいしそう。
それでは実食といきます。
第一印象は、甘くてクリーミー。
オーソドックスなレアチーズケーキといえばそうなのですが普通においしいという感じです。
また甘さのなかに見えるのは、酸味。ほんのわずかな酸味ですが、これがいいアクセントになっています。ただし、「特濃レアチーズケーキ」というほど濃厚ではありません。
濃厚なチーズケーキは他にもたくさんあります。
値段、チーズケーキの詳細、カロリー
値段 | 880円 |
メニュー名 | 特濃レアチーズケーキ |
チーズケーキのジャンル | レアチーズケーキ |
カロリー | 記載なし |
製造者 | 株式会社フジモト |
生ホワイトチョコフォンデュチーズケーキ(1120円)
名前が長い。
しかしながら、「チーズケーキ」という名がついていたので、とりあえず購入してみました。
見た目はレアチーズケーキです。
「生ホワイトチョコフォンデュチーズケーキ」という名前からするに、チーズケーキとホワイトチョコを混ぜたものなのでしょう。
ただ、原材料を見る感じ、ホワイトチョコの割合は少ない。
一番多いのは牛乳。
それから生クリーム。次にクリームチーズという順番で、レアチーズケーキという感じでもないようです。
牛乳と生クリームでミルク感をだして、ホワイトチョコ風にしているのでしょうか。
原材料の考察はさておき、感想を。
3層構造になっていて、上にはホワイトチョコ、下がレアチーズケーキ、土台にクッキー生地という構造です。
とりあえず3層一気に食べてみると、まず目立つのは酸味。
レアチーズケーキ部分が多いからでしょうか、ヨーグルト系の酸味が目立ちます。
その次のふわっと差し込んでくるのは、ホワイトチョコのマイルドな甘み。
クッキー生地には塩っ気があって、甘さと塩っぱさ相互に押し寄せます。
食感は、しっとり。
ぷるぷるでもない。ねっとりでもない、生クリーム多めでつくったふんわりしたレアチーズケーキという感じ。
ホワイトチョコの風味や味はあまり感じられませんでしが、スイーツとしては申し分ない味です。
ただし、これが1000円オーバーというのは少し高いような気がします。
ちなみにフォンデュ風チーズケーキは他店でもあります。個人的におすすめなのはカノザのフロマージュフォンデュです。サクサクなクッキー生地ととろとろのチーズケーキを同時に楽しめます。
値段、チーズケーキの詳細、カロリー
値段 | 1120円 |
メニュー名 | 生ホワイトチョコフォンデュチーズケーキ |
チーズケーキのジャンル | レアチーズケーキ |
カロリー | 記載なし |
製造者 | 記載なし |
切り落としチーズバー(1000円)
こちらは「チーズバー」という商品です。切り落としと記載しているので、よくあるカステラの切り落とし的な商品なのでしょう。
チラシによると定価は1800円だったようだ、切り落としが1800円というなかなかのとんでも価格。それが1000円で購入できるというわけです。切り落としなら1000円でも高いようか気がしますが。
結構ボリュミーなのはありがたい。二段重ねになっており、結構な数のチーズバーが入っています。
焼き菓子系、もしくは菓子パン系のチーズケーキです。スポンジケーキ、もしくはパウンドケーキにチーズを混ぜたような感じでしょうか。ふわっとした食感と、バターの風味のなかにチーズの風味を感じます。
めちゃくちゃ美味しいわけではないが、まあまあ美味しいチーズケーキです。変な表現になりますが、普通に美味しい。このボリュームなら損な気分になることはないと思います。
値段 | 1000円 |
カロリー | 1027kcal |
製造者 | マックシュー |
切り落としクラッシュショコラ(1200円)
こちらはクラッシュショコラです。チーズケーキではありませんが、せっかくなので、ということで購入してみました。
値段は1200円。三角形にカットされたチョコレートケーキが、二段重ねで入っています。とりあえず1200円でこのボリュームなら申し分ない。
こちらはスポンジケーキにチョコレートを混ぜた、いわゆるガトーショコラです。といってもバターや小麦粉の分量が多めで、チョコレートの割合は少なそうな感じ。チョコレートケーキにこだわりがある方や、チョコレートケーキを食べ慣れている方だと、ちょっと口に合わないかもしれません。
正直な感想をいうと、ちょっと味気ない。美味しくないわけではないのですが、だからといってめちゃくちゃ美味しいわけでもないという感じ。このまま食べると、1切れか2切れで飽きます。
ホイップクリームや砕いたナッツ、ジャムなどをトッピングすると、美味しくいただけるかもしれません。
ちなみに筆者は電子レンジで10秒か20秒くらい温めて食べたのですが、ホクホクして美味しくいただけました。
ただし、リピートはないかな、というのが正直な感想です。
プレミアムロールケーキ(1000円)
続いてはプレミアムロールケーキです。こちらもチーズケーキではありませんが、多くの人が購入していた様子なので、つられて買ってしまいました。
最近はコンビニやケーキ屋のカットサイズのロールケーキを食べることが多かったので、このサイズのロールケーキは、それだけでテンションが上がるものです。
そして内部にはぎっしりホイップクリームが入っています。
コンビニのプレミアムロールケーキやケーキ屋のロールケーキに比べると、やはり口どけや風味は劣ります。それでもふわふわ食感と、ホイップクリームを存分に楽しめるあたりは、まさにプレミアムロールケーキ。
値段 | 1000円 |
カロリー | 352kcal(100gあたり) |
製造者 | ルヴァン |
ダブルショコラケーキ(680円税抜)
こちらは常温で売られているケーキの1つです。パウンドケーキ、あるいは大きなカップケーキのようなものです。
チョコレートが混ぜてあり、表面にはチョコチップのトッピングがあります。
マロンミルフィーユ(1280円税別)
こちらはマロンのミルフィーユです。
パイ生地の間にマロンペーストをサンドしています。
上下のパイ生地はそれほどサクサクなわけではありません。またパイ生地特有のバターの香ばしい風味も弱めです。
一方でマロンのペーストはいい味です。マロンのまろやかな甘味とペーストのしっとりした舌ざわりを堪能できます。洋菓子工房ZENのなかでは、これが一番好きかもしれません。
どれもまあまあなクオリティ
これまでスイーツファームのケーキを色々食べましたが、その味はどれも可もなく不可もなくといった感じでしょうか。美味しくないわけではありませんが、コンビニのスイーツやコージーコーナーなどのケーキ屋のほうがやはりクオリティは高いといえます。特別感はあります。イベント感があって楽しさはあります。しかし、クオリティに関してはあまり大きな期待を抱かないことをおすすめします。
スイーツファーム・洋菓子工房ZENのスイーツを購入する方法
スイーツファームのスイーツを購入する方法はいまのところ以下の2つ。
- 路上販売で購入する
- FAXで購入する
路上販売は、いつ、どこで開催されるのか、まったく情報がでまわっていません。
冒頭で紹介したように、手がかりはチラシのみ。
あのチラシが我が家に投函されるのを待つしかないのです。
ですので、「どうしてもスイーツファームのケーキが食べたい」という方はFAXを試してみてください。
一応チラシには、「FAXでの注文も受け付けています」と記載されています。
どこの地域からでも注文できるのかどうかはわかりませんが、どうしてもという方は試してみてください。
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