「ふわれあ」は12月28日にセブンイレブンから販売されたスイーツです。
袋を開けると中にはカップがあり、その中に紙に包まれたレアチーズスイーツがあります。
やや手間がかかる思い切った商品
この「ふわれあ」ですが、食べる際、少し手間がかかります。
紙をはがしスプーンで食べる形になります。紙をはがすときはどうしても本体が手についてしまいます。また紙についたチーズムースを食べ切れないもどかしさもあります。
一般的にコンビニで販売されるスイーツは、簡単に食べられる場合が多いです。カップタイプのスイーツも自立しているケーキも、手で持って食べるタイプのスイーツも、多くは簡単に、手を汚さずに食べられるようになっています。
一方で今回の「ふわれあ」は、袋を開け、カップからだして皿に置き、包み紙を開く必要があります。また食べるにはスプーンが必要です。他のコンビニスイーツに比べると、食べるのにやや手間がかかるわけですが、それでも販売にいたったのは、それでも売れると思ったからであり、またよほどこのスイーツを販売したかったからなのでしょう。
クレームダンジュをイメージしたスイーツか
ちなみに「ふわれあ」は「クレームダンジュ」と呼ばれるスイーツにそっくりです。というよりクレームダンジュを参考にして開発したのではないかと思います。
クレームダンジュはフランスの地方菓子として知られる食べ物で、フレッシュチーズとメレンゲ、生クリームなどを混ぜて水切りして作ります。
最近は個人系の洋菓子屋からレストランをはじめ、成城石井やファミリーレストランでも見られます。その多くが、中にベリー系のソースを入れています。
クレームダンジュの歴史や特徴は以下のページで詳細に解説しています。
今回のセブンイレブンの「ふわれあ」はこのクレームダンジュに非常によく似ています。というより完全にクレームダンジュです。
しかし「クレームダンジュ」というワードは商品名にも、公式サイトにもありません。おそらくその理由は、「クレームダンジュ」という商品名だとわかりにくいからでしょう。
洋菓子屋をよく利用する人であれば 「クレームダンジュ」 を知っているかもしれません。一方でスイーツをコンビニやスーパーでしか買わない人や、スイーツをたまにしか食べない人は「クレームダンジュ」を知らない人が多いと考えられます。私自身、洋菓子屋めぐりをする以前は「クレームダンジュ」という言葉をまったく聞いたことがありませんでした。
セブンイレブンの商品開発陣はおそらく「クレームダンジュ」だとかわかりづらく買ってもらえないと予想したのでしょう。ゆえに「ふわれあ」という、ふわふわ食感のレアチーズであることがイメージできる商品名にしたのではないでしょうか。
類似のスイーツを以前にも販売していた
セブンイレブンがこの手のスイーツを販売するのは初めてではありません。情報をさかのぼってみたところ、まず2015年10月頃に「苺ソースのクレームダンジュ」という名前で、ムースタイプのレアチーズスイーツを販売していました。
「苺ソースのクレームダンジュ」213円(税込230円)濃厚なチーズムースの中に苺ソースを入れてアクセントをつけました。http://t.co/ZCkbNZSm1p pic.twitter.com/BLlbubNZ8r
— セブン‐イレブン・ジャパン (@711SEJ) October 6, 2015
2015年は「クレームダンジュ」だったのです。
2019年12月頃にもまた似たような商品を販売するのですが、商品名は「とろーり苺ソースのふわれあ」になりました。
やはり「クレームダンジュ」という商品名は、あまり売れなかったのではないかと勝手に推察しています。
コンビニスイーツとしては申し分ないふわふわ感
さて食べた感想について。
公式サイトによると「ふわれあ」はレアチーズムースになっており、このムースはクリームチーズとホイップクリームを混ぜているとのこと。
たしかに口に入れてみると、ふわっとしています。コンビニスイーツとは思えない、ふわふわのムースです。某テレビ番組ではあまり良い評価を得られなかったようですが、コンビニスイーツでここまでのふわふわ感をだせるなら十分なのではないでしょうか。
そして中にはベリーのソースが入っています。
パッケージによれば「3種ベリーのソース」とのこと。裏の原材料名からブルーベリー、ラズベリー、いちごであることがわかります。
ベリーのソースの絶妙な酸味、甘味はふわふわでいい具合にコクがあるレアチーズムースと抜群に合っています。レアチーズとベリーソースの組み合わせは非常によく見られる定番のものですが、やはり相性が良いです。
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