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【パティシエ・シマ】クレーム・アンジュを実食|麹町の名店が販売するフロマージュブランを使ったレアチーズケーキ(クレメ・ダンジュ、クレーム・ダンジュとも)

パティシエ・シマ クレームアンジュの写真 (7)

麹町にある超人気のケーキ屋「パティシエ・シマ」には一風変わったチーズケーキがある。それが「クレーム・アンジュ」である。

チーズケーキとはいっても、いつものチーズケーキとはちょっと違う。カッテージチーズのような質感をした、焼いていないタイプのチーズデザートだ。

目次

パティシエ・シマのクレーム・アンジュ(Creme Anjou)とは?

クレーム・アンジュとは以下の写真のようなスイーツである。

これはフロマージュブランというフレッシュチーズをベースに、生クリームやメレンゲや砂糖を混ぜた後、ふきんでつつみ水分を抜き、その中にフランボワーズソースを入れた生菓子だ。

パティシエ・シマの「クレーム・アンジュ(Creme Anjou)」は、「クレメ・ダンジュ(cremet d’anjou)」と呼ばれるフランスの伝統菓子をベースに、パティシエ・シマが独自にアレンジしたスイーツだと考えられる。

フランスの伝統菓子
=クレメ・ダンジュ(cremet d’anjou)

パティシエ・シマ
=クレーム・アンジュ(Creme Anjou)

フランス・アンジュ地方に伝わる伝統菓子クレメ・ダンジュ(cremet d’anjou)をアレンジしたスイーツだと考えられる

クレメ・ダンジュ(Crémet d’Anjou)は、フロマージュブランというフレッシュチーズをベースに、生クリームやメレンゲや砂糖を混ぜた後、ふきんでつつみ、水気を抜いてつくる菓子だ。焼かないチーズケーキという意味ではレアチーズケーキの一種といえる。レシピも数多く出回っている。

以下はインスタグラムでみつけたCremet d’Anjouの写真である。特に関係はないが参考に掲載しておく。

クレメ・ダンジュは、フランスのアンジュ地方(Anjou)で1900年頃に生まれた。もともとはフレッシュチーズではなく、生クリームと卵のみで作っていたそうで、フロマージュブランを使うようになったのは、後になってからだそうだ。このクレメ・ダンジュは、1920年頃に活躍したフランスの美食家キュルノンスキーが「神々のごちそうだ!」と絶賛したという有名な話がある。

フランスの伝統菓子であるクレメ・ダンジュについては以下のページでもう少し詳しく解説しているので、気になる方はご覧いただければと思う。
チーズケーキの種類について

パティシエシマの「クレメ・ダンジュ(cremet d’anjou)」に近いスイーツを「クレームアンジュ」として販売している。これは前述の美食家キュルノンスキーに敬意を込めているとも書いてある。

パティシエ・シマ クレーム・アンジュの写真 (10)
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【実食レポ】クレーム・アンジュ(Creme Anjou

ここからは食べた感想について紹介する。今回は質感が伝わるように動画も用意したので、興味がある方はぜひご覧いただきたい。

クレーム・アンジュは、ココットのなかにはいっている。

ココット(下のカップ)にいれた状態で食べるのが楽であるが、ココットから出してみると全体の形がよくわかる。以下がその様子だ。

意外にも自立するぐらいの固さである。

しかしその口当たりはとてもやわらかい。ホイップクリームよりは弾力があるが、一般的なレアチーズよりははるかにやわらかい。

舌にのせたときの軽やかさ、ふわっとした食感には本当に驚かされる。こんなにふわっとしたスイーツがあるのか……と。

ふわふわした質感であるが、味はしっかりしている。コクもある、フレッシュチーズや生クリームなどの風味もしっかりあって、食感の割には食べごたえがある。

また写真でもわかるとおり、中央にはフラボワーズのソースが入っている。ほどよい酸味がいいアクセントになっており、単調さをまるで感じさせない。

一般的にみられるクリームチーズを使ったレアチーズケーキとはまた違う食感、風味を楽しめるチーズケーキである。

一度は食べてみてもらいたい。

似たようなレアチーズケーキは、銀のぶどうや成城石井でも

ちなみに同様のスイーツは、「銀のぶどう」という洋菓子屋も販売している「かご盛り白らら」という商品で、2020年にテレビ番組でも紹介された。

こちらはカッテージチーズで作ったものだが、味や質感は近い。

その他、成城石井も最近、クレーム・ダンジュという商品を発売し、話題になった。

ネットで調べてみると、他にも有名な洋菓子屋が同様の商品を販売しているようである。クレームダンジュやクレメ・ダンジュなど呼び方は様々であるが。

2020年はバスクチーズケーキとチーズテリーヌが話題だったが、2021年はクレーム・ダンジュが流行るのかもしれない。

購入方法、日持ち、値段など

オンラインショップで購入する場合は、パティシエ・シマと提携しているタカナシミルクのサイト、もしくは楽天から可能である。リンクは以下に記載しているので、詳細は以下から確認していただきたい。

値段オンラインショップ:4080円(4個)
店頭:546円(1個)
カロリー298kcal(100g)
原材料フロマージュブラン、生クリーム、砂糖、卵、フランボワーズピューレ、小麦粉、洋酒、レモン果汁
日持ち・消費期限オンラインショップ:製造日より14日(冷凍)、冷凍便届く、食べる前に冷蔵庫で1時間から2時間解凍する
店頭:当日中

白いガーゼに包まれたフロマージュはふんわりと軽く、濃厚ながらも優しい味わい。 真ん中にはラズベリーソースが染みこんだスポンジを包みました。今やフレッシュチーズのデザートの代表格ともなったこの「クレーム・アンジュ」を考案したのは、実は島田シェフ。
フランスのアンジュ地方のクリームが、美食家キュルノンスキーの「神様のごちそうだ!」との絶賛を受けたおいしさである、というところからイメージして、おいしいデザートとなったということです。
OLさんがおやつに会社で楽しめるよう、ココット仕立てにしたというのもシェフの粋なアイディア。

タカナシミルク、商品説明ページより

パティシエ・シマについて(お店の詳細など)

今回は通販で商品を購入してしまったので、お店の様子などはわからないが、わかる範囲でパティシエ・シマの情報を紹介できればと思う。

パティシエ・シマは1998年に麹町にオープンした。創業者でありオーナーである島田進さんは、三重県から上京した際に、当時オープンしたばかりの六本木の本格フランス菓子店「A.ルコント」に出会って、そこで3年勤務する。

「A.ルコント」といえば日本の多くの有名パティシエが影響を受けた店である。ルコントの影響を受けたパティシエの店をルコント系などと呼ぶことすらある。

「A.ルコント」に勤務した島田さんは、その後、渡仏。フランスの名店「ダロワイヨ」などで修行を積み帰国。

帰国後は一流レストラン「マキシム・ド・パリ」での勤務へて、再び「A.ルコント」に。総製菓長として活躍した。

そして1988年に麹町に自身の店である「パティシエ・シマ」をオープンさせた。

2005年にはフランスの菓子文化、食文化を日本人に伝えことが高く評価され、フランス政府から農事功労章シュバリエを受勲している。

島田進さんの息子である、島田徹さんも同じくパティシエ・シマに勤務しており、エグゼクティブ・シェフとして活躍している。息子の徹さんも、「A.ルコント」での勤務や、渡仏経験、ピエール・エルメ・パリでの勤務など、豊富な経験を積んでいる。

「パティシエ・シマ」は、そんな二人の島田が腕をふるう、東京でもトップクラスにレベルが高いお店である。

彼らが作るケーキのライナップは、公式サイトやお店のインスタグラムで確認できるので、ぜひチェックしてみてほしい。

公式サイトやお店のSNS、口コミ検索など

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※お店のメニューやマップ、営業時間などの情報は記事作成当時のものです。メニューのリニューアルや閉店などの可能性があります。利用する際は公式サイトやSNSで最新情報を確認することをおすすめします。

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