セブンイレブンは2021年09月07日に「クラシックチーズケーキ」というシンプルなチーズケーキを販売しました。
それを冷凍したようなチーズケーキが2021年11月2日に「冷たく食べる濃厚スイーツ クラシックチーズケーキ」 という名前のスイーツとして販売されました。
2つのクラシックチーズケーキは、中身は同じでチルドか冷凍の違いしかないのだと思っていましたが、実際食べてみると2つは全然違うスイーツでした。
チルド(冷蔵)のクラシックチーズケーキとは別物
チルドのクラシックチーズケーキは長方形のシンプルなチーズケーキでした。冷凍のクラシックチーズケーキも同じく長方形なのですが、チルドのものとは違って細くなっており、いわゆるチーズケーキバーのような形になっています。
2本入りで税込み300円。チルトタイプのクラシックチーズケーキは税込み213円でした。若干量が多くなっているからなのか冷凍はやや高くなっています。
またチルドのクラシックチーズケーキはデリカシェフというセブンイレブン向けに食品を製造しているハウス食品のグループ企業が担当していました。
一方で今回の冷凍クラシックチーズケーキは、味の素が製造・販売しています。つまり、チルトのクラシックチーズケーキを冷凍にしただけの商品ではないということです。同じチーズケーキで味や食感は非常に近いのですが、別の商品です。
冷凍庫から出してすぐに食べられるチーズケーキ
冷凍まま食べてくださいとの指定があります。具体的には室温で15分程度自然解凍するのがちょうどいいとのことです。解凍時間がほぼなく、冷凍庫から出して即食べられるのは非常に便利です。
「それでは普通のアイスと同じではないか」という疑問もありますが、アイスコーナーにあるチーズ系商品とは明らかに違っています。冷凍なのにどちらかといえばチルドの、生菓子としてのチーズケーキに近い質感、風味なのです。
チルドのクラシックチーズケーキとまったく同じではありませんが、冷凍なのにチルドのチーズケーキに近いコクや風味、ねっとり感があります。そして何より美味しい。
チーズケーキを冷凍させただけのスイーツなのかと思っていましたが決してそうではありません。アイスでもない、チルドでもない何か新しいチーズケーキのような気がします。
冷凍庫から出してすぐに食べられるように質感を絶妙に調整して作っているのではないかと思います。その努力には頭が下がるばかりです。
すぐに食べられるアイスケーキが増えている
ちなみに最近は冷凍のケーキが増えています。有名なのはローソンのティラミスやカッサータで、発売当初は一部で話題になりました。
他にもイオンは、アイス感覚でもケーキ感覚でも楽しめるミルクレープを販売しています。
冷凍ケーキは大型のスーパーやネットショップなどでも、以前から普通に販売されているものでした。ただしそれらのケーキは、食べる前に冷蔵庫で5時間~8時間ほど解凍させる必要がありました。
しかしここ最近、具体的には2020年頃からでしょうか、コンビニやスーパーで冷凍庫から出してすぐに食べられるケーキを見かける機会が増えました。アイスクリームやシャーベットなどでは決してなく、ケーキです。
冷凍スイーツは当然冷凍なので、チルドスイーツに比べて圧倒的に日持ちします。それでいてチルドのケーキと同等の食感や風味を楽しめるものが多くあります。冷凍スイーツなら、買う側は消費期限にシビアにならなくてもよく、また販売する側も破棄を減らせるようになります。ゆえに、これから冷凍スイーツの市場はどんどん拡大するのではないかと思います。
もちろん冷凍できないタイプのスイーツもたくさんあるので、チルドのスイーツも依然として残るでしょう。しかし色々なケーキが冷凍で、しかも数分の解凍で食べられるようになる日がくるのではないかと思います。
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