東京は何を食べてもたいていおいしい。どんな食べ物も東京は激戦区だ。
ケーキ屋だってどの店にいっても丁寧で手が込んだ、おいしいチーズケーキが食べられる。
それはそれでとてもありがたいことではあるが、圧倒的なお店というのはなかなか見つけられないものだ。
しかしついに見つけてしまった。ここは圧倒的だなと思ったお店を。
それが今回紹介するエーグルドゥースだ。
エーグルドゥースについて(お店の様子、メニューなど)


エーグルドゥース(Aigre-Douce)は東京都新宿区にあるパティスリーだ。
目白駅からは徒歩10分ほど。駅をでて目白通りを10分ほど歩いた場所にあり、椎名町駅からも徒歩10分ほどいける。
車通りの多い目白通りを歩いていると急に荘厳なお店があらわれるので、見逃すことはないだろう。
都内でも人気のお店

エーグルドゥースは、2017年から2020年まで4年連続で、食べログの「百名店」に選出されている。
またネットのニュースサイトでは、「東京NO.1といっても過言ではない」という意見も目撃した(東京を代表する人気パティスリー!目白の「エーグル ドゥース」)。
食べログやGoogleマップの口コミをみても、「見た目、味、すべてにおいてクオリティが高い」と絶賛する声が多い。
生菓子、焼き菓子、パンなど豊富な商品
店内は撮影禁止とのことだったので、ショーケースの様子を紹介することはできないが、生菓子だけではなく洋菓子、そしてパンもある。(食べログやGoogleマップにはいくつか写真がある)



店内には大きなショーケースがあって、そこにプチガトーやホールケーキがズラッと並んでいる。宝石のように輝くケーキたちは圧巻だ。写真をお店できないのが残念だ。
ちなみにエーグルドゥースはイートインスペースがある。訪問したときは感染症対策のため中止になっており、再開は未定とのことだった。
こちらのイートインスペースを利用した場合であっても写真撮影は禁止とのことだった。(サイトによってはイートインOKと説明していた。真相はわからないので訪問の際は要確認)
オーナーシェフをつとめるのは寺井則彦氏
エーグルドゥースのオーナーシェフをつとめるのは寺井則彦氏だ。
寺石氏は調理師学校を卒業後、「ルノートル」「ラミデュパン」で修行したのち渡欧。「ル・コルドン・ブルー」パリ校・東京校にて教員を担当した経験もある。
その後は「オテル・ドゥ・ミクニ」のシェフ・パティシエを経て、2004年2月「エーグルドゥース」を開店。また2003年には、クープドモンドパティスリー部門にて第二位入賞した経歴も。
『エーグルドゥース 味の美学』という本も出版している。
寺井氏はとくに生地にこだわっているそうで、とあるインタビュー記事では、ケーキごとに何種類かの生地を用意していると語っている。
僕のケークはベースの生地自体が何種類かあって、イチジクだったらイチジクのペーストで生地を作ったりします。その辺は自信ありというか、よそとは違う味が出せる部分だと思います。また、風味や食感を変えるなどしてバリエーションをつけています。いろいろな種類を作ることで、お客様に選んでもらう楽しさが生まれるので。
http://www.panaderia.co.jp/members2/craftsman/aigre_douce/index.htm
生地の違いに注目してみるとさらにエーグルドゥースの菓子を楽しめるかもしれない。また特注の型を使うことで、他店にはない形状の商品をつくることもあるそうだ。
材料についてもこだわりがあり、見聞きした情報だけで選定するのではなく、しっかり自分の舌でたしかめてから、材料を選定するそうだ。そのこだわりを同インタビュー記事ではいかのように語っている。
お菓子屋さんは「XXのメーカーの△△が良いらしい」といったように耳や目から情報を得ることが多いのですが、僕はレストランを経験することで味から選ぶようになりました。自分で食べてみて美味しいと思うものを選択する。
http://www.panaderia.co.jp/members2/craftsman/aigre_douce/index.htm
エーグルドゥースのこだわりを感じながら、ケーキを食べてほしい。
詳しい経歴は以下のページで確認できる。
エーグルドゥースのチーズケーキ
今回はエーグルドゥースで2つのチーズケーキを注文した。
- フロマージュオーネグリタ(580円)
- フロマージュ・クリュ(560円)
※ケーキの質感がよりわかる動画も
フロマージュオーネグリタ(Fromage au Nagrita) 580円


濃厚なクリームチーズにたっぷりとラム酒をあわせた大人のチーズケーキです。
商品説明
ラム酒をつかったチーズケーキは初めてだ。外見からでは、その味はまったく想像がつかない。
名前はフロマージュオーネグリタ(Fromage au Nagrita)で、この「ネグリタ」はおそらくラム酒のことだろう。フランスに「Negrita」というブランドのラム酒があるのを見つけた。多分このNegritaというラム酒これをつかったチーズケーキということで、「フロマージュオーネグリタ」という名前のケーキにしているのだろう。ただし、ラム酒の方のスペルは「Negrita」になっており、ケーキの「Nagrita」とは違う。もしかしたら違う何かを指しているのかもしれない。
さて余談が長くなったがケーキの説明に戻る。


上段のクリームチーズ。これが濃厚でチーズのうま味が濃縮されており、豊かで上品な風味がする。口どけの良さにも注目したい。人気のパティスリーのチーズケーキは、どこも本当に丁寧な仕事をしていて、口どけがいいのだが、エーグルドゥースも他店に負けず劣らずだ。
非常に口どけがよく、繊細さを感じられる。

そしてラムに漬けたレーズンがある。僕はアルコールが得意ではないので、「苦手な味かな」と思っていたがまったくそんなことはなかった。ほどよくてまったくクセを感じないのだ。
適度な上品さもありながら、それがまったく邪魔になっていない。この塩梅というか、ちょうどいいさじ加減はさすがだ。

下のクッキー生地のサクサク感も申し分ない。
味、見た目、風味、食感、口当たり。すべてにおいてクオリティが高い。ケチのつけようがない、圧倒的なチーズケーキであった。
「これが超人気店のチーズケーキか……」と感嘆してしまった。

フロマージュ・クリュ(Fromage cru)560円

レモンのジュレをあわせたシンプルなレアチーズケーキです。
店舗メニューより
こちらはレモンのジュレをあわせたレアチーズケーキだ。レモンとジュレという清涼感のあるレアチーズケーキだ。もしかしたら夏限定かもしれない。


表面の生クリーム。レモンのジュレをレアチーズでサンドしており、土台にはザクザクのクッキー生地がある。また間にはスポンジがあって複雑なケーキだ。この華やかな見た目だけでも十分に満足してしまう。

言わずもがなではあるが、これも本当においしい。レモンのジュレはほどよい酸味があってさわやか。レアチーズケーキは、ほどよいコク。もったりしたしつこさがなく、さっぱりいただけるが、一方で奥深い風味もしっかり感じられる。とてもバランスがいい。

そしてもちろんのこと口どけがよく、また土台のクッキー生地は思い切りザクザクしている。この丁寧で手が込んだ仕事ぶりには、本当に感服してしまう。
今回は褒めるばかりであったが、本当の褒めることしかできない。それくらいクオリティが高いチーズケーキで、感動すらあった。さすが東京の人気店だ。東京に住んでいるならぜひ、一度は訪問してほしいお店だ。
お店の場所やマップ、公式サイトなど

※その他口コミや外部での言及
- Instagramで投稿を見る
Twitterで投稿を見る - icott 東京を代表する人気パティスリー!目白の「エーグル ドゥース」
- TRAVEL STAR 「エーグル ドゥース」は目白の超人気パティスリー!おすすめ商品は?
- はらへり 超人気パティスリー!目白「エーグルドゥース」のケーキを紹介
- emotta 禁断のしぼりたて生モンブラン♡目白「Aigre Doouce(エーグルドゥース)」の『モンブラン』は賞味期限1時間!
終わりに:エーグルドゥースのおいしさは圧倒的だった

エーグルドゥースの人気は疑う余地街ない。ではなぜこれほどエーグルドゥースは人気なのだろか。
人気が人気を呼んだというのもあるだろう。やはりネットにニュースサイトや雑誌などで紹介されたり、食べログの百名店に選ばれたりすれば、必然的に人は集まるだろう。
人気の秘密はそれだけではないだろう。でなければ2004年から現在まで10年以上も存続し、また4年連続で食べログの百名店に選出されているなどという偉業は成しとげられない。
人気の秘密はなんだろうか。僕はシェフでも専門家でもないので、エーグルドゥースがこだわっているという生地の種類や材料の細かい違いはわからない。よほどのことがなければ、どのケーキ屋のどのケーキでも美味しいと思ってしまう。
ただ、そんな僕でもエーグルドゥースのケーキは他店と何かが違った。なんというか圧倒的においしいと思ったのだ。
細かいことは先に書いた通りだが、食べた瞬間から「ああ、これはおいしい……」という、じわっとこみ上げてくるような感動があったのだ。そういった本能というか、脳みそに直接訴えかけてくるおいしさがエーグルドゥースのケーキや焼き菓子にはあるのだろう。それがエーグルドゥースの人気の秘密なのではないかと思っている。
その他
その他にも当ブログではいろいろなお店のチーズケーキを紹介しているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

