「アンリシャルパンティエ」は、1969年芦屋で創業した洋菓子屋です。
現在では芦屋本店をはじめ三越、高島屋、伊勢丹など、全国の駅ビル、百貨店にお店を出しおり日本を代表する高級洋菓子店の1つにもなっています。
今回はそんな「アンリ・シャルパンティエ」の個人的におすすめ商品であるWチーズケーキを紹介します。
アンリ・シャルパンティエのWチーズケーキ
こちらがWチーズケーキ。



意外にも普通の箱にはっています。
このチーズケーキ、ベイクドとレアを一度に楽しめるチーズケーキになっているのですが、ベイクドとレアの2層のチーズケーキといえば、「ルタオ」のドゥーブルフロマージュが有名です。
ルタオのドゥーブルフロマージュ。

「ドゥーブルフロマージュ」はかなり好きなので、同じ仕組みである「Wチーズケーキは絶対においしい! おいしくないはずがない」ということで、今回はWチーズケーキを購入しました。
ちなみにルタオの「ドゥーブルフロマージュ」は、マスカルポーネと生クリームを使用しているそうなのですが、Wチーズケーキもマスカルポーネと生クリームを合わせているとのこと。


まずは表面。なんとWチーズケーキには、金粉がかかっています。どれだけ贅沢でゴージャスなのでしょうか。

表面のザラザラ部分はサブレを砕いたものです。ルタオの「ドゥーブルフロマージュ」は表面に甘いチーズの粉をまぶしていました。
一方で「Wチーズケーキ」は砕いたサブレと金粉。

また土台にも違いがあります。
Wチーズケーキには、クッキー生地があるのですが、ルタオのドゥーブルフロマージュにはありません。

そして香りにも注目。
表面のサブレ、そして土台のクッキー生地があるからなのか、ケーキの箱を開けたとき、クッキーのような香りがするのです。
食欲をこれでもかとそそるチーズケーキです。


2層のチーズケーキとはいいつつも、実際は表面のサブレ、チーズケーキ×2、土台で4層のチーズケーキになっています。
複雑すぎてどう表現したらいいのかわからない
それでは実食。


これはうまい!これはうまいぞ。
しかし困ったのは、このおいしさをどう表現したらいいのかわからないこと。
それくらいたくさんの味、要素があるのです。


ざっくり説明すると、
サクサク
ふわふわ
しっとり
微妙にねっとり
この4つの食感が一気に押し寄せてくる感じ。

表面のサブレの香ばしい味。上のレアチーズケーキ、下のベイクドチーズケーキ。
クッキー生地のバターの風味。マスカルポーネのまろやかさと、ふわっと抜けるやさしい甘み…。しかし、さらっと通過していうわけではありません。
コクもあるので、しっかりその味を舌に訴えてくれるのです。これだけたくさんの味がありながらバランスが整っており、どれも邪魔していない。とても完成度が高いチーズケーキなのです。


続いては付属の蜂蜜を使ってみます。この蜂蜜、単体で食べるとわかるのですが、ものすごい濃厚。そしてこの濃厚な蜂蜜を絡めて一口。


これはものすごいうまい。サブレとクッキー生地があるからか、非常によく合うのです。
多分、ルタオのドゥーブルフロマージュには蜂蜜は合わないでしょう。このWチーズケーキのようにサブレとクッキー生地があるからこそ、蜂蜜が合っているのだと思います。

香ばしさ、コク、爽やかさ、そして蜂蜜の濃密な芳醇な甘さ。これらはどれも邪魔することなく、がっちり絡み合い1つの完璧なチーズケーキを作り上げているのです。

2層のチーズケーキ、クッキー生地にサブレ、蜂蜜。「それ、なんかクドそう、ちょっと重そう」そんな風に思うかもしれません。
たしかに濃厚で重量感もあります。しかし不思議と、どんどん食べ進めてしまうのです。全然クドくないのです。
どうしてなのか?

やはり深みがあるからだと思います。これは、ハンバーガー専門店のハンバーガーと同じです。
マックやモスバーガーなどのファーストフード系ハンバーガー店ではなく、ハンバーガー専門店でてくるデカくて具だくさんのハンバーガーです。
こういったハンバーガーには、覚えきれいない色々な具が入っているのですが、食べてみると、その材料の1つ1つが絶妙にマッチしています。
たくさん具があるのに、どれ1つとして邪魔物が存在しないのです。

アンリ・シャルパンティエのWチーズケーキはそんなハンバーガーに似ているかもしれません。
具だくさんのハンバーガーのように、色々な食感、味、風味があるのですが、どれも邪魔することなく、チーズケーキの味を引き立たせるためのアクセントになっているのです。
こんなに芸術的なチーズケーキ、他にはありません。これはぜひ食べてほしい一品です。
値段、チーズケーキの日持ち、カロリー

2種類のチーズが重なった、贅沢なコントラスト。アンリ・シャルパンティエの人気のチーズケーキです。質のよいチーズの生産地として知られるノルマンディー地方に似た風土の北海道根釧地区の生乳を使用。クリームチーズを焼き上げたベイクドチーズケーキを1層目に。2層目にはマスカルポーネと生クリームを合わせたレアチーズを。表面にサブレを砕いたクラムをまぶして食感をプラス。贅沢な食感のコントラストを楽しめる上に、さりげない金粉が華やかさを演出します。
メニュー説明文
値段 | 1296円 |
メニュー名 | Wチーズケーキ |
チーズケーキのジャンル | 2層のチーズケーキ |
カロリー | 1132kcal |
製造者 | スタジオシュゼット |
日持ち | 購入後2日以内 |
購入方法 | 店舗、ネットで購入可能。 |
味や食感などの詳細
甘い | ★★★★☆ |
酸っぱい | ★★☆☆☆ |
塩っぱい | ★★☆☆☆ |
ほろ苦 | ☆☆☆☆☆ |
どっしり感 | ★★★☆☆ |
ねっとり感(粘り気、舌に絡みつく感じ) | ★★★☆☆ |
半熟感 | ★☆☆☆☆ |
ぷるぷる感(ゼリーっぽさ) | ☆☆☆☆☆ |
もふもふ感(パンぽさ) | ★☆☆☆☆ |
似たようなチーズケーキ
まずは先に紹介した「ルタオ」のドゥーブルフロマージュ。2層のチーズケーキという意味では似ています。しかし味は全然違います。

ルタオの方がもっとクリーミーでミルキーな味わいです。やわらかくて、ふるふるしているチーズケーキが好きな方におすすめ。
ルタオのチーズケーキは取り寄せも可能なので、まだ食べたことがない方は、ぜひ一度食べてみてください。
※ルタオの詳細はこちら

味や食感が近いと思ったのは、「まるたや」のチーズボックスです。
表面のチーズムースと中身のねっとりしたチーズケーキ。
そして存分にザクザク感を楽しめるクッキー生地。

ねっとり、しっとり、ザクザクを存分に楽しめるという点では、今回のアンリ・シャルパンティエのチーズケーキに似ています。

アンリ・シャルパンティエについて

「アンリ・シャルパンティエ」は、芦屋と銀座に本店を持つ洋菓子店です。1969年に神戸で開いた喫茶店からはじまっており、今では全国に店舗、販売店があります。今回訪問したのは、本店の1つである銀座メゾン点。

銀座らしいシャレた外装の建物で、カフェも併設しています。今回紹介したWチーズケーキ意外にも、ショートケーキやモンブランなど色々なケーキがあります。
また手土産にもちょうどいい焼き菓子も充実。本店というだけ品揃えがとっても豊富でした。

また有名なスイーツ芸人さんもレビューしています。
人気のフィナンシェ
アンリシャルパンティエでもっとも人気の菓子は恐らくフィナンシェです。

アンリ・シャルパンティエで人気の商品といえばフィナンシェです。実際食べてみましたが、シンプルな味わいながら、風味も舌触りもよく、何個食べても飽きない、美味しいフィナンシェでした。

5個入650円であり、わりとお手頃です。何よりギネス認定されているフィナンシェなので、お土産やプレゼントにもってこいです。