一都三県と関西を中心に店舗がある「フレッシュベーカリー神戸屋」。街のパン屋と同じく、焼き立てのパンが購入できるお店で、食パンや惣菜パンの他、菓子パンも販売している。今回はこちらで購入した「コク濃チーズケーキ」について紹介する。
「フレッシュベーカリー神戸屋」は筆者が住んでいる東京ではよくみかけるので、全国にあるのかと思っていたが、首都圏と関西だけにしか店舗がないようだ。近所にない方はには申し訳ないが、よく見かけるという方はぜひ参考にしていただければと思う。
神戸屋にはパンの世界大会で日本代表として出場した職人が在籍している
フレッシュベーカリー神戸屋は、パンで有名な「神戸屋」が運営しているお店だ。神戸屋のパンやスーパーではよく見かけるのでご存知だと思う。
神戸屋はとても歴史がある会社で、創業したのは1918年の大正時代だ。しかもかなり優秀な職人が在籍している。
二年に一度(以前は四年に一度)フランスで開催されるパンの世界大会「ベーカリーワールドカップ(クープデュモンド)」の2020年大会では、日本チームに神戸屋の職人である津田宜季さんが参加している。またこのチームのコーチを務めた長田有起さんも神戸屋レストランの職人だ。
そしてこの日本チームはみごと準優勝を勝ち取った。
(参考:神戸屋、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーランジュリーの日本サイト)
非常に勝手な想像ではあるが、神戸屋の社員のほとんどは営業や経理、マーケティングなどスーツを着た会社員がほとんどで、職人は在籍しておらず、商品開発のときは外部の職人を呼んでいるのかと思っていた。非常に勝手な想像だが。
しかし、実際は違った。パンの世界大会で日本を準優勝に導いた非常に優秀な職人が神戸屋には在籍しているのだ。
今回紹介するチーズケーキはそんな神戸屋が開発したチーズケーキというわけだ。
300円の菓子パン系チーズケーキ
さて今回のチーズケーキはパン屋のチーズケーキであり、当然、常温で置かれている。
「神戸屋フレッシュベーカリー」は塩バターパンが140円、クロワッサンが200円なので、価格帯としては「庶民的」といえるだろう。
そんな庶民的な店でこのチーズケーキは300円。菓子パンとしてけっこういい値段だ。
ちなみに同じくチェーン展開しているパン屋の「アンデルセン」のチーズタルトは270円だった。
ちょっとタイプは違うがヴィ・ド・フランスのチーズケーキパンは、204円だった。
他店と比べるとやはり神戸屋の300円というはちょっと高いが。
しかしこれから解説していくが、クオリティは値段に見合うものであった。これまで食べたベーカリーのチーズケーキとしては一番であった。
ちなみにジョエル・ロブションのパン屋である「ル パン ドゥ ジョエル・ロブション」では、チーズケーキが410円。さすがジョエル・ロブション。プレミアムな価格だ。
値段に見合う、文句なしの美味しさ
いろいろ回り道をしてきたが、ここからはチーズケーキの味の解説をする。
とりあえずお伝えしたいのは「うまい!」ということだ。
商品説明によると「風味豊かなデンマーク産のクリームチーズを使い、またマスカルポーネも加えている」らしい。
だからなのか非常に食感がいい。しっとりふんわりしていて、とても優しい口当たりなのだ。
もちろん菓子パン系のチーズケーキなので、一般的なベイクドチーズケーキとはまた違ったタイプの口当たりではあるが。それにしてもなんというか、高級なバターケーキのようなまろやかさがある。
また全体の風味がとてもいい。下にしいてあるクッキー生地のほどよいバターの風味。クリームチーズとマスカルポーネのミルクのまろやかな風味が心地いいのだ。
そして後味に酸味もあってこれが、いい締めの役割を果たしている。全体のバランスがよく後味もよくて、病みつきになりそうだ。
神戸屋パンと一緒にならんでいるチーズケーキなので、あまり期待はしていなかったがとても美味しい。300円はちょっと高いなと思ってしまったが、300円の価値は十分にあるだろう。
商品説明
コクがあり、ミルク風味豊かなデンマーク産クリームチーズをふんだんに使用したチーズケーキです。マスカルポーネを加えてさらに濃厚に美味しくなりました。
店舗商品説明より
別日に購入「クリームチーズデニッシュ」
他にもクリームチーズを使ったデニッシュもある。しっとり系のデニッシュに甘いクリームチーズを詰め込んだシンプルなものであるが、予想以上のデニッシュとクリームチーズの相性が良く、美味しい。
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