旅行の際は必ず地元のパティスリーを訪問するようにしています。それというのもパティスリーは地元の食材を活用することが多く、地元性のようなものを体験できるからです。
小樽の洋菓子屋といえば「ルタオ」や「六花亭」などの有名店や老舗の「あまとう」が紹介されることがほとんどです。それゆえにフランス菓子を勉強し、フランス語を店名や商品名に使用したザ・パティスリー的なパティスリーが存在しないのかと思っていました。
しかしよくよく検索してみると、ありました。「ル・キャトリエム」です。
ル・キャトリエムは小樽駅から運河の方に9分ほど歩いた場所にあります。
小樽にあるパティスリー
お店の外観や、店名にフランス語を使っているところ、そしてケーキのラインナップや装飾はいかにもパティスリーといった感じです。
店内は1階が売店で、2階がカフェになっています。店内のケーキを食べられるのはもちろんのこと、イートイン限定の軽食メニューがあるようです。
店の雰囲気は以下のサイトで詳しく紹介されています。
※運河沿いのスイーツカフェ&レストランでちょっと大人なランチタイム, 小樽運河クルーズ
店内にはウエディングケーキのサンプルやバースデーケーキのサンプルが展示してありました。近所の結婚式用のケーキも製造できる店であり、技術も信頼度も高いシェフが在籍していることが伺えます。
調べたところによるとシェフを務める方は、生まれも育ちも小樽で、フランスや東京のレストランで修行を積んだ後、2009年に店をオープンしたとのこと。良い材料を仕入れるために地元の生産者と密にコミュニケーションを取っており、材料や料理の勉強もしているそうです(後志の豊かな食材を活かしたスイーツと料理を【ル・キャトリエム/小樽市】)。
良いものを提供することに一切妥協がありません。これだけ熱意のある方がシェフなら、安心して利用できます。
レアチーズケーキとチーズタルト
今回はレアチーズケーキとチーズタルトを注文しました。
どちらもプチガトーといった感じの、細かい装飾がなされた美しいケーキです。
レアチーズケーキはなかにスポンジを忍ばせた2層タイプです。
すっきりした甘さと複雑な酸味を感じ、上品な印象です。軽やかな舌触りもありながら、しっとりしたとろけるような舌触りも感じられ、その完成度の高さをひしひしと感じます。かなりの満足度です。
続いてはチーズタルトです。
細かい装飾が施されています。チーズタルトの上に、レモンピールにホイップしたクリーム、そして小さいマカロンなどがのっています。
レモンピールのわずかな酸味、苦味とチーズタルトのコク、そしてクリームのコク。これら色々な味、風味が口のなかで合わさり、胃袋だけでなく脳みそも満足させてくれます。
甘いだけでなく、酸味や苦味をうまく利用し、またしっとりだけでなくサクサクやコリコリ、ねっとりといった色々な食感を混ぜています。パティスリーならではの技術の高さを感じさせてくれる一品でした。
お店の公式サイト、地図など
※営業時間は公式サイトをご覧いただくのが確実です。
その他、ル・キャトリエムが紹介されている記事
以下のページでは店内の様子やイートインのメニュー、お店のこだわりが紹介されています。