小田急小田原線、京王井の頭線の下北沢駅から徒歩3分ほど。下北沢の街の雰囲気にマッチした喫茶店が今回紹介する「ZAC(ザック)」というお店だ。
単なるいい感じの喫茶店かと思いきや、このお店では自家製の本格的なケーキが食べられる。
ZAC(ザック)について(店内の様子、メニューなど)

東京世田谷区の下北沢駅から徒歩3分ほど、下北沢南口商店街にあるZAC(ザック)はある。下北沢をよく利用する人であれば、商店街の途中にあるこの喫茶店のような、ケーキ屋のようなこのお店を一度はみたことがあるのではないだろうか。

ZACは喫茶店とケーキ屋が合体したようなお店である。食べログに記載されている店舗PRでは、「下北沢で長年愛され続けている昔ながらの喫茶店です。」となっているので、喫茶店としてスタートとしているのだろう。
ちなみに創業は1970年。もう50年以上も下北沢の地で営業を続けていることになる。
店内はいかにも喫茶店という感じ。中央の大きな円形テーブルや、今風のカフェにはみられない不思議なデザインのテーブルなどはとても趣がある。
今回は1階席を利用したが、2階席もある。全体では81席もあるらしく、見た目以上に広いお店だ。
ちなみに訪問したの平日の午前中だったので空いていたが、休日の昼間はいつ見ても心が折れるほど混雑している。何年も前から気になっていたお店だったのだが、あまりの混雑ぶりに毎回入店を諦めていた。平日に訪問してやっと入店できた。
もちろん休日でも待てば入店できるのだが、行くならやはり平日がおすすめだ。
種々の本格ケーキが食べられる喫茶店
お店の雰囲気も素敵だが、最大の特徴はやはり自家製のケーキが食べられることだろう。
その種類はとても豊富で喫茶店とは思えない。一部を羅列してみる。
- シュークリーム
- 洋梨タルト
- バナナタルト
- ブルーベリーとサワークリームのタルト
- ショートケーキ
- モンブラン
- レアチーズ
- ショコラオレンジ
少しみただけでも8種類以上のケーキがある。また季節限定のケーキを用意することもあるそうだ。


喫茶店のケーキといえば、2種類か3種類くらいなもので、またそのラインナップといえば、チーズケーキやシフォンケーキ、ガトーショコラなど、比較的な簡単で手間がかからないケーキが一般的だ。
一方でZACは、ショートケーキやモンブラン、シュークリームなど手間がかかるものがある。チーズケーキにしても、混ぜて焼くだけのシンプルなチーズケーキではなく、タルト生地にふわふわのチーズクリームを乗せるような手間暇かかるものだ。

しかもそのクオリティは非常に高い。
今回はレアチーズとシュークリームを注文したのだが、喫茶店のケーキのクオリティをはるかに超えていた。あまりに美味しかったので、もともとはパティスリーだったのではと思ってしまったほど。
シュークリームはシュー生地とクリームにこだわったパティスリーにあるようなレベルの高いものだ。


チーズケーキとシュークリーム、2つのケーキを1人で食べたのだが、美味しくてあっという間に食べてしまった。喫茶店と並行してこれらレベルの高いケーキを取り揃えることができるというのは、いったいどいうことなのだろうか。
これはあくまで予想であるが、おそらく専属パティシエが在籍しているのだろう。でなければ普通の喫茶店がここまでしっかりしたケーキの数々を用意できるはずがない。
ケーキはテイクアウトも可能であり、店内にいるとテイクアウトしていく人をけっこうみかける。街のケーキ屋として利用する人がいるほどクオリティが高いということだろう。

軽食メニューも
ケーキ以外にも、サンドイッチやトーストなど喫茶店的なメニューがある。サンドイッチはサイズがでかいそうで、一定のファンがいるようだ。
いくつかの軽食メニューの写真は以下のGoogleの口コミでチェックできる。
レアチーズ(Icebox Cheese Cake)
ここからはZACで食べたチーズケーキについて紹介していく。


レアチーズという名前のケーキで、値段は単品が630円。テイクアウトの場合は440円になる。
メニュー表には副題的に「Icebox Cheese Cake」と記載されているがこれはなんだろうか。
土台にタルト生地、ケーキの中にはスポンジ生地が隠されている


タルト生地を土台にし、その上にレアチーズクリームをのせ、さらにその上にホイップクリームとかぼちゃの種であるペピータをトッピング。喫茶店のケーキとは思えない完成度の高さだ。
ケーキを割ってみるとさらに驚かされる。


写真の色味の悪さのせいでわかりにくいが、タルト生地のなかにスポンジ生地が入っている。またよく見るとタルト生地とジェノワーズの間にも、クリーム状のものが入っていることがわかる。
下から、タルト生地、クリーム、ジェノワーズ(スポンジ生地)、レアチーズクリーム、ホイップクリームという5層構造。非常に手が込んだケーキだ。
断面をみるとケーキの中に何かが閉じ込められている様子で、これがまさに「Icebox Cheese Cake」ということなのだろう。
彩りある味、食感、風味を楽しめるチーズケーキ


さてこのチーズケーキ、見た目だけでなく味も素晴らしい。
よくあるムース状でふわふわのレアチーズケーキとは違って、わりと弾力があるチーズクリームは味も風味も口あたりもいい。
逆さまにしてもしばらくは垂れてこないくらい、しっかりした質感なのだが、この予想外れの質感にまず感動してしまった。

タルト生地は期待通りのザクザク感。
全体的に酸味を感じられるのだが、その酸味が一種類だけではないような気がする。サワークリームの酸味のような、レモンクリームの酸味のような、チーズの酸味のような、なにか単調ではない彩りのある酸味なのだ。
シンプルなレアチーズタルトなのかと思いきや食感にも味にも非常にバリエーションがある。味と食感、風味がひっきりになしにもてなしてくれる、そんなチーズケーキだ。

値段、カロリー、商品説明など
値段 | 店内630円 店内ドリンクセット880円 テイクアウト440円 |
購入方法 | 店舗のみ |
※メニューの説明文
静かにレモンの酸味を感じ、スイートなクリームチーズがお口に広がります。
店舗メニューより
お店の地図、営業時間、各種参考ページ
- 公式サイトなし
- Google map
- 食べログ
- Retty
- トリップアドバイザー
- 営業時間・定休日:9時から22時(定休日は基本的にない様子)
- 住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目11−2 パティオ下北沢
※備考
過去の口コミをみると1階が禁煙席で、2階が喫煙席だったそうなのだが、現在がどうなっているのかは申し訳ないがわからない。とりあえず筆者が利用した1階席は禁煙で、タバコの匂いもなかった。
また店員の接客についての口コミがいくつかあり、たしかにいいとはいえるものではなかった。ただ気になるほどでもなかった。空いている時間だったというのもあるかもしれないが。

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