ベルギー発、チョコレートとチョコレートを使った洋菓子を主に販売する店「WITTAMER(ヴィタメール)」。日本には21店舗を展開しており、主にデパ地下やショッピングセンターに店舗があります。手土産はプレゼント、特別な日のケーキに選ばれる高級系の洋菓子屋です。
以前はチーズケーキを販売していなかったのですが、最近店をのぞいたらチーズケーキがありました。
ベルギー発の洋菓子屋
繰り返しになりますが、ヴィタメールはベルギー発の店です。創業は1910年。首都ブリュッセルでアンリ・ヴィタメール氏が創業しました。日本に上陸したのは1990年で、ヴィタメールとしては初の海外出店でした。現在店舗はベルギーに2店舗、日本に21店です。日本のほうがなぜ圧倒的に多くなりました。
ちなみに日本でヴィタメールを手掛けているのは、株式会社エーデルワイスです。同社は他にもアンテノール、ノワ・ドゥ・ブール、Hibikaなど、デパ地下で人気のブランドを手掛けています(アンテノールのチーズケーキはこちら|ノワ・ドゥ・ブールのチーズケーキはこちら)。
余談ですが、ヴィタメールのように、日本で有名な海外発の洋菓子屋は他にもあります。ダロワイヨ(フランス)、FLO(フランス)、サダハルアオキ(フランス)、ピエール・エルメ・パリ(フランス)などが代表的です。基本的にフランス発祥の店が多くが、ヴィタメールのようにベルギー発の店は珍しいです。
ヴィタメールはチョコレートの店ではありますが、チーズケーキやモンブランなどの生菓子や、フィナンシェ、クッキーなどの焼き菓子も販売しています。海外発の洋菓子屋のなかには、海外と同じ商品を販売する店もありますが、ヴィタメールはだいぶ日本向けの商品を販売しているようです。ヴィタメールなりの表現を、日本人の好みに合わせて実践しているのでしょう。
今回はスフレフロマージュとフォレノワールの2つのケーキをいただきました。
スフレ・フロマージュ
小ぶりなスフレタイプのチーズケーキです。表面にはアプリコットジャムがぬられています。生クリームとチョコレートの添え物があり上品さがあります。さすがデパ地下に出店している高級系洋菓子屋です。シンプルになりがちなチーズケーキですが、丁寧に装飾することで上品なケーキに仕上がっています。
ちなみにスフレチーズケーキの表面に、アプリコットジャムを塗るのは定番です。特に、30年以上存続している昔ながらの洋菓子屋に、こういったスフレチーズケーキが多いように思います。ヴィタメールのチーズケーキは、現代的な上品さもありながら、どこか懐かしさがあるような気がします。
食感はとてもふわふわです。その食感の良さから、レベルの高いスフレチーズケーキであることは一口目でわかると思います。また柔らかい食感でありながら、しっかりコクがあり、また乳製品の旨味も感じられます。小ぶりながら印象的なスフレチーズケーキです。
フォレ・ノワール
続いてはフォレノワールです。普段はチョコレート系のケーキを食べることはないのですが、ヴィタメールがチョコレートの店ということで、注文してみました。
フォレノワールはフランス語で「黒い森」を意味するケーキです。ドイツでは、シュバルツベルダーキルシュトルテとして愛されているケーキで、一般的にはチェリーやキルシュを使います。ヴィタメールのフォレノワールは、一般的なフォレノワールとは少し違います。
店舗の商品説明によれば、チョコレートムース、スポンジにヴィタメール自慢のクリームをサンドし、ミルクチョコレートで飾ったケーキとのこと。フォレノワールというよりは、レイヤーチョコレートケーキといった様相です。
商品名と実態の乖離はともなくとして、ケーキは美味しいです。程よい苦味のチョコレートには、コク深さを感じます。他の店でこの手のケーキを食べたことがないので、比較はできませんが、文句なしのケーキでした。
コメント