ヨックモックといえば、ラングドシャを丸めたシガールという焼き菓子が圧倒的に有名です。しかし実はごく一部の店舗では生菓子も販売しています。
種類はそれほど多くはありませんが、チーズケーキやティラミス、ミルクレープなど馴染みのあるケーキを、ヨックモック風に表現したものが並んでいます。今回はミルクレープとチーズケーキを食べてみましたので、その感想を紹介します。
チーズケーキ|洋酒を使ったベイクドとレアの2層のチーズケーキ
まずこちらがヨックモックのチーズケーキです。
表面に生クリームと若干の金粉をのせています。その下はベイクドとレアの2層のチーズケーキになっており、土台にはシナモンの風味があるクッキー生地を敷いています。
洋酒を使用しているそうで、見た目も味も上品なチーズケーキに仕上がっています。それにしてもまさかヨックモックにチーズケーキがあるなんて。
口にはこぶと、しっとりしたレアチーズとねっとりのベイクドチーズと、さらにザクザクのクッキー生地があって、色とりどりの食感に感動を覚えます。
味は、濃厚さと乳味がありながら、洋酒の上品な風味がアクセントになっています。またクッキー生地のシナモンとバターの風味も加わり、一時も退屈させることがないチーズケーキです。
大手チェーンのチーズケーキでありながら、個人経営のパティスリーのような繊細な味を楽しめました。
ミルクレープ|洋酒とオレンジの風味が上品なミルクレープ
今回はミルクレープも購入しています。筆者はチーズケーキと併せてミルクレープを買うことが多く、これまで色々な店のミルクレープを食べてきたのですが(ミルクレープのまとめはこちら)、ヨックモックのミルクレープはかなり特徴的です。
ヨックモックのミルクレープは16層で、洋酒とオンレンジの風味を加えた上品な仕上がりです。
またクリームは生クリームだけでなく、カスタードを合わせているとのことです。
ミルクレープは、表面にはナパージュと呼ばれるシロップのようなものを塗ってツヤを加えたり、あるいはキャラメリゼして香ばしい色に仕上げたりするものですが、ヨックモックのミルクレープは表面になにもほどこしておらず、クレープの本来の質感のままです。クレープの魅力が際立っています。
口にいれた瞬間、オレンジの香りがふわっと抜けていき、優雅な気分にさせてくれます。構成要素がシンプルなので、単調な味になりがちなミルクレープですが、ヨックモックはそんなミルクレープの欠点を、洋酒とオレンジの風味を加えることで克服しています。
クリームは非常に口溶けがよく、まやかです。風味も口溶けもよく、またクレープ生地の食感、美味しさも堪能できます。なんというか、普段食べるミルクレープとはひと味違うレベルが高いミルクレープだったなという印象です。
ミルクレープが好きならぜひ一度食べてほしい一品です。
ヨックモックの生菓子はどこで買えるのか?
ヨックモックの店舗はたくさんありますが、生菓子が置いている店舗は東京の
- 日本橋三越店
- 東武百貨店池袋
- 東京駅一番街
- 青山本店
の4店舗のみです。
生菓子が買える店舗は公式サイトから調べることができます。
※ヨックモックの公式サイト
ヨックモックについて(簡単な歴史の紹介と特徴)
簡単にヨックモックについて解説します。ヨックモックは、1969年に看板商品のシガールとともに創業しました。店名のヨックモックは、スウェーデンにあるヨックモック(Jokkmokk)という町に由来しています。
現在店舗は日本に約200店舗です。アメリカにも48店舗を出店しており、ここまで多くの店舗をアメリカに出している洋菓子屋はなかなかないのではないかと思います。
看板商品はもちろんシガールです。このチーズケーキを買うついでにシガールも購入しましたが、相変わらずの美味しさでした。似たような商品はコンビニやスーパーでも購入できますが、ヨックモックは子ども頃大好きだったという思い出もあるからなのか、一層美味しく感じました。
現在このシガールは、店舗だけでなく公式オンラインショップや楽天、Amazonでも購入できるようです。
このシガールは創業当時からある商品なのですが、当時は人力によって、1つひとつ手で丸めていたそうです。機械化を目指したものの、バターをたくさん使った薄いクッキーを機械で丸めるのは非常に難しく、機械化に10年の歳月を費やしたといいます。
最近ではシガールのみならず、前述のチーズケーキやミルクレープ、その他、ロールケーキなども販売しています。機会があったら他のケーキもこのブログで紹介できればと思います。
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