先日スーパーのスイーツコーナーで、ちょっと変わったチーズケーキを見つけました。それがこの「あとのせチーズタルト」です。
「あとのせチーズタルト」とはなにか?
なんとなく想像できるような、できないようなスイーツです。
パッケージを開けてみると、2段の、四角いパッケージが入っています。上のパッケージにはチーズケーキが、下にはタルト生地が収められています。つまり、タルト生地とフィリング(チーズケーキ)が別々になっているのです。
別々になっているチーズケーキとタルト生地を重ねて、チーズケーキをタルト生地に押し出します。
するとチーズタルトが完成します。
筆者のやり方が悪かったのか、チーズケーキの部分がパッケージに残ってしまいました。
上記のように重ねて押し出すことで、チーズタルトが完成します。「あとのせ」とは自分でチーズケーキをのせる意味なのです。
こんなチーズタルトはこれまでみたことがありません。
なぜ「あとのせ」という手間のかかるチーズタルトなのか?
ご存知のとおり、コンビニやスーパーで買うことができるチーズタルトは、最初からタルト生地とチーズケーキが一体になっており、本記事で紹介したあとのせチーズタルトのように「あとのせ」する必要はありません。
経済成長が頭打ちになり、諸外国に比べて生産性が低いことが取り沙汰される最近の日本では、仕事を筆頭に家事も料理も効率的なものや、時短をかなえてくれるものが、価値があるものと考えられています。そんな昨今の日本で、「あとのせ」という、ひと手間かかるチーズタルトを買う人なんているのだろうか。そしてなぜ、あとのせという手間のかかるスイーツを、わざわざ販売したのか、私は疑問でした。
しかし実際に食べてみると、「あとのせ」であることの意義がわかるような気がします。つまり、「あとのせ」にしたのは以下の2つの理由からなのではないでしょうか。
- 作るのが楽しいから
- サクサクのタルト生地を楽しめるから
実際に「あとのせ」と体験してみると、子供のときに食べた「ねるねるねーるね」のような、自分で作って食べるお菓子の楽しさを思い出されてくれました。「あとのせ」というひと手間かかるスイーツにしたのは、「効率」や「時短」ばかりが良いものであるとされる昨今の世の中に対して「他にも大切なことがたくさんある」と投げかけたかったからなのかもしれません。
もう1つ、「あとのせ」にした理由があると考えられます。それはサクサクした食感のタルト生地にするためです。
スーパーやコンビニなどで販売しているチーズタルトのタルト生地が、モロモロ、あるいはボソボソした食感のものがほとんどです。一方でこのあとのせチーズタルトのタルト生地は、サクサク、あるいはザクザクです。美味しくて楽しい食感なのです。
この食感が実現できたのは、タルト生地とチーズケーキを別で製造したからだと考えられます。つまり「あとのせ」のという、ひと手間かかるチーズタルトをあえて商品化したのは、単なる楽しさのためではなく、サクサクした食感のタルト生地のチーズタルトを提供するためである可能性があります。
それにしてもよくこのような手間のかかる商品を、商品化したなという感じです。ヒットするかどうかは微妙ですが、ユニークなチーズケーキとしてこのブログに記録し、後世にも残したいと思った次第です。
ちなみに、マイナーなスイーツかと思いきや、ネットで調べてみるとけっこう食べている人がいるようです。スイーツの口コミサイト「もぐナビ」やTwitterでも口コミを見かけました。そして「あとのせ」という手間にもかかわらず評判がいいようです。(Twitterで検索する)
値段、カロリーなど
値段 | 260円前後 |
カロリー | 282kcal |
製造者 | イーストナイン |
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