今回紹介するのは北海道の老舗牧場であり、乳製品メーカーである町村農場が運営しているカフェで食べたチーズケーキだ。
町村農場のカフェは北海道の札幌と東京、横浜、大阪にある。今回は東京の新丸ビルにある店舗にお邪魔してきた。
チーズケーキと町村農場について紹介していく。
町村農場について

冒頭で紹介したとおり、今回は町村農場が運営しているカフェ併設の店を利用した。
町村農場は北海道の江別市にある農場で、主に酪農と乳製品の製造を行っている。今回利用した町村農場の直営店では、町村農場で採れたミルクを使い製造した乳製品と、その乳製品を使ってつくったスイーツを販売している。
ちなみに直営店は東京の丸の内や銀座の他に横浜、大阪、そして北海道の札幌にある(町村農場の店舗一覧)。
商品ラインナップ
牛乳やバター、クリームチーズといった乳製品を筆頭に、クッキーやプリン、ソフトクリームなどのスイーツがある。また丸の内店では見かけなかったが、公式サイトによるとシュークリームやドーナツも販売しているらしい(町村農場のお店の公式サイト)。
ちなみに、チーズや牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品は、公式サイトからも購入できるようになっている(公式オンラインストア)。
その他、筆者はみたことがないがコンビニでは町村農場のスープが売っているらしい。
トーヨーコーポレーション「町村農場 とうもろこしのポタージュ」「町村農場 じゃがいものポタージュ」が12月8日(火)より一部コンビニ等で発売🥣💛 pic.twitter.com/EmYocL97cj
— もぐナビ (@mognavi) December 3, 2020
チーズケーキの種類が豊富
何より特筆すべきは、そのチーズケーキの種類の豊富さだろう。
今回は「カマンベールチーズケーキ」と「生チーズケーキ」の2種類しか食べていないのだが、他にも「特性チーズケーキ」や「ダブルフロマージュ」といったチーズケーキがあった。もしかしたら他の店舗にいけば、もっとチーズケーキがあるかもしれない。


町村農場とはどんな牧場なのか?
それにしても町村農場とはいったいどんな農場なのか。調べてみたらとても歴史のある農場だった。
町村農場が創業したのはなんと1917年。今から100年以上も前の大正時代だ。創業者は「牛づくりの神様」とも呼ばれる町村敬貴氏だ。
日本が本格的に酪農を行うのは明治時代になってからであり、町村敬貴氏が酪農に取り組もうと思ったときもまだ日本には酪農のノウハウがそれほどなかったっようだ。
札幌の農学校を卒業した町村氏は、本格的に酪農のノウハウを学ぶために渡米。ウィスコンシン州の小さな農場で10年間、農業に従事した。
帰国すると、1917年には北海道の石狩市で町村農場をオープン。1927年には北海道の江別市に農場を移転し、その農場は現在にいたるまで存続している。
町村農場のInstagramアカウントで写真があったが、とても広大な牧場のようだ。
町村農場のカマンベールチーズケーキ
ここからは町村農場の直営店で食べたチーズケーキを紹介する。
前述の通り、今回は「カマンベールチーズケーキ」と「生チーズケーキ」の2種類を食べた。まずは「カマンベールチーズケーキ」から。

こちらはカットケーキでサイズは小さい(ホールの販売もしている)。
カマンベールチーズケーキという商品名だが質感としてはスフレタイプのチーズケーキだ。また土台にはクッキー生地があるのだが、スフレチーズケーキの土台にクッキー生地というのは少しめずらしい。


ちなみにカマンベールチーズはスーパーでもよくみかけるチーズの1つだ。白カビをつかって熟成させるタイプのもので、独特の風味がある。
以下はスーパーでよくみかけるカマンベールチーズの、明治十勝カマンベール。
カマンベールチーズ
カマンベールチーズはチーズケーキにもよく使用される。特にカフェやバル、ダイニングレストランなど、チーズの扱いになれているお店が、チーズの知識を生かしてカマンベールチーズを使ったチーズケーキをつくっている印象だ。パティスリーではあまりみたことがない。
以下のチーズケーキは、これまでこのブログで紹介したカマンベールチーズを使用したチーズケーキだ(白カビタイプのチーズを使ったチーズケーキ)。
ユーハイム aloha table タント・マリー
カマンベールの風味がいいアクセントになっている


ふわっとした質感かと思っていたが、意外とねっとりした感じもあった。味にかんしては、カマンベールチーズの風味がほどよくて、全体的に深みのある味わいになっていて美味しい。
以前タント・マリーというフランス菓子屋のカマンベールチーズケーキを食べたが、こちらはかなりのクセが強かった。

筆者はこのタント・マリーのチーズケーキがとても好きで、おすすめの1つでもあるのだが、いかんせんカマンベールの風味が強く、口コミは賛否両論という様子だった。

一方で町村農場のカマンベールチーズケーキのカマンベールの存在感はほどよい。これくらいだったらカマンベールの風味が苦手な人でも、美味しくいただけるのではないだろうか。
スフレのふわとろ食感とカマンベールの刺激。この2つ一緒に楽しめる数少ないチーズケーキだ。
値段、カロリーなど
値段 | 1カット400円 1ホール1800円 |
カロリー | 1カット298kcal 1 ホール1792kcal |
購入方法 | 町村農場の直営店 今回は丸の内店で購入 |
町村農場の生チーズケーキ
続いては町村農場の「生チーズケーキ」。


見た目は完全にプリンだ。
他のお客さんが次々にこの「生チーズケーキ」を注文していたので人気商品なのだろう。実際に食べてみて思ったが、たしかにこのチーズケーキは他にはない独特の食感で、人気なのも納得できる。


プリンとスフレの中間くらいの、初めて体験する食感

中身は半熟スフレのような質感だ。別の言い方をするなら、カスタードクリームとスフレの中間くらいの質感、もしくはプリンとスフレの中間くらいの質感だろうか。もしくはトロトロのフレンチトーストにも近いかもしれない。
「しっとり」ともいえるし、「ふわっ」ともいえるし、「とろとろしている」とも表現できるような、とにかくなんとも形容しがたい質感、食感なのだ。
こんな食感のチーズケーキを食べるのは初めてだ。

そして味も良い。なんというか風味、旨み、コクがすごいのだ。
クリームチーズ、生クリーム、そして卵。すべて材料の風味の良さ、旨みが際立っている。さすが、値段が高いだけある(1個600円)。おそらく材料にかなりこだわっているのだろう。
正直、めちゃくちゃ美味しかった。口に入れた瞬間、「あ、美味しい!」とびびっと感じる美味しさだ。さすが人気商品。これはぜひ一度に食べてほしい。
値段、カロリー
値段 | 600円 |
カロリー | 327kcal |
購入方法 | 町村農場の直営店 テイクアウトも可能 |
各種リンク(公式サイトやお店のSNSなど)

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