2018年7月にバスクチーズケーキ専門店のGAZTAがオープンして以来、カフェやレストランではバスクチーズケーキを頻繁に見かけるようになった。
2019年の3月にはローソンがバスクチーズケーキを模したスイーツとして「バスチー」を販売。これが記録的な大ヒットとなり、ローソンの後を追うようにしてミニストップ、セブンイレブンがバスクチーズケーキを発売した。
しかしファミリーマートだけはバスクチーズケーキを発売しなかった。プチブームとなったイタリアンプリンは早めに発売していたのに。
厳密には鹿児島・宮崎限定でバスクチーズケーキを販売していたのだが、それは特殊ケースで、(詳細は後述)全国に出回ることはなかった。
あまりにバスクチーズケーキを発売しないので、ファミマはバスクチーズケーキにまったく興味がないのかと思っていた。
しかし2020年3月、ローソンがバスチーを発売してから1年が経過したこの時、ついにファミリーマートが動いた。バスクチーズケーキを発売したのだ。
いったいどのように仕上げてきたのか? ローソンやセブンイレブンのバスクチーズケーキと比較しながら紹介する。
ファミリーマートのなめらかバスクチーズケーキ
名前は「なめらかバスクチーズケーキ」で、製造はロピアが担当している。
値段は230円。公式の説明は以下の取り。
なめらかな食感のバスクチーズケーキです。デンマーク産のクリームチーズ、北海道産の生クリームをブレンドしたチーズケーキです。
公式サイトより
特にツッコミどころがないよくある説明文だ。
カップに入ったバスクチーズケーキ
カップに入っておりスプーンですくって食べる仕様になっている。これは他のコンビニとは違う。
他のコンビニはどれもクッキングペーパーが周りについており、この紙をはがさない食べられないようになっていた。
正直、周りの紙をはがすのはとても面倒だったし、はがす時に手が汚れてしまうのはストレスでもあった。
ファミリーマートのバスクチーズケーキがカップに入っている理由の1つは、そういったデメリットを克服するためなのかもしれない。
ファミリーマートは鹿児島・宮崎限定でバスクチーズケーキを発売していた
先にも紹介したがファミリーマートは2019年10月頃に宮崎・鹿児島限定で、期間限定でバスクチーズケーキを販売していた。
これは地産地消をテーマとして、南九州のファミリーマートが「enne THE CHEESECAKE SHOP」というお店とタイアップし、発売されたバスクチーズケーキだ。
「enne THE CHEESECAKE SHOP」は鹿児島にあるチーズケーキ専門店で、このお店が監修して製造していたそうだ。
このバスクチーズケーキは4週間で10万個を販売するほど人気だったらしいのだが、全国に出回ることはなかった。
セブンイレブンやローソンが、新作のスイーツを地域限定で実験販売することがあるが、そういったものではなかったようだ。単に地元企業とのタイアップが目的だったのだろう。
しかし興味深いのは、このバスクチーズケーキもカップに入っているということだ。偶然の一致か、それとも以前から食べやすさを重視しているのか。
そういえばファミリーマートのチーズ系のスイーツはカップに入ったものが多い。サンプルが少ないので結論付けることはできないが、もしかするとファミリーマートはカップに入ったスイーツを開発する傾向にあるのかもしれない。
ファミマは逆張りをしてきた!やわらか系のバスクチーズケーキ
さて前置きが長くなったが、ファミリーマートのバスクチーズケーキの味や食感について紹介する。
メニュー名にある通りとてもなめらかでやわらかい。それはもはやカスタードプリン、もしくはカスタードクリームだ。
ファミリーマートのバスクチーズケーキがカップに入っている理由は、自立しないほどトロトロだからだろう。
これはローソンやセブンイレブンのバスクチーズケーキは真逆。 ローソンのバスチーも、セブンイレブンのバスクチーズケーキも、ミニストップのバスク風チーズケーキも、どれも中身が詰まっていてむっちり、ねっとりしていた。 強かに自立していた。
しかしファミリーマートは、しっとりでトロトロでなめらか。いうなればファミリーマートは、逆張りをしてきたのだ。
ローソンやセブンイレブンのようなバスクチーズケーキを期待して食べてしまうと拍子抜けするかもしれないが、一方でファミリーマートのほうが食べやすいという人もいるだろう。
ちなみに味はかなり濃厚だ。濃厚さに関してはローソンにも、セブンイレブンにも引けを取らない。舌に乗せた瞬間、ドッシリくる感じは専門店のバスクチーズケーキさながら。
前述の通り、好き嫌いは分かれるかもしれない。しかしローソンともセブンイレブンとも違うバスクチーズケーキであることは間違いない。一度食べておいて損はないだろう。
値段、解説、カロリーなど
値段 | 230円 |
カロリー | 176kcal |
製造者 | ロピア ▶ロピア公式サイト |
なめらかな食感のバスクチーズケーキです。デンマーク産のクリームチーズ、北海道産の生クリームをブレンドしたチーズケーキです。
公式サイトより
なめらかバスクチーズケーキの外部での評判
「プリン寄り」という口コミがあったがまさにその通りで、チーズプリンといわれて出されても何の違和感もない。
また「レアチーズケーキだ」という感想もあったが、僕も最初はレアチーズかと思った。それくらいなめらかでやわらかいということだ。
スイーツの口コミ・評価が掲載されているもぐナビには、まだまだ口コミが1件しかなかった。絶賛する口コミだ。
本記事執筆時点では、「なめらかバスクチーズケーキ」を批判する意見はない。ローソンやセブンイレブンのバスクチーズケーキを研究して、万人受けするように開発したのかもしれない。
一方で、ローソンのバスチーに匹敵するほどのヒットにはならないと僕は予想する。なぜならあの時のバスチーほどの感動があるわけではないからだ。もちろん話題にはなるであろうが。
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