今回紹介するチーズケーキは黒いです。
黒いチーズケーキといっても、バスクチーズケーキではありません。ブラッククッキーを使っためずらしいチーズケーキであり、おそらくこのお店しか販売していません。
販売しているのはお店は「フランス菓子工房ラ・ファミーユ」。お店の紹介とともに黒いチーズケーキを紹介します。
フランス菓子工房ラ・ファミーユとは?
「フランス菓子工房ラ・ファミーユ」は香川県高松に本店があるお店。高松以外だと同じく香川の大田、国分寺にお店があります。東京の池袋にも「ラ・ファミーユ」というケーキ屋があるがまったく別のお店なので注意してほしい。
また実店舗だけでなくネット販売もしています。
店名に「フランス菓子工房」とついているが、フランス菓子に限定しているわけではなくバウムクーヘンやザッハトルテなど、いろいろな国のお菓子を販売しています。今回購入した「まっ黒チーズケーキ」は思い切り無国籍の創作スイーツだ(ラ・ファミーユの商品一覧)。
「ラ・ファミーユ」はブランド名であり、運営しているのは「株式会社ちきりや」という会社です。同社は他にも「春風堂」や「バウムレコード」「道後ぷりん」といったブランドを展開しています。
「春風堂」は1948年に創業した非常に歴史のある洋菓子屋です。「ラ・ファミーユ」は「春風堂」の4代目が、2001年に新たなブランドとしてオープンさせたお店だそうです。(参考:お菓子何でも情報館)
モンドセレクションを受賞した実績も
ラ・ファミーユの看板商品である「まっ黒チーズケーキ」は、2013年のモンドセレクションを受賞しました。また楽天のベイクドチーズケーキ部門では1位になったこともあるようです。
このまっ黒チーズケーキは、店長がフランスで修行していた時代に耳にした「黒いチーズケーキ」の噂をもとに開発したチーズケーキだそうです。
もしかしたらそれは今でいうバスクチーズケーキだったのかもしれませんが、ラ・ファミーユの店長はブラッククッキーに覆われたチーズケーキで再現しました。
これが大ヒットし、ラ・ファミーユは複数の店舗をもつ、香川では人気のお店に成長しました。
【実食解説】まっ黒チーズサンド
まずは「まっ黒チーズサンド」について。
ブラッククッキーにチーズクリームをサンドした、サンドタイプのチーズケーキです。真っ黒チーズケーキはホールタイプだがこちらは1人前サイズ。ホールケーキとは違い切り分ける必要がないので食べやすいです。ホールケーキが持つ特別感のようなものはありませんが。
サンドタイプのチーズケーキは他店にも
ちなみに似たような商品として「Now on Cheese」のチーズケーキサンドがあります。「Now on Cheese」は東京を中心に4店舗出店しているチーズスイーツ専門店。東京駅グランスタの店舗には、このチーズケーキサンドがある(東京駅限定)。
こちらはチーズケーキをビスケット生地でサンドしたスイーツ。今回紹介したまっ黒チーズサンドと同じく手軽に食べられます。(「Now on Cheese」の詳細はこちら)
最近の傾向なのか、いやそうでもないかもしれないが、手軽に食べられるスイーツが増えているような気がします。先に紹介した「Now on Cheese」も、今回紹介する「ラ・ファミーユ」もそうです。また大手洋菓子店「モロゾフ」では、手のひらサイズのチーズタルトと、1人~2人前のチーズケーキを販売しています。
またチーズタルト専門店の「Pablo」では、手のひらサイズのチーズタルトと、1人から2人前のチーズタルトの両方を販売しています。
つまり、ケーキが小型化しているのです。
デパ地下のケーキを物色していると、1人で食べられるカットケーキや、手のひらサイズのタルトのようなケーキが多いです。ホールケーキであっても12cmの1人~2人前サイズが増えています。
少子高齢化と単身世帯の増加で、大きいサイズのケーキよりも小さいサイズのケーキが求められる時代になったのでしょう。
もちろん相変わらず大きいサイズのケーキも売られているが、このまま少子高齢化と単身世帯の増加が進めば、デパ地下や街のケーキ屋から大きいサイズのケーキが消えるかもしれません。時代の変化といえばそれまでなのかもしれませんが、大きいサイズのケーキが売れる世の中のほうが、賑やかで活気は感じられるでしょう。
ほろほろのクッキー生地とねっとりしたチーズケーキ
さて、まっ黒チーズサンドについて掘り下げていきます。
上下の黒いクッキー生地は、ブラックココアと香川県産の小麦「さぬきの夢」で作ったクッキー生地になっているそうです。
こちらはサクサクというよりは、ほろほろした食感になっています。バター風味とほろ苦い風味が特徴的です。
オレオに近い味かと思っていましたが、違いました。オレオに近い風味ではありますが、こちらのほうが幾分マイルドです。
間のチーズケーキは非常に濃厚です。ひとたび咀嚼すればその味わいが口いっぱいに広がっていきます。
ほろほろした食感とねっとりした食感。口いっぱいに広がるクリームチーズの風味とブラッククッキーのほろ苦味。
相性がよく調和が取れています。クセになる味わいです。
※質感がわかる動画も
購入方法、日持ち、値段など
値段 | 1,404円+送料(5個入り) |
日持ち | 冷凍保存で30日 |
カロリー | 383kcal /100g |
製造者 | 株式会社ちきりや |
【実食解説】まっ黒チーズケーキ
外国風の紙が貼ってあるのは、外国っぽくするためで、日本の会社が日本で作って日本から発送してくれます。
商品名の通り「まっ黒」なチーズケーキです。表面も側面も、どのアングルから見てもまっ黒であり、迫力があります。
なんとか切り分けてみたものの、クッキー生地が崩れてしまい綺麗にカットできませんでした。しかしクッキーのなかには、チーズフィリングがぎっしり詰まっています。
一般的なチーズケーキは、下にクッキーを砕いて固めた生地があるのみですが、こちらは全体がクッキー生地。
いったいどうやって作っているのでしょうか……。
チーズケーキというよりは、チーズケーキがはいったクッキーケーキともいえます。
ザクザクが主役のチーズケーキ
黒い部分は完全にクッキーという感じでザクッ、ザクッという食感があり、そこにクリームチーズのしっとりした食感が加わります。
一般的なチーズケーキにおけるクッキー生地のザクザクした食感は、あくまでアクセントの要素です。クッキー生地はあくまで脇役。
しかし「まっ黒チーズケーキ」は、クッキーが主役です。クッキーのザクザクした食感のなかに、アクセントとしてチーズフィリングのしっとりがあるのです。
甘いだけではなく、コクや塩味もある
中身のチーズケーキは、ベイクドとレアの中間くらいの食感です。ザクザク、しっとりが混ざりあうなか、コクがあるクリームチーズの味を堪能できます。
甘めのチーズケーキかと思っていたが意外と塩けがあり、チーズの旨味を存分に楽しめます。
そんなコクのあるチーズフィリングにブラッククッキーの味がぐっと差し込みます。食感も味もとても刺激的で、おいしくて楽しいチーズケーキです。
購入ページ値段や日持ちなど
購入ページ | 公式サイト 楽天 |
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値段 | 1,944円(税込み)+送料
※価格やショップによっても異なる |
大きさ | 直径14センチ(5号くらい) |
日持ち | 冷凍保存で30日(解凍後冷蔵保存で48時間) |
日付指定 | 可能 |
食べ方 | 冷凍された状態で届くので、解凍する必要があります。
解凍は冷蔵庫で、6時間程度かければOK。冷蔵庫で1時間ほど半解凍した状態で、熱湯で温めたナイフを使うとキレイにカットできる。筆者は、完全に解凍してからカットしたので、だいぶ崩れてしまった。 キレイにカットするなら、半解凍した状態がおすすめ。 食べるときは、冷蔵庫で6~10時間程度かけて解凍するとおいしく食べられるとのこと。 |
補足 | のし紙対応あり。 |
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