「ラ・レーヌ」は西武新宿線・野方駅を出て商店街を3分ほど歩いた場所にあるケーキ屋である。
野方駅は中野区の高円寺と練馬のちょうど中間に位置し、西武新宿線のなかでも各駅しか停車しない駅なのだが、駅を出ると三方に商店街が広がっており、とても賑わいを感じる。
そんな街のなかでおそらく一番大きいケーキ屋がこの「ラ・レーヌ」である。
店内には店主の愛車なのか、バイクが置いてあるのが特徴的。ファンシーな感じも、荘厳な感じもなく、シンプルな飾らないケーキ屋だ。
本当かどうかはわからないが、とあるブログの情報によるとラ・レーヌは数十年前から野方にあって、以前は2階がレストランだったらしい。建物は古そうなので昔からこの場所にあるケーキ屋なのだろう。お店の公式サイトがないので、シェフの経歴やオープン日などの詳しい情報はわからないが、野方の街で愛されているケーキ屋であることは、とても伝わる。
店内に入ると店の奥から店主らしき男性が出てきて接客してくれる。それほど遅くない時間に訪問したので、アルバイトを雇ってはいないのだろう。
店内のショーケースには、色とりどりのケーキが並ぶ。くまのカップを使ったかわいらしいものから、ザッハトルテのようなシックなケーキまで、有名パティスリーのようにキラキラしているわけではないが、ケーキ屋にはいったときのワクワク感みたいなものは感じさせてくれた。
撮影はしていないが、他にもシュークリームやショートケーキ、プリン、ロールケーキなど日本では一般的な洋菓子は網羅している。ネットで調べてみると、焼き菓子も販売しているようだ。
またホールケーキの注文も受けているようだ。
今回は、チーズケーキとザッハトルテを購入した。
ラ・レーヌのチーズケーキ「ベイクドチーズ(432円)」について
ラ・レーヌのチーズケーキは一見普通のチーズケーキである。変わったところといえば表面に若干焼き菓子っぽい質感があることだろうか。シュッとしたシンプルでスタイリッシュな出で立ちは個人的に好きである。
土台はジェノワーズ(スポンジ生地)で、断面の質感は若干スフレっぽさもある。
半熟に近い質感を強調した、チーズテリーヌやバスクチーズケーキといったものが、2019年頃現在までずっと流行っているが、そういった流行はとくに意識していなさそうである。昔から販売していそうなチーズケーキである。
店のショーケースには「しっかりしたタイプのチーズケーキ」と書いてあったので、どっしりした質感なのかと思っていたが、意外とふわふわした感じがある。
主張がそれほど強くなく、軽い口当たりで、食べていて飽きない。チーズの風味をほどよく感じられる。強すぎず、弱すぎず、全体的に程よいチーズケーキである。
ラ・レーヌのザッハトルテ(594円)
普段は食べないが今回はザッハトルテも購入した。
表面にどっしりチョコレートを塗った重量感のあるザッハトルテ。
味は大人のザッハトルテという感じである。若干お酒を含んでいるので、苦手な方は注意してほしい。どっしりしたチョコレートの味に、お酒の風味がふっとはいる大人な味わいだ。ザッハトルテという名にふさわしい、力強い味と風味のケーキである。
お店の詳細情報、口コミ検索など
商品のラインナップや口コミ、営業時間などは下記から。
その他、野方近辺にあるケーキ屋、カフェなど
野方はカフェが多く、またチーズケーキを置いている店も多い。喫茶店の無垢はチーズケーキも有名だ。
また一駅歩くと、ドイツ菓子店のこしもとがある。こちらのチーズケーキは非常におすすめ。