西武新宿線都立家政駅。
この落ち着いた住宅地に、ドイツやスイスの伝統菓子を専門につくる日本でもかなりめずらしいお店があります。
それが「スイス・ドイツ菓子 こしもと」というお店。
今回は、この「こしもと」から2つのチーズケーキを紹介します。
「こしもと」のケーゼトルテ(チーズケーキ)
「ケーゼトルテ」という一風変わった名前のチーズケーキです。
ケーゼトルテとは?
「ケーゼトルテ(kese torte)」とはドイツ語でチーズケーキのこと。
- ケーゼ(kese)=チーズ
- トルテ(torte)=切り分けて食べるタイプの焼き菓子
ちなみに「トルテ」と「タルト」は別物で、
「タルト」はチーズタルトやエッグタルトのような、タルト生地を使ったスイーツのこと。
一方で「トルテ」は、単に切り分けて食べるタイプの焼き菓子のことです。たとえば「ザッハトルテ」が有名ですね。
外見はチーズケーキのようなのですが、見慣れたチーズケーキとも少し違います。
焦げめが外側にだけついているのが何とも特徴的です。
甘さと酸味のバランスが絶妙にいいケーキ
それでは一口。
口に入れた瞬間に広がるのは、控え目な甘さとチーズのコク、そしてフルーティーな酸味です。
合間をぬって土台のクッキー生地からただよう甘さも感じます。
食感はベイクドチーズケーキ特有のしっとり、ねっとりした感じでしょうか。
粘度のあるその濃厚な食感に、クッキー生地のザクザクが入り込み、
楽しい口当たりを演出してくれます。
どこかフルーティーな風味があるクッキー生地
クッキー生地は、クッキーというよりはタルト、もしくはパイのような感じ
そしてこのクッキー生地とチーズフィリングの間に、フルーティーな風味があるソースが塗られているようです。
アップルパイやフルーツタルトを食べたときにあるような、そんな甘い風味です。
チーズフィリングを食べると酸味が目立つ味わいなのですが、
クッキー生地と一緒に食べると、このフルーティーな風味が酸味と甘みのバランスがとってくれ、
非常に食べやすい味わいになります。
クッキー生地との間に感じるフルーティーな風味が何よりもいいアクセントになっているチーズケーキです。
これが「ケーゼトルテ」なのでしょうか。
それとも「こしもと」独自の味わいなのでしょうか。
ともあれ一度は食べておくべきチーズケーキであることは間違いありません。
「ケーゼトルテ」の値段
自家製の少し酸味がある低脂肪のクワルクチーズとクリームチーズを混ぜ焼上げたチーズケーキ。こくがあるのにしつこくなく、さっぱりとした味わいです。
店舗メニューより
メニュー名 ケーゼトルテ タイプ ベイクドチーズケーキ 値段 400円 日持ち 3日
「ケーゼトルテ」の味や食感の分析
チーズケーキの口当たり
ねっとり感 ★★★★☆ もふもふ感 ★☆☆☆☆ クリーミー感 ★★★☆☆ プルプル感 ★★☆☆☆
ねっとり濃厚な口当たりのチーズケーキです。
微妙にプルッとした食感もあります。
チーズケーキの味
甘み ★★★☆☆ 酸味 ★★★☆☆ 塩味 ★☆☆☆☆ コク ★★★★☆
酸味と甘みがちょうどいい感じ。
人によっては、酸味が強いと感じるかもしれません。
クッキー生地
厚さ ★★☆☆☆ 硬さ ★★★☆☆ ザクザク感 ★★★☆☆
ザクザクした楽しい食感があります。
また何より、クッキー生地の表面のフルーティーな風味にも注目です。
類似のチーズケーキ
【東京ディズニーランド】センターストリート・コーヒーハウスのベイクドチーズケーキ
東京ディズニーランドの、センターストリート・コーヒーハウスというレストランにあるベイクドチーズケーキです。
ねっとり濃厚な食感と、微妙にプルッとした食感は、今回紹介したこしもとのケーゼトルテと少しにている気がします。
東京ディズニーランドにあるので、気軽にいける場所ではありませんが、訪問した際はぜひ。
「Top’s(トップス)」のレアチーズケーキ
チョコレートケーキでも有名な洋菓子店の「Top’s(トップス)」。
こちらにあるのはレアチーズではありますが、その食感はとても濃厚でねっとり。
さらに酸味と甘みの主張が同じくらいで、人によっては酸味を強く感じる味わいです。
この味わいは、今回紹介した「ケーキトルテ」と類似している点が多くあります。
「こしもと」のスフレスイス
こしもとにはもう1つチーズケーキがあります。それがスフレスイス。
タイプとしてはチーズスフレなのですが、スフレという名がついています。
グリュイエールチーズを使用とのこと。
箱から取り出し思ったのはとってもきれいということ。表面もそうですが、断面も驚くほど美しい。
こんなに美しいチーズスフレはなかなかみたことがありません。
チーズスフレの1つの魅力である気泡のでき具体も完璧。本当に見とれてしまうほど美しい。
下にはスポンジの層があって、これが結構厚め。
そして口に入れてみると、濃密なチーズの風味はぶわっと広がります。スフレなので、食感はふわふわでやわらかいのですが、味は濃密なのです。
しっかり味蕾に味を訴え込んでくる感じはもうたまらない。これはおいしい。
しっとりしていながらスフレとしてのふわふわ感もある。
食感は軽いのだけれど、チーズケーキの魅力を存分に感じられる味わい。
非常にバランスの取れたチーズスフレでした。
スフレスイスの値段や詳細
グリュイエールチーズが入った、こくのある口溶けがあるスフレチーズです。
店舗メニューより
値段 400円 日持ち 2日 メニュー名 スフレスイス
類似のチーズケーキ
トリアノンのスフレチーズケーキ
高円寺、三鷹にある老舗洋菓子店「トリアノン」のスフレチーズケーキ。こちら非常に美しいビジュアルをしています。
また表面にはあんずジャムが塗られていて、このジューシーな酸味・甘味がいいアクセントに。
こしもとのスフレスイスとならんで非常におすすめのスフレチーズケーキです。
「スイス・ドイツ菓子 こしもと」について(店舗詳細)
「こしもと」は、西武新宿線 都立家政駅から徒歩5分の場所にある小さなケーキ屋です。
こちらの店主の腰本さんは、日本における西洋菓子の神様ともいわれる存在、ウォルフガング・ポール・ゴッツェさんの修行を受け、
そのレシピをついでいるそうです。
つまり、よくあるケーキ屋ではなく、ドイツ菓子の職人の修行を受けたうえでつくっている、生粋のドイツ菓子なのです。
「こしもと」にはケーゼトルテ以外にもたくさんのケーキがあります。
さすがスイス・ドイツの菓子店。
一般的なケーキ屋では見かけないケーキがたくさんならんでいます。
その他、当ブログではいろいろなお店のチーズケーキを紹介しています。
都立家政の近所であれば、以下の2店がおすすめです。