これまで「ひんやりドルチェ」という1種のスイーツしか販売していなかったモスバーガーだが、2020年頃から、一部の店舗ではスイーツが刷新された。
特別メニュー店舗と題された新タイプの店舗では、流行りの「バスク風チーズケーキ」と「マスカルポーネ&ベイクドチーズケーキ」の2つのチーズケーキが存在する。
(特別メニュー店舗はこちら)
今回はその2つのチーズケーキを紹介するとともに、近年カフェ化が進むモスバーガーについても簡単に考察したいと思う。
カフェ化が進むモスバーガー
モスバーガーが、カフェ化をすすめている。
従来のモスバーガーのデザートメニューといえば、「ひんやりドルチェ」という小ぶりのケーキだけだった。
チーズケーキとガトーショコラの2種類あって、半解凍で提供されるこのチーズケーキは一口目と後半で口当たりが違うユニークなスイーツだ。
しかしスイーツメニューはこれだけで、「モスカフェ」というキャッチコピーを使いカフェ化に力を入れていたにしては、メニュー充実度は今ひとつだった。
スイーツが充実した店舗が登場
そんなモスバーガーは2020年頃にデザートメニューをさらに充実させた店舗を登場させている。
その店舗は、特別メニュー店舗と呼ばれる。
まだまだ全体では20店弱しかないのだが、
- バスク風チーズケーキ
- ベイクドチーズケーキ
- マフィン
- パンケーキ
- レーズンバターサンド
といったカフェとしては申し分ないスイーツラインナップだ。
しかもチーズケーキにかんしては濃厚なバスクチーズケーキと、口当たりの良さを楽しめるマスカルポーネを使ったチーズケーキの2種類。
売れ線であるチーズケーキを2種類だ。空間だけでなく、メニューでもしっかり満足してもらおうという気概がみられる。カフェ化に本腰を入れたということだろう。
また、今回利用した店舗のBGMは、BPM高めのジャズだった。従来店はロックかカントリーで、いかにもハンバーガーチェーンだったのだが、ジャズに変わりカフェの色合いを強めていた。
電源あり、Wi-Fiあり、椅子も従来よりゆったりできるタイプになっている。
家でもない職場でもない、いわゆる「サードプレイス」として選んでもらえるような空間づくり、メニューづくりをモスバーガーは本気ですすめているように感じた。
モスバーガーは、ハンバーガーやフライドポテト、チキンなどの食事メニューが充実している。これにドリンクメニューとスイーツメニューが加わると、食事もできるし、カフェとしてもつかえる、とても使い勝手のいい場所になる。
スタバやタリーズよりは、ぼくは断然モスバーガーを推したいと思ったほどだ。
【実食レポ】バスク風チーズケーキ
さてモスカフェの考察がながくなったが、ここからが本題、モスバーガーの新作チーズケーキだ。
まずはバスク風チーズケーキから。バスク風チーズケーキといえば、2018年、2019年にブームとなったチーズケーキの1つだ。
バスク風チーズケーキとは何か?については以下の記事で解説している。
隣にあるのはホットコーヒーのSサイズだ。それと比較するとわかると思うが、サイズはそれほど大きくはない。
ローソンのバスチー、セブンイレブンのバスクチーズケーキと同じくらいの大きさだろう。
濃厚で、余韻を存分にたのしめる
味はなかなかのものだ。
ねっとり濃厚で、チェーンカフェでここまで濃厚なバスクチーズケーキは他にないだろう。ガツンとくるものがあって、食べごたえがある。
また甘さの中のチーズの塩気がいい感じだ。チーズの旨味をグッと引き立てている。
そして飲み込んだあとに残るミルク感というかクリーム感というか、この余韻が非常に良い。
この余韻が残る口のなかに、コーヒーを流しこむ。これは格別だ。モスバーガーが至福のひとときを存分に演出してくれる。
正直、あまり期待していなかったのだが、予想をはるかに上回るクオリティだった。素直に美味しいと思ったし、またモスバーガーにきたら食べたいと思った。
【実食レポ】マスカルポーネ&ベイクドチーズケーキ
そしてもう1つのチーズケーキは、「マスカルポーネ&ベイクドチーズケーキ」だ。
表面からではわかりにくいが、ルタオの人気商品「ドゥーブルフロマージュ」のようになっている。
つまり上にマスカルポーネのレアチーズクリーム、下にベイクドチーズケーキいという、2層のチーズケーキだ。
一番下にスポンジの層があるので、厳密には3層なのだが、仕組みとしてはドゥーブルフロマージュと同じだ。
チェーンカフェでカップケーキは珍しい
普通のベイクドチーズケーキを出すのではなく、二層でなおかつカップのチーズケーキを提供するのは挑戦的で、評価できる。
カフェでは三角柱もしくは円柱のケーキが一般的だ。以下のページではチェーンカフェのチーズケーキをまとめているのだが、ほとんどが三角タイプだ。
やはり三角タイプのほうがケーキらしさがあって、非日常の気分を味わえるのだろう。
モスバーガーはそういったセオリーを破ってカップタイプで用意してきた。先のバスクチーズケーキもそうだった。
その理由は扱いが楽だからだろう。三角のカットケーキは、横に倒したら形がくずれてしまうし、ケーキとケーキを重ねることができないからかさばる。
一方で、カップタイプなら重ねられるし、倒れてしまっても形がくずれることはない。
買う側にしてもテイクアウトをする場合はカップタイプのほうが扱いが楽だ。そういった観点からカップタイプにしていると考えられる。
マスカルポーネの風味を強く感じる
さてこのチーズケーキだが、マスカルポーネがとても濃厚だ。マスカルポーネの味はなじみがないかもしれないが、「これはマスカルポーネだ!明らかに!」というくらい、マスカルポーネの風味が力強い。
そして下にはねっとりしたベイクドチーズケーキだ。
スポンジ層もあるので、しっとり、ねっとり、ふんわりの3つの食感を同時に楽しめる。美味しい。
これはかなりぼくの好みだ。自信を持っておすすめしたい。
コメント