池袋東口をでてすぐの場所に、年季を感じる色あせた看板に、昭和を思わせるロゴデザインのレトロな洋菓子屋があります。
「タカセ」という名前の洋菓子屋です。
タカセは大正9年(1920年)に創業し、現在は池袋や巣鴨、板橋など東京の北側を中心に5つの店舗があるお店です。
今回はタカセの巣鴨店でいただいたチーズケーキを紹介します。
タカセ洋菓子の「半熟チーズケーキ」について
こちらのチーズケーキは巣鴨店で購入したものです。巣鴨店には喫茶スペースがあるので、こちらチーズケーキとシュークリームにコーヒーをいただきました。
「半熟チーズケーキ」という商品名で売られていたこちらのチーズケーキは、カップに入っており、表面には薄いゼリー状の層があります。おそらくこちらは杏ソースを固めたもの。
そしてホイップクリーム、ブルーベリー、ミントのトッピングがあります。
華やかなカップタイプのチーズケーキ
カップタイプのチーズケーキは断面がわからないので、インパクトに欠ける場合がありますが、タカセのチーズケーキはシンプルなトッピングでありながら華やかさがあります。
カップタイプのチーズケーキは珍しいものではありませんが、こういった装飾は珍しいかもしれません。
新しさがある一方で、杏系のソースとブルーベリーのトッピングという、昔からある組み合わせ。新しさも懐かしさも感じられます。
甘さ控えめ、しっとりやさしい味のチーズケーキ
最近のチーズケーキといえば濃厚でどっしりしたものや、カスタードクリームに近いレベルのトロトロしたものなどが増えています。
一方でタカセ洋菓子は老舗だからなのか、そういった最近の傾向とは少し違います。
半熟チーズケーキという商品名からトロトロした質感を想像していましたが、実際は普通のしっとりしたチーズケーキです。
味や口当たりも軽めの印象。コクは感じられる一方で、やや酸味があって甘さは控えめです。
巣鴨の店舗を利用したのですが、軽めでさっぱりしたチーズケーキなのは、客層に合わせているからなのでしょうか。もしくは昔ながらチーズケーキだからでしょうか。
最近はやりの濃厚で口どけを強調したタイプのチーズケーキとは違います。
そういったチーズケーキが好きな方にとっては期待外れかもしれませんが、昔ながらのやさしい口当たりのチーズケーキが好きな方にはおすすめです。
タカセ洋菓子店の詳細(店内の様子、メニューなど)
今回利用したタカセ洋菓子は冒頭でも紹介したとおり、1920年創業の洋菓子屋です。
タカセを取材した記事(「レトロ感満載! 昭和ワンダーランド「タカセ洋菓子店」の秘密 – FRIDAY DIGITAL」)によると、タカセを創業したのは森茂吉さんという方で、香川県の高瀬町出身だったことから「タカセ」という名前になったそうです。
最初はアンパンの店として創業し、その後、森永の菓子を販売するフランチャイズストア「森永ベルトラインストア」として営業。
1962年にタカセ洋菓子として法人化しまし、現在は池袋近辺に5つの店舗を展開しています。
本店は池袋で、その他、東池袋、南池袋、板橋、巣鴨にも店舗があります。
本店は池袋駅前に
本店は池袋駅の東口をでて目の前にある9階建てのビルにあります。
池袋本店は、1階がストアで、2階が喫茶、3階がレストラン、9階がコーヒーラウンジになっています。またすぐ裏には別館があって、こちらもコーヒーサロン(喫茶)になっています。
その他の店舗
他にも板橋と、東池袋にも店舗があります。
板橋店、巣鴨店ともに喫茶とレストランスペースがあります。
ちなみに南池袋店の付近を歩くとタカセが所有しているビルもあります。フォントがいい感じです。
おそらく池袋界隈にいくつかビルを持っているのでしょう。さすが大正時代から存続するお店です。
レトロなデザインが注目されている
販売している商品やパッケージデザインはレトロです。
Instagramでタカセに関する投稿をみてみると、レトロなパッケージやプリンアラモードの写真が多くみつかります。タカセのレトロなデザインは今の若い人にウケてているようです。
また公式サイトから察するに、店側もレトロを売りにしているようです。今後もこのデザインを崩さずに、レトロな洋菓子屋として存続していくのでしょう。
ちなみにマドレーヌやクッキーなどの焼き菓子の一部はオンラインショップでも購入できます(公式オンラインショップ)。
また先に紹介したこちらの記事は、タカセを知るのにとても参考になります。
公式サイトやお店のSNS
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