独自の配送網を構築することで安くて美味しいスイーツを販売し、絶大なる人気を得ている「シャトレーゼ」。
筆者も小さい頃はよく世話になっているお店であるが、今回この人気店のチーズケーキを調査すべく久しぶりに訪問した。
さすがシャトレーゼだ。何種類ものチーズ系のスイーツがあった。見つけたチーズケーキとチーズ系のスイーツを手当り次第購入し、実食したのでその感想と、シャトレーゼのお店の解説をしていく。
糖質カットスフレ タルト スフレ アイス ベイクド
シャトレーゼについて(お店の特徴や商品ラインナップ)

まずはシャトレーゼとはなにか、という話から。シャトレーゼは日本に510店舗、海外に60店舗を展開する大手菓子チェーンだ。
同じく街のケーキ屋として有名な不二家は約800店。コージーコーナーは約400店なので、規模感としてはコージーコーナーと同じくらいといえる。
シャトレーゼは郊外に多いイメージがあって、シャトレーゼがある街は田舎といわれることもある。しかし実際は、東京であればわりと都心に近い木場や大井町、大森に店舗があるし、最近では別ブランドのYATSUDOKIは、銀座や自由が丘などの地価の高い場所にある。意外と都心から近い場所に店舗があるのだ。
ちなみに最近では、シャトレーゼのブランドであるYATSUDOKIのアップルパイが人気のようで、テレビ番組のカンブリア宮殿でも紹介されていた(カンブリア宮殿 コロナでも快進撃! スイーツのシャトレーゼの独自戦略)。
1954年創業の実は老舗
シャトレーゼは、実はけっこうな老舗で創業は1954年。もう60年以上も運営していることになる。
創業当時は今川焼き風のお菓子「甘太郎」を売るお店として繁盛していたそうだ。社名が「シャトレーゼ」になったのは1967年からで、別会社として運営していたアイスの会社「大和アイス株式会社」と「有限会社甘太郎」を合併させて誕生した。(シャトレーゼの歴史)。
工場から店舗まで自社で配送、これがシャトレーゼの安さの秘密

シャトレーゼの最大の特徴といえば、安くて美味しいことであるが、その安さの秘密は、独自の生産・配送体制にある。
材料の多くを契約農家から仕入れており、農場の近くにある自社工場でスイーツを製造。そこから自社の配送トラックで全国の店舗に配送している(シャトレーゼのこだわり)。
製造、配送、販売まですべてシャトレーゼが自社で担っており、中間業者が入らない。だから低価格を維持できるというわけだ。決して、安かろう悪かろうではない。
農場から近い場所に工場を置くのは、配送によって消費されるエネルギーは少なくても済むので、環境にも良いとされている。また契約農家を積極的に利用しているのであれば、国産の材料を積極的に使っていると考えられる。クリームチーズについてはフランス産のものを多用しているようであったが、極力、国内の材料を使用しようとしている姿勢は評価できる。
またシャトレーゼでは「自然のおいしさと。人を想うおいしさと。」のスローガンのもと極力添加物を使わずに、スイーツを製造している。バウムクーヘンのお店ユーハイムも材料と製法に非常にこだわっていた。やはり長く続くお店は、材料と製法にこだわっている(ユーハイムの話)。
シャトレーゼにはチーズケーキとチーズ系のスイーツがたくさんある
シャトレーゼの商品ラインナップについて簡単に紹介していく。
シャトレーゼはチーズケーキだけでも5種類ほどあった。探せばもっとあるかもしれない。
ベイクド 糖質カットスフレ タルト スフレ ベリーレアチーズ(アイス)
チーズ系のスイーツでいえば、他にもチーズブッセがある。しかも3種類も。
チーズブッセ3種とチーズタルト(常温)
和菓子、洋菓子、糖質カットスイーツなど様々
他にもワッフルやバウムクーヘン、まんじゅう、せんべいなど洋菓子も和菓子もおいてある。
ワッフル バウムクーヘン チーズ饅頭 富士の名月 カスタード シャトレーゼのフロランタン
最近では糖質をカットしたスイーツにも積極的で、チーズケーキやショートケーキ、シュークリーム、プリンなど、様々なスイーツが糖質カットで登場している。
また店舗によって、ワインや冷凍ピザ、冷凍肉まんなども販売しており、もはやスイーツに強い総合食品店ともいえる。
多くの商品は、シャトレーゼの公式サイトや公式インスタグラムでチェックできるようになっている(シャトレーゼの商品一覧、公式インスタグラム)。ちなみにピザと肉まんも食べたが、美味しかった。
さてここからはちょっと詳しめにシャトレーゼのチーズケーキとチーズスイーツを紹介する。

【実食レポ】濃厚ベイクドチーズケーキ(280円)

こちらはシャトレーゼのレジ横にあるショーケースで販売されているケーキの1つだ。ショーケース前で注文する形になる。価格は280円。シャトレーゼ価格だ。
表面に模様があるが、これはおそらくクリスマスシーズンだったからだと思われる。ネットの情報をチェックした感じだと普段はとくに模様はない。
側面にタルト生地があるタイプ。


見た目が若干黒くバスクチーズケーキに似ていたので、トロトロの柔らかい質感を想定していたが、まったく違っていた。かなりねっとりしていた。そして濃厚だった。
まさに「濃厚ベイクドチーズケーキ」というネーミングの通りだ。
チーズの味を感じる、大人も楽しめるチーズケーキ
またチーズの味をしっかり感じられる。チーズケーキは、チーズケーキというその名前にもかかわらず、チーズの味はあまり感じられないことが多い。
しかしシャトレーゼは違う。チーズの味もしっかり感じられる。クリームチーズをたっぷり使っている証拠でもある。


味は、どちらかといえば甘さは控えめで、チーズの塩気をしっかり感じられる味になっている。こういったチーズケーキは、以前、プロントで食べた、チーズの味が強いチーズケーキに近いかもしれない。

コーヒーやお茶はもちろんのこと、お酒のお供にも合うではないだろうか。
シャトレーゼは家族づれのお客さんが多い。だからこのチーズケーキは、子供向けの甘くてシンプルな味わいなのかと思っていた。
しかし違った。チーズの味をしっかり楽しめる、大人な味であり、独特な味わいであった。
これで280円。破格だ。コスパが良すぎる。

商品説明、値段、カロリー
値段 | 280円 |
カロリー | 413kcal |
フランスブルターニュ産クリームチーズとマスカルポーネチーズをふんだんに使用し、低温でじっくり焼き上げ、なめらかな食感に仕上げた、本格的な濃厚ベイクドチーズケーキです。なめらかな口溶けと、コクのあるチーズのあじわいで、ほんのりレモンが感じられ、濃厚かつさっぱりと食べられるチーズケーキです。タルトは、口の中でほろっとくだけ、アーモンドとバターの香ばしい風味が感じられます。
公式サイト
【実食レポ】ふわふわスフレチーズケーキ(200円)


続いては冷蔵コーナーにあるチーズスフレ。こちらは先のベイクドチーズケーキよりも80円安い200円。昨今のコンビニよりも安くて感動してしまう。
200円で十分すぎるほどのクオリティ
さてこちらは、普通のスフレチーズケーキという感じ。やんわりした口当たりに、心地よい風味。そのなかに若干のとろとろ感がある。
安いお店やコンビニのチーズスフレだと、パサパサしていたり、モサモサしていたり、舌触りが良いとはいないものがある。一方でシャトレーゼのスフレはそういった感じない。ふわふわ、シュクシュク、わずかにトロッ、という感じで食感における雑音がない。
よくあるスフレチーズケーキという感じではあるが、200円でここまで完成度が高いスフレチーズケーキをつくれるのはさすがだ。十分すぎる。
近所にシャトレーゼがあるなら、最近のコンビニにおける、無駄に高いスイーツを買う必要もないのではなかろうか。
値段、カロリー、商品説明
値段 | 200円 |
カロリー | 291kcal |
口の中でふわっとほどけ、スッと溶けるような食感をお楽しみいただけるチーズケーキです。チーズのコクと口どけが合わさることで、濃厚で飽きのこない味に仕上げました。
公式サイトより
【実食レポ】糖質72%カットのスフレチーズケーキ(250円、冷凍)


続いては冷凍で売っている糖質カットのスフレチーズケーキだ。食べる前に冷蔵庫で解凍する必要がある。
砂糖を、体に吸収されにくい糖(エリスリトール、マルチトール)や食物繊維に置き換え、また小麦粉の代わりに体に吸収されにくいでん粉を使用することで、糖質をカットしている。
サイズは一般的なケーキと同じくらいなのだが、カロリーが156kcal。かなり抑えられている。2つたべても300kcalで、ドーナツ1個よりも低い。値段は250円で先のスフレチーズケーキよりも50円高いが、低カロリーなら許せる。
糖質オフというだけあり、控えめでさっぱりした味わいだ。
コクや甘さも控えめで、チーズの風味も弱い。先のスフレチーズケーキに比べると、味気なさを感じる。一方で、こういった控えめな味わいがむしろ好きという方もいるのではないだろうか。

意外にも食感はしっかりスフレ感があって、ふわ、しゅくといった食感を楽しいメル。
それにしてもスイーツとしての完成度は高いのではないだろうか。これくらいしっかりスフレ感を楽しめて、200カロリーを下回るのであるから。
ちなみに糖質カットのスイーツは最近ちょっとしたはやりでもある。スーパーやコンビニでも糖質カットをアピールしたスイーツをよくみかけるようになった。とくに目立つのはドンレミーだろうか。
糖質カットをアピールしたスイーツは総じて味気ない。しかしこの味気なさが意外とクセになる。ローソンのブランを使った菓子パンシリーズも妙な中毒性があって、ふと食べたくなるときがある。
糖質オフはブームもあるので、これから多くのコンビニ、ケーキ屋が糖質を抑えたケーキを販売すると考えるられる。
値段、カロリー、商品説明

値段 | 250円 |
カロリー | 156kcal |
砂糖の一部を体に吸収されにくい糖(エリスリトール、マルチトール)や食物繊維に置き換え、小麦粉の代わりに体に吸収されにくいでん粉を使用することで、1個当たりの糖質量を5.2g(エリスリトール、マルチトールを除く)に抑えた、糖質を72%カット※したスフレチーズケーキです。口どけの良さとチーズのコクを味わえる、濃厚なスフレチーズケーキに仕上げました。
公式サイト
【実食レポ】ベイクドチーズタルト(120円)

つづいては焼き菓子などと一緒に常温で売られているベイクドチーズタルトだ。こちらも120円というお手頃価格。
常温のチーズタルトではおなじみの、しっとりタルト生地だ。そしてバターの風味と質感を感じるしっとりした舌ざわり。
一方で、このシンプルなチーズタルトであるにもかかわらず、しっかりチーズの風味がある。

120円なら十分すぎるほどの美味しさだ。
値段、カロリー、商品説明など

値段 | 120円 |
カロリー | 208kcal |
まろやかな酸味が特徴のフランスブルターニュ産クリームチーズをふんだんに使用したクリームチーズ生地を、香ばしいタルト生地に流し込み、低温でじっくりと丁寧に焼き上げました。タルト生地は、チーズの風味を引き立たせ、口溶けの良い、しっとりとした食感に焼き上げています。濃厚でありながらクセの無い味わいに仕上げた、こだわりの焼き菓子です。
公式サイト
【実食レポ】ベリーレアチーズ(900円)
こちらは冷凍スイーツコーナーでみつけた、「ベリーレアチーズ」。冷凍庫から取り出しで5分ほどが食べごろとのこと。つまりアイスのチーズケーキだ。




特筆すべきはやはりその見た目だろう。
表面にはマカロン、ストロベリーソース、ラズベリーなどの豪華トッピングがほどこされており、また側面のホイップも模様がある。さらに中にもストロベリーレアチーズの層があって断面も華やか。パーティーにもってこいのケーキだ。
味は意外とさっぱりめというか、見た目に反してしつこくない。口当たりが軽やかで、意外とどんどん食べてしまう。またトッピングが多いので、食べていて全く飽きることがない。
けっこうなサイズのケーキなのだが、あっという間食べてしまった。スイーツに飢えているときであれば、1人で食べられそうな気がする。食べざかりの子がいる場合なら、2つくらい買っていってもいいかもしれない。
値段、カロリー、商品説明
値段 | 900円 |
カロリー | 809kcal |
クリーミーなレアチーズアイスと、甘酸っぱいストロベリーアイスを組み合せた、コクのあるやさしいおいしさのデザート仕立てのアイスクリームケーキです。フルーティーなストロベリーソースやラズベリー、さらにマカロンでバラエティ豊かなイメージにデザインしました。ホームパーティーや手軽なギフトとしてご利用いただきたい新しいアイスケーキの提案です。
公式サイト
【実食レポ】チーズブッセ(100円)
シャトレーゼにはチーズブッセが3種類もある。どれも100円。
とりあえず全部購入してみた。
チェダー&エダム
チーズブッセ チェダー&エダム
それほどクセがない、チェダーとエダムを使用したチーズブッセ。一番食べやすい。
カマンベール&くるみ
チェダーブッセ カマンベール&くるみ
白カビタイプのチーズとしてもっともメジャーなカマンベールチーズを使用したチーズブッセだ。付け合せはくるみ。
カマンベールの風味はそれほど強くなく、カマンベールが苦手な人でも気にならないと思う。そして何よりくるみのゴリゴリした食感がたまらなくいい。筆者はこちらが一番好きだ。
ゴルゴンゾーラ&はちみつ
青カビタイプのチーズとして有名なゴルゴンゾーラを使用したチーズブッセ。はちみつとの組み合わせという、ゴルゴンゾーラでは鉄板の組み合わせだ。
こちらもゴルゴンゾーラの風味はそれほど強くないので、苦手の人でも美味しくいただけると思う。
各種リンク(公式サイトやお店のSNSなど)
シャトレーゼの公式サイトは以下から。またTwitterでの口コミなどもいかから調べることができる。
- 「シャトレーゼ」をGoogleで検索する
- 「#シャトレーゼ」をInstagramで検索する
- 「シャトレーゼ」をTwitterで検索する
- 「シャトレーゼ」をYoutubeで検索する(いくつか動画がある、大食いで紹介しているユーチューバーがいる)
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