北海道、小樽のコンビニで、東京では見たことがないチーズ蒸しパンを見かけました。
札幌に本社がある製パンメーカーの日糧製パンが製造・販売している商品です。商品名は「チーズ蒸しパン」です。日糧製パンはほぼ北海道でしか商品を販売していないようです。ゆえにこの商品は基本的には東京では買えません。
全体的な形や色味は、山崎製パンの北海道チーズ蒸しケーキにかなり似ています。厚みが若干薄くなった感じでしょうか。
商品名は日糧製パンが「チーズ蒸しパン」です。山崎製パンは「チーズ蒸しケーキ」です。ケーキではなく、パンとしている点に違いがあります。
食べた感想ですが、山崎製パンのチーズ蒸しケーキと大きくは変わりません。同時に食べ比べるか、あるいはよほど山崎製パンのチーズ蒸しケーキを頻繁に食べる人でなければ、味や食感における具体的な違いは分からないのではないかと思います。私はあまりわかりませんでした。
日糧製パンと山崎製パンはどちらも1990年にチーズ蒸しパンを販売
公式サイトによれば日糧製パンはチーズ蒸しパンを1990年から販売しているようです。当時大ヒットし、現在でも人気の商品であると記載されています(日糧製パン公式サイト)。
東京では他社のチーズ蒸しケーキが支配的なので、日糧製パンのものは見たことがありません。公式サイトの沿革によれば、1996年まで東北の一部地域を除く本州でも、商品を販売していたようですが、撤退したようです。ほぼ北海道でしか日糧製パンの商品は販売されていないようです。
ちなみに山崎製パンの北海道チーズ蒸しケーキは、その前身である「ソフトチーズ」という商品を1990年に販売しています。
日糧製パンも山崎製パンも、同じ時期に販売しています。どちらが先なのかはわかりませんが、当時はチーズ蒸しパンのようなパンがちょっとしたブームであったことがわかります。
最近では、SNSやテレビ番組でアレンジレシピが紹介され、それがヒットしたこともあり、チーズ蒸しパン・チーズ蒸しケーキは再び注目されています。他のメーカーが販売したり、クリームやプリンをサンドした商品が登場したりしています。
※過去に当ブログで紹介したチーズ蒸しパン・チーズ蒸しケーキはこちら
菓子パンなのに2ヶ月ほどの消費期限
日糧製パンのチーズ蒸しパンは、山崎の北海道チーズ蒸しケーキと決定的な違いがあります。日持ちです。
日糧製パンのチーズ蒸しパンは賞味期限が長いです。9月の中旬に購入したのですが、賞味期限は11月です。そもそも消費期限ではなく、賞味期限です。
ここまで日持ちするチーズ蒸しパンは他では見たことがありません。なぜこんなに日持ちするのか。実は袋の中には、脱酸素剤というのか、シリカゲルというのか具体的にはわかりませんが、長期保存させるためのいわゆる鮮度保持剤が入っています。お土産ショップにある常温保存可能な焼き菓子などによく付属されているやつです。それが入っているので、菓子パンでも日持ちするようになっているようです。
東京のスーパー・コンビニで販売されている菓子パンには、基本的には鮮度保持剤は入っていません。ゆえに消費期限は数日です。それが一般的です。一方で日糧製パンはコンビニで販売されている菓子パンでも、鮮度保持剤が入っています。この違いの理由は何でしょうか。どうして東京の菓子パンには鮮度保持剤がなく、北海道の日糧製パンの菓子パンには鮮度保持剤が入っているのでしょうか(日糧製パンの他の菓子パンがどうなのかはわかりませんが)。
理由はわかりませんが、北海道という土地性が関係しているのかもしれません。たとえば土地が広大で、冬は全域で雪が降るため、配送に時間がかかるゆえに、日持ちを長くする必要があるなど。
ちなみに日糧製パンは2009年8月に山崎製パンと業務資本提携契約を締結しています。だから何だという話ですが、よく似たチーズ蒸しパンを販売する2社はしっかりつながりがありました。
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過去に紹介したチーズ蒸しパンは以下のページでまとめています。
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