岡山駅から徒歩5分ほど、オフィスビルやマンションなどが立ち並ぶエリアに落ち着いた雰囲気の今風のカフェがあります。「sou」というお店です。
オープンしたのは2022年7月です。店名の”sou”は”層”を意味しているとのことです。
古い建物をリフォームしているようで、壁の雰囲気やむき出しのパイプなどにレトロな雰囲気があります。古い設備の上からペイントすることで、明るくそして清潔感があります。ナチュラル+インダストリアルといった感じで、今風のおしゃれカフェといった雰囲気です。
古い建物を利用している点や、店内の内装など、随所で”層(sou)”が表現されています。店の全体的な雰囲気は公式インスタグラムやGoogle マップ、その他の紹介記事で確認できます。
美味しくて名前も素敵な人気のチーズケーキ「ケのハレチーズケーキ」
さてそんなsouのチーズケーキがこちら。
メニュー名は「ケのハレチーズケーキ」です。
「ハレ」は非日常、祭、儀礼を一般的には意味します。対して「ケ」は日常です。「ハレとケ」といったようにセットで使われる言葉で、日本の伝統的な世界観を表す言葉として民俗学者の柳田國男が提唱しました。
さて「ケのハレチーズケーキ」ですが、日常の中にある、ちょっとした非日常の、日常のなかでふと気分が上がる瞬間を届けてくれるような、そんな意味を込めているのでしょうか。あくまで推測ですが、店主の思いや人柄を感じられるとても素敵な商品名です。
チーズケーキの商品名は「カマンベールチーズケーキ」や「デンマーククリームチーズケーキ」といった材料名や材料の産地にちなんだものや、「とろけるチーズケーキ」といった食感の特徴にちなんだものになりがちです。これらの商品名は、味や食感が分かりやすいですが、作り手の思いは一切感じられません。一方で「ケのハレチーズケーキ」は、材料はわかりませんが、店主の雰囲気や思いを感じられます。
号外NET岡山の記事によれば、このチーズケーキは店主が高校生の時に考案したものだそうです。その後もいろいろなレシピでチーズケーキを使ったそうなのですが、そのチーズケーキを超えることはなかったとのこと(【岡山市北区】”層” から店名を「sou」と名付けた素敵なカフェがオープン。高校時代にレシピ開発したチーズケーキが絶品。 号外NET岡山市)。
表面にはしっかり焼色がある一方で、全体は薄い色です。最初に高温で焼いて焼色をつけ、後半で低温湯煎焼きでじっくり焼いているのでしょうか。
食感はふわふわで、しっとりしています。気持ちよく心地よい食感です。
味も多彩で楽しさがあります。サワークリームとマスカルポーネとクリームチーズでしょうか、これらの乳製品が織りなす味、コクが口のなかに充満します。厚みがあってコクもしっかりあるのですが、かといって重たくはありません。
とてもバランスがとれており、何度も試行錯誤して調整されていることを感じます。レベルの高さ、愛情を感じる一品でした。
このチーズケーキは人気商品とのことで、売り切れることも多々あるそうです。
お店の詳細
営業時間はお店のInstagramを確認するのが確実です。
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