本記事で紹介する「小樽レトロカマンベールチーズタルト」は、小樽にある土産ショップ「小樽運河プラザ」で見つけたものです。
常温で販売されており、小さいサイズのチーズタルトが6個入って値段は734円です。
小樽レトロという不思議な商品名
商品名は「小樽レトロ」です。レトロなチーズケーキではなく、小樽レトロです。
この「レトロ」はどういうことなのでしょうか。おそらくチーズケーキがレトロなのではなく、レトロな小樽にちなんでいるのだと考えられます。小樽の街並みは、レトロ感がある、ノスタルジックといった表現をされることがあります。それは小樽に古い倉庫が数多く残っているからです。
このチーズケーキは、おそらく小樽のレトロ感のある街並みにちなんでということなのでしょう。パッケージもレトロ感を出しているような気がします。もしかしたらチーズケーキもレトロを意識しているのかもしれませんが。
シンプルな菓子パンタイプのチーズタルト
質感としては、コンビニやスーパーなどで焼き菓子コーナー、あるいは菓子パンコーナーに置かれているチーズタルトと似ています。
タルト生地はコンビニの菓子パンのタルトのようにホロホロでしっとりしています。アパレイユも焼き菓子に近い質感でもふもふとしています。それほどチーズ感は強くなく、しっとりふわふわの菓子パンのような印象です。お土産ショップではよくみるチーズケーキといった感じでしょうか。
チーズスイーツに付きがちな「カマンベール」について
「カマンベールチーズタルト」という商品名ですが、カマンベールの風味はほとんどありません。
コンビニやスーパー、観光地のお土産屋で販売されるチーズケーキには、「カマンベール入り」や「カマンベールチーズケーキ」といった、カマンベールを使った商品であることをアピールするものが多くあります。しかしカマンベールの風味をはっきり感じられるチーズケーキはほとんどありません。小樽の別のお土産ショップで購入した「カマンベールチーズケーキ」もそうでした。
そもそもカマンベールチーズは非常にクセのある味、風味を持った食品です。その味、風味がはっきり感じられるチーズケーキは、おそらくは万人受けするようなものではないでしょう。
お土産ショップで販売する商品に求められるのは、万人受けです。誰が食べてもまあまあ美味しいという商品です。クセのある味、風味であるカマンベールの存在感がはっきりしているチーズケーキを販売するのは、難しいといえいます(もちろん、チーズの風味がしっかりわかるチーズケーキを販売しているお土産ショップもありますが)。
カマンベールの味、風味がしないのに「カマンベール」という言葉を入れたチーズスイーツが多いのです。これはおそらく「カマンベール」という言葉が持つ力によるものでしょう。チーズスイーツに「カマンベール」という言葉があると、美味しいような感じがしてしまうからなのではないでしょうか。「国産」や「北海道牛乳使用」といった食べ物によく付与されがちな飾り文句と同じように「カマンベール」という言葉も使われているのです。
カマンベールの風味はかなり弱めですが、お菓子としては普通に美味しいです。小樽は乳製品の産地というわけではありませんが、サイズもほどよく、個包装になっているので、それなりに美味しいので、お土産にはちょうどいいです。
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