大手コンビニエンスストアのファミリーマートから2021年の2月5日から発売された「チーズテリーヌ」。
ファミリーマートが「チーズテリーヌ」という商品名のスイーツを発売するのは、おそらくこれが初めてである。
チーズテリーヌとは?
チーズテリーヌとは、ベイクドチーズケーキの1種である。明確な定義や製法上の決まりなどはない。
一方、一般的にチーズテリーヌと呼ばれるものの特徴としてあげられるのは、
- パウンドケーキ型で作った長方形のチーズケーキであること
- トロトロした半熟系の質感であるもの
これら2つである。
以下の写真はチーズテリーヌという名前で販売されていたチーズケーキだ。どちらも長方形であり、半熟に近い質感である。
また、InstagramやGoogleでチーズテリーヌを検索するとわかるが、だいたいが長方形である。
以下はGoogleで「チーズテリーヌ」を画像検索した結果画面のキャプチャだ。ほとんどが、というかすべてが長方形である。
一方で、例外的なチーズテリーヌもたくさんある。たとえば今回ファミリーマートが販売したチーズテリーヌも例外的なものだ。ゆえにチーズテリーヌに明確な定義はない。いうなれば、思い思いのチーズテリーヌを作って売っているという状態なのだ。
ちなみにチーズテリーヌという名前のチーズケーキは、2019年頃からレシピ本のなかで使われたり、一部のケーキ屋がチーズケーキの名称として使っていた(参考:チーズケーキの種類について)。
またスイーツ専門のタレントである、あまいけいき氏がテレビや雑誌などのメディアで、自身がプロデュースしたチーズテリーヌを度々紹介しており、これも手伝ってチーズテリーヌは徐々に認知を獲得していたように思われる。
ローソンが一足先にチーズテリーヌを発売している
一気に認知度があがったのは、2020年10月にローソンが「麗溶チーズテリーヌ」を販売したときだろう。
チーズケーキはプチブームを迎えているといえる。そしてファミリーマートはそのブームにのったスイーツを販売したわけだ。
バスクチーズケーキのときは、他のコンビニよりも大幅に出遅れていたファミリーマートであったが、チーズテリーヌに関しては、いち早く商品化した。
例外的であるファミリーマートのチーズテリーヌ
前述のとおり、ファミリーマートのチーズテリーヌは、例外的である。
先に写真でも紹介したとおり、チーズテリーヌといえば、長方形のものが一般的だ。
しかしファミリーマートは、長方形ではないし、カップタイプである。これまでのチーズテリーヌとはだいぶ違う、例外的なものなのだ。
初期の形態とはだいぶ違うチーズテリーヌが誕生している現象は、いうなればチーズテリーヌの二次創作化現象ともいえる。
そしてこういった現象は、それがブームになってきているからだともいえる。バスクチーズケーキもブームになってから、色々なタイプが誕生し、実態からかけ離れたバスクチーズケーキが数多く生み出された。
実態からかけ離れて、二次創作化がはじまるのは、ブームだから話題になっているからだといえる。
余談だが、今回のチーズテリーヌのカップは、以前ファミリーマートが販売していたイタリアンプリンとまったく同じカップである。
名前は新しいが、味や質感は既視感あり
さて、今回のチーズテリーヌであるが、表面にはバニラソースがあり、下にチーズケーキという2層仕立てになっている。
食べた感じはトロトロした、半熟チーズケーキのようなものであり、自立できそうにない。カップにしたのも納得できる。
まだほどよく酸味があるのがいい。チーズテリーヌという存在にツッコミどころは多分にあるものの、スイーツとしてはめちゃくちゃ美味しい。口当たり、風味、味ともの素晴らしくいい。「また食べたい」と思える素晴らしいスイーツだ。
一方で、こういったチーズケーキはどこか既視感がある。過去にも同じような質感、風味、味のスイーツを食べたことがある。具体的には思い出せないが、チーズプリンのような名前で売られていたスイーツだった気がする。
既視感もあってか「チーズテリーヌ」ではなく、別の名前でもいいのではないかと思ってしまう。しかしながら、これを「半熟チーズケーキ」や「しっとりチーズケーキ」といった名前で販売してしまうとそれこそ目新しさがないのだろう。
ならば「チーズテリーヌ」という、新しさを感じる名前ということになるだろう。実態はどうであれ。
値段、カロリー、商品説明など
値段 | 220円 |
カロリー | 208kcal |
製造者・販売者 | ロピア |
デンマーク産クリームチーズと北海道産生クリームを使用したなめらかなテリーヌ生地に、バニラチーズソースをかけました。
公式サイトより
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