デパ地下でよくみかける上品な店構えの洋菓子屋「グラマシーニューヨーク(GRAMERCY NEWYORK)」。
休日には行列ができることもある人気のお店の1つであり、デパ地下散策が好きな人であれば一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
そんなグラマシーニューヨークは、やはりというべきか、ニューヨークチーズケーキを販売している。しかもホールケーキ、カットケーキ、焼き菓子タイプの3つニューヨークチーズケーキがある。さすが「ニューヨーク」の名を持つ洋菓子店だ。
このページではそんなグラマシーニューヨークのチーズケーキをまとめて紹介していく。
【食べた感想】ニューヨークチーズケーキ(カットケーキタイプ)
まずは手軽に買えるカットケーキタイプのニューヨークチーズケーキ。お店を代表するケーキの1つだからなのか、人気No.2になっている(No.1は確認し忘れた…)。
こちらは別で売られているホールのニューヨークチーズケーキをカットし、そこのホイップクリームと白ぶどうのソースをトッピングしたケーキだと考えられる。


ちなみにニューヨークチーズケーキはベイクドチーズケーキの一種で、特にニューヨークチーズケーキは、一般的なベイクドチーズケーキに比べて濃密であることが多いのだ。ただし実際のところ厳密な定義や違いはない。(参考:ニューヨークチーズケーキとは何か? 特徴や語源について)。


値段は540円。デパ地下のケーキ屋のチーズケーキとしては一般的な値段だといえる。
箱から出すときにミスってしまい形が崩れてしまったのだが、デパ地下のチーズケーキらしい、美しいチーズケーキだ。有名パティシエが運営するケーキにまったく劣らないビジュアルで、見とれてしまう(デパ地下のチーズケーキまとめ)。
ふわふわで口当たりがいいニューヨークチーズケーキ

特徴的なのは食感と風味だろうか。
一般的に、ニューヨークチーズケーキはねっとりしたものが多いように思う。それはクリームチーズの分量が多かったり、湯煎焼きによって水分を保持させたまま仕上げていたりするので、どっしり、ずっしりした仕上がりになるからだ。
たとえばニューヨーク出身のシェフが運営している「パパジョンズ」や、ニューヨークで修行した日本人が運営する「松之助NY」などのチーズケーキは、ねっとり、どっしりしていた。
パパジョンズ 松之助NY
松之助NYの詳細
一方でグラマシーニューヨークのチーズケーキは、ニューヨークチーズケーキでありながらふわっとした質感を感じられる。たとえるなら半熟スフレだろうか。
こういった軽めの口当たりなのは、重たい口当たりにならないように工夫しているからなのだろう。決して材料をケチっているわけではないはず。若干のとろとろ感もあり、口当たりはとてもいいといえる。
ただし個人的には「パパジョンズ」のニューヨークチーズケーキのように、ずっしり、ねっとりして、舌に絡みつくようなチーズケーキが好きだ。

また酸味が際立っているのも特徴の1つといえるかもしれない。この酸味のおかげで濃厚なチーズケーキは、爽やかで軽い印象になっている。
デパ地下を利用する大人の味覚の人に合わせているのだろう。個人的には酸味はあまり好きではないが。
それでも、さすが人気店なだけある。口当たり、舌触り、風味、味、後味など、どれをとっても上品さを感じられるチーズケーキに仕上がっている。
【食べた感想】ニューヨークチーズケーキ(ホールタイプ)
続いてはホールタイプのニューヨークチーズケーキ。

こちらは先に紹介したカットタイプのニューヨークチーズケーキのホールバージョンだ。多分サイズは5号で、3人から4人前といったところだろうか。
おしゃれな店舗外観に負けないくらい、おしゃれな箱であり気品がある。手土産を想定し、包装にまで配慮しているのだろう。さすがデパ地下の有名店だ。

表面に焼き色がついたニューヨークチーズケーキ



以下は他店のニューヨークチーズケーキなのだが、表面と断面が同じ色、もしくは表面が薄い色であることが多い。
一方、グラマシーニューヨークのニューヨークチーズケーキは表面にしっかり焼き色がついたタイプだ。ニューヨークチーズケーキとしてはめずらしいと考えられる。
ふわっとしたニューヨークチーズケーキ



味と食感は他店のニューヨークチーズケーキとは少し違う。「これ本当にニューヨークチーズケーキ?」と思ってしまうほど。
その食感はスフレを彷彿とさせるようなふわふわ感としっとり感。もちろん、これはこれで全然悪くない。むしろ良い。
ただしニューヨークチーズケーキといって出されると微妙。ニューヨークチーズケーキと聞くと、ねっとりしていて濃厚さや重量感を堪能できるものを想定してしまうので。
レモンの風味が目立つ独特な味

味と風味もこれまた独特。特に目立つのは酸味で、甘みのなかから酸味が抜けていく。この酸味の存在感が強く、事前情報なしに食べたら「これレモンチーズケーキ?」と思ってしまう可能性がある。
個人的には好みではないが、酸味がある爽やかなチーズケーキが好きな人は気に入るのではないだろうか。
またパルミジャーノレジャーノなど、様々なチーズを独自でブレンドで配合しているそうで、たしかに深み、厚みを感じることができる。
ナッツのゴロゴロした歯ごたえが楽しい

王道のニューヨークチーズケーキはグラハムクラッカーを砕いて、バターで固めたクッキー生地を使っている。グラマーニューヨークではそのクッキー生地に、さらにナッツも混ぜており、そのナッツのゴロッとした歯ざわりがとっても楽しい。
ナッツが入ったパウンドケーキやベーグルなどが好きな方は気にいるだろう。
値段、商品説明など
値段 | 1620円 |
メニュー名 | ニューヨークチーズケーキ |
チーズケーキのジャンル | ベイクドチーズケーキ |
カロリー | 記載なし |
購入方法 | グラマーニューヨークの店舗で購入可能 |
パルミジャーノレジャー等様々なチーズを独自ブレンドで合わせて焼き上げました。
店舗メニュー
【食べた感想】ニューヨークチーズケーキ(焼き菓子タイプ)
こちらも商品名は「NEWYORK CHEESE CAKE(ニューヨークチーズケーキ)」ではあるが、先に紹介したものとはタイプが違う。

先に紹介したのは生菓子であり要冷蔵であったが、こちらは焼き菓子で常温保存可能だ。贈答用に特化したニューヨークチーズケーキだといえる。
値段は5個で1080円。手土産としては相場くらいだろう。
ちなみにこのチーズケーキはグラマシーニューヨークのオンラインショップでも購入できる(グラマシーニューヨーク公式サイト)。季節限定のフレーバーもあるので、一度はチェックしてみてほしい。
小分けにされているのがありがたい。
質感はパウンドケーキ、もしくは菓子パン系のチーズケーキに近い。無印良品の不揃いチーズケーキが特に近いだろうか(無印良品の不揃いチーズケーキの詳細)。
ちなみにこういった常温で保存できるタイプのチーズケーキは、同じくデパ地下で有名な資生堂パーラーも販売している(資生堂パーラーのチーズケーキ)。またパーキングエリアや地方のお土産屋でもこういったタイプのチーズケーキはよく見かけるものだ。
無印良品 資生堂パーラー 豊島園
いろいろな材料を使ったチーズケーキ
シンプルな見た目のチーズケーキではあるが、クリームチーズ以外にもマスカルポーネチーズを使っているらしい。



やはり良くも悪くも、常温保存可能なタイプのチーズケーキといったところ。もふっとしていて、焼き菓子、菓子パンを想起させる質感だ。
決して一般的なチーズケーキではないのだが、食べた瞬間に広がるクリームチーズやマスカルポーネ、バターの風味が非常の心地よい。
こいったタイプのチーズケーキなので、大きな感動はないかもしれないが、至福のひとときを届けてくれるチーズケーキであることは間違いないだろう。


値段、カロリーなど

値段 | 1080円(5個入り) |
カロリー | 105kcal(1個) |
日持ち | 約40日 |
備考 | 店舗、もしくは公式サイトから購入できる |
グラマシーニューヨークとは?(お店の解説)
「グラマシーニューヨーク(GRAMERCY NEWYOR)」は、「プレジィール」という会社が運営しているブランドだ。現在店舗は17店あるが、その全てがデパートだ。高島屋や阪急、東武百貨店などにあるのみで単体のお店があるわけではない。
デパ地下に限定しているあたり、戦略的なものを感じる。
ちなみに運営会社の「プレジィール」は明治40年に製粉会社として創業した老舗でもある。現在は洋菓子製造・販売が主な事業で、グラマシーニューヨーク以外にも、「キース・マンハッタン」や「オードリー」「ファウンドリー」といったブランドも運営している。
オードリーやファウンドリーといったブランドもあらゆるデパ地下でみかけるので、ご存知の方もいるのではないだろうか。
他にも当ブログでは色々なお店のチーズケーキを紹介している。
