資生堂パーラーが販売している4種類のチーズケーキについて、実際に食べた感想を紹介します。
スペシャルチーズケーキ(銀座本店限定)
資生堂パーラー銀座本店限定で発売されているスペシャルチーズケーキ。
さすが銀座の老舗。箱の時点で存在感だ圧倒的です。
好き嫌いは別として、この個性的なデザインの箱なら手土産・プレゼントに喜ばれることは間違いありません。
商品説明は以下の通り。
北海道産の小麦粉を使った香ばしいビスキュイ生地でデンマーク産のクリームチーズを包み、職人が1本1本ていねいに焼き上げた特別なチーズケーキ。
なめらかな口どけとクリームチーズそのものの濃厚な味わいをお楽しみいただけます。ワインに合わせたても満足いただける、お菓子を超えた大人の嗜好品です。冷やしてお召し上がりください。
箱のデザインに圧倒的なこだわり
圧倒的存在感をはなつこの箱ですが、実は2019年11頃にデザインをリニューアルしています。以前はもう少しポップなデザインでした。
以前のスペシャルチーズケーキのデザイン。2019年の11月頃に変更。
ちなみに資生堂パーラーの箱は、他店と比べるとそのテイストの違いは一目瞭然です。以下は他店のチーズケーキの箱です。
BELTZ
レゾルカ
Mr.cheesecake
他店はシンプルで、上品さを感じさせるデザインですが、これらと比べると資生堂パーラーは、派手さと上品さを両方持ち合わせデザインです。
ちなみにデザインは仲條正義さんが担当しています。85歳を超える方です。「銀座アヴァンギャルド」イメージしたデザインだそうです。
「アヴァンギャルド」には壊して新しくするという意味があります。銀座を代表する老舗店として、歴史と未来を背負う資生堂パーラーらしいデザインです。
天地無用、常温保存可能のチーズケーキ
スペシャルチーズケーキは開封前であれば常温保存が可能です。固めのチーズケーキなので、箱が逆さになっても形が崩れることはありません。
また驚くべきことに、1週間ほど日持ちします。普通のチーズケーキは当時中です。銀座店限定、運びやすい、日持ちする、そしてオシャレで美味しという、銀座の手土産に適したチーズケーキです。
延べ棒的チーズケーキ
外側は全部クッキー生地で囲われており、チーズケーキというよりは延べ棒。
切り分けてみると、美しいチーズケーキの断面が登場。
圧倒的ねっとり感のチーズケーキ
常温なのに、かなりのねっとり感です。これまで色々なお店の色々なチーズケーキを食べてきましたが、ここまでねっとり、むっちりしたチーズケーキはかなり珍しいです。
たとえるなら芋ようかん、あるいはハードタイプのチーズです。
チーズのうま味を存分に楽しめる濃厚チーズケーキ
また口にいれた後も驚きは続きます。かなり濃厚です。一口食べただけでもこのチーズケーキがかなりヘビーなのがわかると思います。
あまりの濃厚さゆえに好き嫌いがわかれるかもしれません。
それでも美味しいことには間違いありません。濃厚だからこそ、クリームチーズが本来持つ、うま味を存分に楽しめます。
多くのチーズケーキは、卵や生クリーム、サワークリーム、そして砂糖やレモン果汁など、チーズ以外の材料をたくさん使用するので、チーズの存在感は薄くなります。
一方で、スペシャルチーズケーキは、チーズケーキといってもチーズそのものを食べてるようなのです。ここまでチーズのうま味を感じられるチーズケーキは他にはありません。
全体のバランスを整えるビスケット生地
またビスケット生地も印象的です。あまりに濃厚なチーズケーキで、チーズケーキだけを食べるには、重たすぎますが、このビスケット生地の「もふ」とした食感とビスケットのような軽快な風味・味が、緩衝材の役割をし、バランスをとってくれます。
ちなみにこのビスケット生地は北海道産の小麦粉を使っているそうです。このビスケット生地が全体のバランスを整えおり、濃厚で重たいのに、どんどん食べてしまいます。
以前のデザイン
以下は資生堂パーラーのスペシャルチーズケーキの2019年6月頃のデザインです。
なかみのスペシャルチーズケーキは変わっていませんが、2019年の6月に撮影した写真がこちら。
値段、日持ち、カロリー、購入方法について
スペシャルチーズケーキの成分表 購入日は6月24日
メニュー名 | スペシャルチーズケーキ |
---|---|
タイプ | ベイクドチーズケーキ |
値段 | 3450円 |
カロリー | 1468kcal |
日持ち | 購入から5日ほど |
サイズ | 6人分くらい |
スペシャルチーズケーキを購入できるのは、資生堂パーラーの銀座本店のみ。また1日限定15本とのこと。
チーズケーキ(カットタイプ)
資生堂パーラーは、一部店舗では生菓子も販売しており、生菓子の1つにチーズケーキがあります。
値段は594円です。
店の商品説明によれば、「資生堂パーラー伝統のベイクドチーズケーキ」とのことです。均一な色は、じっくりと時間をかけて焼かれている証拠です。
一部店舗では生菓子を販売している
今回は新宿伊勢丹の店舗で購入しました。他にも銀座本店ショップでも生菓子を販売しているようです。どこの店舗が生菓子を扱っているのかは、公式サイトからではわからないので、問い合わせするか、あるいはGoogleマップの口コミなどをみて確かめてみてください。
まず食感ですが、ねっとりともしっとりともいえる、絶妙な質感です。柔らかさもありながら、粘度があって食べごたえがあります。
味も心地よいです。クリームチーズとサワークリームの味を感じられるのですが、これらの乳製品の美味しさを存分に活かされています。「乳製品ってこんなに美味しいんだ」と思わずうなる、味わい深くて、クセになるようなチーズケーキです。
料理は錬金術にたとえられることがあります。特定の物質をかけ合わせることによって、まったく別の新しいものを生み出す様子から、そのように言われるようになったのでしょう。
チーズケーキもまさに錬金術です。牛乳や卵などの材料を混ぜたり加工したりしてチーズケーキは出来上がります。完成したチーズケーキは、非常にシンプルな物体でありながら、元の材料からでは想像ができないような複雑な味が生まれることがあります。資生堂パーラーのチーズケーキは、まさにそのようなチーズケーキの魅力を存分に体現した一品です。一度ぜひ食べてほしいです。
ボンボンフロマージュ(ナチュール)
続いては資生堂パーラーの一部の店舗で販売されているボンボンフロマージュです。
一口サイズのチーズケーキサンド
キューブタイプのチーズケーキサンドです。先の常温タイプのチーズケーキとは違いこちらは要冷蔵です。
またサイズは少し小さく、一口で食べられるくらいの大きさです。
またキャンディーのような袋に包まれています。
個包装になっており、またパッケージもおしゃれなので、ちょっとしたプレゼントや手土産に良さそうです。
今回はナチュールというフレーバーを購入しましたが、他にも、フレーズ(いちご)やショコラなどのフレーズがあります。
今回購入したナチュールは、クリームチーズとサワークリームを使用したチーズケーキです。アクセントにゲランドの塩を使っているそうです。
チーズケーキの部分はねっとりしていてコクがあります。サワークリームの酸味がしっかり際立っており、全体的に上品な印象です。
甘いチーズケーキを想像していましたが、そうではなく、しっかり酸味があります。小さいチーズケーキでありながら、そのなかにこだわりを詰まっていることを感じます。
今回は東京駅内にある資生堂パーラーの店舗で購入しました。他の店舗にもあるかどうかはわかりません。
値段と日持ち
値段 | 5個入り865円 |
日持ち | 冷蔵で5日ほど |
資生堂パーラーとは?(歴史など)
資生堂パーラーは、日本橋や上野、自由が丘、新宿、横浜など、日本各地にある洋菓子屋だ。銀座店では洋食も提供しています。
もちろん化粧品を販売する資生堂と関係しており、現在は資生堂の子会社となっています。
資生堂パーラーは1902年(明治35年)、当時調剤薬局であった「資生堂」の一角に、日本初のソーダ水や日本でまだめずらしかったアイスクリームの製造、販売をしたことから始まりました。
これは当時アメリカで、ソーダ水とアイスクリームを製造・販売するアメリカのドラッグストアからヒントを得たそうです。
1928年には、資生堂アイスクリームパーラーになり、本格的にレストラン業を開始しました。
銀座本店には洋食レストランも併設
銀座本店
資生堂パーラーの本店は銀座にあります。今回紹介した「スペシャルチーズケーキ」は銀座本店でしか購入できません。
また3階にカフェ、4・5階にレストランがあって、人気の洋食をいただけます。