ヴェルジェ(Verger)は、洋菓子屋が多い街である青森県の弘前(ひろさき)にある店です。中央弘前から徒歩圏内であり、また 駐車場も備えているとてもアクセスのいい店です。
食べログの情報によればオープンしたのは2004年です。一面が白のファサードの建物がとても印象的です。このようなケーキ屋はなかなか珍しいように思います。
2004年と比較的最近オープンした店であり、また店名に「パティスリー」という言葉がついているだけあり、上品なビジュアルのケーキがならでいます。
ホールサイズのケーキも華やかなものが数種類あります。しかも公式サイトでは、ホールケーキの生地の種類やクリーム、サンドする果物をカスタマイズ可能です。カスタマイズの幅は広くはありませんが、自分の好みのケーキを発注できるのは感動しました(公式サイト)。
さて、今回はチーズケーキとアップルパイを購入しました。
キウイフルーツのチーズケーキ
まずチーズケーキから。チーズケーキはキウイフルーツを使ったチーズケーキです。夏用の商品なので、季節限定の可能性があります。
3層になっています。下からベイクドチーズケーキ、マスカルポーネムース、キウイジュレです。ベイクドとレアの2層のチーズケーキになっているばかりか、キウイのジュレというチーズケーキには珍しい材料を使っています。しかも果肉入りです。
キウイフルーツを使ったチーズケーキは一度だけ見たことがあります。2022年の春頃にスターバックスが販売していたものです。スターバックスはレアチーズケーキにキウイフルーツのジュレをのせていました。果肉はありません。
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このようにスターバックスが販売したことがありましたが、キウイを使ったチーズケーキは基本的には珍しいです。あまり見られないのは、乳製品と合わせるのが難しいのか、あるいは前例が少なくキウイとチーズケーキを合わせるという発想があまり出てこないのか、このいずれかであると私は推察しています。
食べた感想ですが、キウイの味と乳製品の美味しさをとてもよく生かしています。キウイは柑橘系やベリー系、パイナップルなどとは違う独特な酸味を持っていますが、その酸味が、乳製品とぶつかり合うことなく、お互いを引き立て合っています。おそらくキウイフルーツと合うように、チーズケーキを緻密に調整しているのではないかと思います。その緻密さを感じられるような、丁寧なチーズケーキです。
アップルパイ
弘前はりんごの生産量が日本一の都市です。ゆえに街にはりんごを使った食べ物がいたるところにあります。特にアップルパイは弘前の洋菓子屋では必ずといっていいほど販売されています。観光協会がアップルガイドマップというものを発行しているほどです。弘前は全国でもっともアップルパイの食べ比べができる街といってもいいほどです。
さて、ベルジェが販売しているアップルパイは、窯出しアップルパイという名前です。
アップルパイといえば、表面に網目模様を作る場合が多いですが、こちらは蕾のような形です。今回弘前の色々な店でアップルパイを食べましたが、このような形をしているのはベルジェだけでした。
ふじという品種のりんごを使い、高温でミディアムレアで焼き上げることで、香りを引き立てています。またパイ生地には発酵バターを使用。シナモン、ブランデーなども使っており、それらの豊かな風味が心地よいです。パティスリーの威信をかけてつくったアップルパイという感じの完成度の高い一品です。
ちなみにアップルパイはオンラインストアで購入できるようです。
補足情報
中央弘前駅からは徒歩10分かからないくらいの場所にあります。JR弘前駅からは徒歩15分とのこと。店頭には駐車場があります。食べログの情報によれば8台停まれるとのこと。
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