スターバックスは2022年の9月から季節のケーキとして「パンプキンのチーズケーキ」を販売しました。
※2023年に販売されたパンプキンのバスクチーズケーキはこちら
全体的にシンプルなチーズケーキですが、土台のクッキー生地には、大麦のビスケットのほか、シナモン、ナツメグ、ジンジャーといったスパイスを使っており、スタバらしいこだわりがみえます。
まずかぼちゃとチーズケーキの組み合わせは秋にはよく見られるものです。まず間違いない鉄板の組み合わせです。
表面にはしっかり焼き色がついています。断面はかぼちゃの色をしており、その色だけでかぼちゃのほっこりした味わいが伝わります。
その舌触りは、ねっとりともしっとりともいえる、中間的なものです。バスクチーズケーキは中身が栗クリームのような半熟気味にになっているタイプと、しっかり焼かれ、ねっとりしているタイプとでわかれますが、こちらは後者、ねっとりしたタイプです。とても食べごたえがあります。もちろん普通のベイクドチーズケーキよりは確実にしっとりしています。
土台のクッキー生地はほろほろしています。大麦の風味とかすかに感じるスパイスの風味がいいアクセントになっています。かぼちゃの魅力、バスクチーズケーキの魅力を存分に楽しめるチーズケーキです。秋のスイーツ好きの胃袋を存分に満たしてくれるはずです。
スターバックスからバスクチーズケーキが販売されるのは初めて
バスクチーズケーキは、2018年の夏頃から日本で流行しました。ベイクドチーズケーキの一種で、スペインとフランスにまたがるバスク地方という地域のバルで提供されていたチーズケーキであることから、「バスクチーズケーキ」あるいは「バスク風チーズケーキ」と呼ばれるようになりました。
2020年頃には、大手チェーンカフェやチェーンの洋菓子屋、コンビニ、スーパーなどあらゆる場所で販売されるようになりました。現在は、一時期ほど販売する店は多くはありませんが、まだまだ各所で見かけます。
※バスクチーズケーキブームの詳細解説
バスクチーズケーキをスターバックスが販売するのは今回が初めてです。スターバックスのスイーツは、定番のものもありますが、多くはリニューアルします。チーズケーキも定番のニューヨークチーズケーキ以外に、季節性があるものが限定的に販売されます。
一方でバスクチーズケーキのブーム以降、スタバからバスクチーズケーキが販売されたことはありませんでした。それが今になってです。バスクチーズケーキのブームは終わり、定着のフェーズに入った段階での販売です。
あえてブームとは時期をずらしたのでしょうか。あるいはこれまでレアチーズケーキの新作が続いていたので、ベイクドチーズケーキの新作を、ということになったのでしょうか。わかりませんがこのタイミングでバスクチーズケーキなのが、個人的にはやや不思議なものがありました。
それにしてもブームが終わってからスターバックスが満を持して販売する様子からは、バスクチーズケーキが定着したことがわかります。
先日、ローソンがバスチーの販売を終了したとのニュースがでました。バスクチーズケーキブームが終わったことを示す象徴的なニュースとして紹介されました。バスクチーズケーキのブームはたしかに終わったのでしょう。しかしバスクチーズケーキは消えることはなく、チーズケーキの一種として日本に根付いたのです。
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