今回紹介するのはJR中央線・国分寺駅から徒歩4分ほどの場所にあるファンフルという洋菓子屋のケーキです。
こちらは昔なつかしい昭和のケーキであるタヌキケーキがある店としても有名です。そのタヌキと、そしてもちろんチーズケーキを紹介します。
ファンフルについて
まずは簡単にファンフルについて紹介します。
前述のとおり国分寺駅の北口から徒歩4分の場所にあります。北口のやや風情のある商店街を進んだ場所にある、いい具合に年季の入ったお店です。
1977年創業の老舗
ネットの情報によると創業は1977年だそうです。
国分寺駅は最近再開発があったからなのか、駅の上にはピカピカのショッピングセンターとタワーマンションが建っています。再開発があって古いお店はあまり残っていないのかと思っていましたが、駅から少しはなれると、まだまだ昭和の雰囲気が残る商店街やお店がありました。
実はファンフルの他にも、国分寺には老舗の洋菓子屋があります。ロンポワンという1981年の創業の老舗の洋菓子屋で、こちらもけっこう人気のようです。中央線沿線の再開発が急速に進むエリアで、老舗の洋菓子屋が2つもあるのは驚かされました。
さて、ファンフルについてですが商品のラインナップは豊富です。
今回はタヌキとケーゼの2つのみの購入となりましたが、他にもショートケーキ、プリン、プリンアラモード、モンブラン、フルーツタルト、スフレチーズケーキ、シュークリームといった昭和系洋菓子屋の定番から、カマンベールを使ったチーズケーキ、ショコラチーズケーキ、オペラ、オレンジケーキ、シブーストといった洋菓子もあります。
タヌキ
そしてこちらが現在絶滅危惧種とも言われているタヌキケーキです。
今回初めて食べましたが、チョコレートのスポンジとチョコレートクリーム、そしてバタークリームを使ったシンプルなケーキで、素朴な味わいが美味しく、チョコパイのように何個でも食べてしまいそうな気がする中毒性がありました。
こういった素朴で、バター感があるケーキは最近のパティスリーでは見られないものです。私のような平成生まれの人間が昭和の空気を感じられる貴重な経験ができるケーキです。
ケーゼ(ドイツのチーズケーキ)
チーズケーキはスフレチーズケーキやカマンベールチーズケーキなど、いくつかあったのですが今回はケーゼというやや珍しいものを購入しました。
「ケーゼ」はドイツ語でチーズを意味する言葉です。ドイツ菓子店ではケーゼ(チーズ)を使ったケーキを「ケーゼトルテ」や「ケーゼクーヘン」といった名前で販売する例を多くみかけます。一方でファンフルはシンプルにケーゼです。
このチーズケーキは、ドイツの家庭でつくられているチーズケーキでアーモンドを使っていると説明があります。
以前ドイツ菓子店で購入したドイツ菓子「アイアシェッケ」に非常によく似ています。ファンフルのケーゼもおそらくアイアシェッケをイメージしているのだと思います。しかしアイアシェッケという名前だと馴染みがなく、客が注文しにくいので、ケーゼという呼びやすい商品名にしたのではないかと推察しています。
さて、このケーゼですが非常に美味しいです。老舗の洋菓子屋だったので素朴な味かと思っていましたが、意外にもしっかりした味で、コクもあります。
クランブルにチーズベースのアパレイユ、アーモンド、レーズンなど食感、味と風味が多彩であり、一口ひとくちがとても楽しいケーキです。「あ、美味しい!」と素直に思えるチーズケーキでした。
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