西武新宿線の各駅停車しか停まらない小さな駅でありながら、四方に商店街が広がり、ミシュランガイドのビブグルマンに選出されたラーメン屋やテレビ番組でも紹介された餃子屋など、レベルの高い飲食店が立ち並ぶ野方。
今回はこの野方にある「SAD CAFE」という素敵な名前のカフェのチーズケーキを紹介します。
立派なオーディオセットでJAZZが聴けるお店
SAD CAFEは野方駅の南口から徒歩5分ほど、駅前の商店街を抜けた先にあります。
2人がけのテーブル席が4台か5台のみの(訪問時)、小さなカフェですが、いい味を出したシックな内装で、どこか落ち着ける雰囲気があります。
店内の壁にはCDがびっしり並び、その中央には巨大な2つのスピーカーを備えた立派なオーディオセットが設置してあり、そのスピーカーは適度な音量で心地よいJAZZを奏でています。いわゆるJAZZ喫茶というわけではないようですが、名曲喫茶やJAZZ喫茶に近い雰囲気を目指していると思われます。
立派なオーディオセットとこだわりの音楽を用意している、SAD CAFEのようなBGMにこだわったカフェは決して多くはありません。たいていは流行りの、いい感じにおしゃれのBGMを、特にこだわりなく流しているだけです。もちろんそれで十分なのですが、店内BGMがやたらと気になってしまう筆者にとっては、店主の、こだわりの音楽が聴ける空間は心地よいものがありました。
軽食とスイーツメニュー
さて、メニューですが、マスターが一人で切り盛りするような小規模なお店でありながら、ナポリタンやサンドイッチ、ビザなどの軽食メニューもあり、さらにスイーツメニューは、プリンやチョコレートムース、そしてチーズケーキなど、7種以上用意しています。
SAD CAFEの随所にこだわり感じるニューヨークチーズケーキ
そして今回注文したチーズケーキがこちら。
ここ数年、急激に見かける機会が増えている四角いタイプのチーズケーキです。名前のニューヨークチーズケーキとなっています。ニューヨークチーズケーキによくあるグラハムビスケットを使ったクッキー生地はないので、焼き方や材料の点からニューヨークチーズケーキを表現したのだと推察します(ニューヨークチーズケーキの詳しい解説はこちら)。
洗練された質感のカトラリーと、マッドな質感のお皿には、店主のこだわりも感じられます。こういったこだわりを随所に感じられるかので個人店のカフェはワクワクします。
さて、チーズケーキですが、口どけがよく、食感が印象的です。ここ最近流行ったチーズテリーヌのようなレアとベイクドの中間を質感を彷彿とさせます。
甘さは抑えめで、そしてサワークリームとレモンの爽やかな風味が咀嚼の途中で抜けていきます。コクもある一方で、後味に爽やかさで心地よい後味があります。チーズケーキの心地よい後味が残る口のなかに、コーヒーを流し込む瞬間は格別です。
「美味しい」「幸せ」そんな感想が自然とこぼれてしまう、チーズケーキとコーヒーです。
小さな個人店でりながら、内装、BGM、食器、カトラリー、そしてチーズケーキまで、妥協がなく、随所にこだわりを感じることができ、こういった、ものごとに熱量をもって取り組んでいるお店は本当に応援したくなるものです。
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