アドリア洋菓子店は東京都北区、東十条駅から徒歩5分の場所にあるケーキ屋です。
東十条といえばテレビ番組でも紹介されたことがある南口のシェルボンが有名ですが、北口のアドリア洋菓子店も1967年創業の素敵なお店です。
今回はこちらのふんわりレアチーズと、お店に様子について紹介していきます。
アドリア洋菓子店のふんわりレアチーズ(464円)について
今回は「ふんわりレアチーズ」というレアチーズケーキを注文。ちょうどイートインスペースが空いていたので店内で食べることに。
ショーケースの値札には「甘酸っぱいレモンとちょっと懐かしいサワークリームのレアチーズケーキです」との記載があります。
サワークリームはニューヨークチーズケーキによく使う材料なのですが、こちらはレアチーズケーキに使っています。
外見も素敵。表面には白いクリームの層にピスタチオのトッピング、中間にはクリーム色の層、さらにスポンジ系の生地の層も。
手間暇かけた一品であることがわかります。
ルコントのレアチーズケーキにも似ている
また断面がクリーム色になっているのが特徴的です。というのも一般的にレアチーズケーキは卵を使わないので、真っ白のもの多いからです。
これまで食べてたきレアチーズケーキのほとんどは真っ白でした。
※レアチーズケーキ一覧はこちら
クリーム色の層があるレアチーズケーキは以前、ルコント(A.Lecomte)というお店で見かけたことがあります。
表面の白いクリームとピスタチオのトッピングなど、全体の構成も類似しています。
ルコント(A.Lecomte)は非常に有名なお店で、多くの有名シェフが修行をしたお店でもあります。「あのお店はルコント系」といわれるほど。
今回訪問したアドリア洋菓子店が、ルコントと繋がりがあるのかどうかはわかりません。しかしアドリア洋菓子店は1967年から存続する老舗なので、先代か現在のシェフのどちらかがルコントで修行した可能性や、ルコントの影響を受けている可能性はゼロではないと思います。
ふんわりした質感の珍しいレアチーズケーキ
「ふんわりレアチーズ」という名前のとおり、ふわふわした質感を存分に楽しめます。
レアチーズケーキといえば、ムースのようにしっとりしていたり、クリームのようにトロトロしていたり、口どけを強調させたものが多いものです。
「パティスリー〇〇」のようなお店のレアチーズケーキはたいていそうです。
一方でアドリア洋菓子店はふわふわのレアチーズケーキです。この質感はたんにクリームチーズと生クリームを混ぜただけでは出せるものではありません。「レアチーズ」といいつつ、もしかしたら中間のクリーム色の層は蒸しチーズケーキなのかもしれません。
味についても、いろいろな要素があります。クリームチーズやその他の乳製品の味、風味、コクを感じるのです。
土台にはレモンピールの層があって苦味と甘みがバランスよく押し寄せます。
シンプルなレアチーズケーキにみえますが、いろいろな風味、味、食感が楽しめるとてもレベルが高いチーズケーキだと言えます。
アドリア洋菓子店について(お店の詳細)
アドリア洋菓子店は東十条駅北口をでて、東十条銀座通り商店街を5分ほど歩くと見えてきます。
現代風の外観なのでここ数年の間にオープンした店かと思っていましたが、洋菓子屋などの取材したニュースサイト『Dessa News』によると創業は1967年とのことです。おそらく一度改装しているのでしょう。
同じく『Dessa News』によると、現在シェフをつとめるのは佐藤 哲郎さんで、二代目だそうです。先代は街の洋菓子屋的なお店だそうなのですが、二代目はフランスの洗練された菓子も置きたいという思いがあり、20代の頃から有名店での勤務や渡仏経験をへて修行を積んだそうです。
そして現在のアドリア洋菓子店には、今回紹介した美しいチーズケーキや洗練されたフランス菓子が並ぶほか、「くまさんショコラ」「ぶたさんフレーズ」といったかわいらしいスイーツも。昔ながらの街のケーキ屋とおしゃれのパティスリーの両方の機能を持った稀有なお店になっています。
前述のとおり店内には喫茶スペースがあって、コーヒーや紅茶と一緒に店内のケーキや焼き菓子を食べられます。今回は胃袋に余裕があったのでプリンを追加注文したののですが、こちらも美味でした。
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