東京都の一等地である赤坂。赤坂の洋菓子屋といえば老舗の「しろたえ」が有名ですが、それと並んで赤坂エリアの菓子シーンでは外せない店があります。それが「Libertable(リベルターブル)」です。
リベルターブルは赤坂駅と溜池山王駅の中間あたりにあります。コンクリート打ちっぱなしのシックなファサードで中身を覗かないと洋菓子屋なのかどうかわからず、通り過ぎてしまいます。
ちなみにこのようなファサードは東京世田谷(尾山台)のPATISSERIE ASAKO IWAYANAGIを思い出します。
ちなみにリベルターブルは販売店の向かいにイートインができる建物があります。
リベルターブルが主に販売するのはいわゆるフランス菓子です。ショートケーキなどの日本的洋菓子は基本的にありません。
商品名にもLaitierやLuxeといったフランス語が使われており、これはシェフがフランスで修行を積んでおり、菓子作りの土台がフランスにあるからであると考えられます。
今回はチーズを使ったLaitier(レティエル)と、ミルフイユのようなRéveille(レヴェイユ)の2つの生菓子とフィナンシェなどの焼き菓子を購入しました。
【Laitier(レティエル)】エポワスとマール酒を使った2層のチーズケーキ
まずはLaitier(レティエル)です。
2段構造のケーキです。
上層は表面をキューブ状のクランブルで飾ったムース系のチーズケーキ。下層はホワイトチョコでコーティングしたねっとりしたチーズケーキです。
ウォッシュタイプのチーズの代表格とされるフランス原産のエポワスというチーズを贅沢に使用しています。さらに風づけにはエポワスの製造工程で使用するとされるマール酒も使用しているとのこと。
表面のクランブルの中には透明なキューブも混ざっています。こちらはゼリーのような質感です。とにかく見た目が美しいチーズケーキです。
エポワスの深みのある味とコクはしっかりその存在感がある一方で、トゲトゲしさはなく絶妙です。そしてクランブルの軽快な食感、ホワイトチョコのまろやかな味、マール酒の上品な風味など、様々な材料が口のなかで掛け合わされます。
フランス料理、フランス菓子の熟練者であるからこそ作れる絶妙な掛け合わせのチーズケーキです。見慣れたチーズケーキではなく、シェフが自身の感性を総動員しチーズケーキを解釈し、表現した極めてアート性の高いチーズケーキであるといえます。
【Réveille(レヴェイユ)】ピスタチオのミルフイユ
今回はもう1つ「Réveille(レヴェイユ)」を購入しました。
簡単にいえばピスタチオのミルフイユです。サクサクで歯ごたえのよいパイ生地にコクのあるピスタチオのクリームを楽しめる一品です。
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