小樽には六花亭やルタオなどの観光客向けの超有名洋菓子屋が紹介されることがほとんどです。一方で小樽には住宅もたくさんあり、地元の人が使うような店もたくさんあります。今回紹介する「Not obvious (ノット アヴビィアス)」もおそらく地元の人が使うような店です。
場所は、小樽の観光地である港とは逆の方向の、住宅地の小さい路地にあります。小樽駅からは徒歩15分ほどの場所です。
一軒家をそのまま店舗にしたようになっています。入り口はまさに玄関です。自宅かどうかはわかりませんが、店内も一軒家の名残りを感じます。
ネットの情報によれば2021年の2月頃にオープンしたようです。
商品はチーズケーキと焼き菓子です。チーズケーキはバスクチーズケーキ、ニューヨークチーズケーキ、レアチーズケーキ、ベイクドチーズケーキの4種類が訪問時はありました。お店のInstagramによれば、コーヒーバスクやココナッツバスクといったフレーバー系のバスクチーズケーキを販売していたこともあるようです(お店のInstagram)。
注目したいのはニューヨークチーズケーキとベイクドチーズケーキがあることです。ニューヨークチーズケーキとベイクドチーズケーキは、一見するとあまり大きな違いはなく、その違いはわかりにくいものです(そもそも明確な定義もない)。だからなのか、多くの店ではどちらかしか販売しません。
一方でこちらはその2つを販売しています。店主がベイクドチーズケーキとニューヨークチーズケーキの違いを、自身でしっかり意識しているということです。チーズケーキに対する深い知識を持っており、またチーズケーキに対する熱意も感じられます。
チーズケーキの他にもミニサイズのパウンドケーキがあります。こちらは抹茶、紅茶、アーモンド、プレーンなど複数の種類がありました。
ちなみにチーズケーキと焼き菓子のお店は、他でも見かけたことがあります。たとえば東京赤坂の「チーズケーキプラス」や石川県金沢の「みんみんぜみ」もチーズケーキと焼き菓子を販売する店でした。チーズケーキと焼き菓子は、他のケーキに比べると作りやすく、店を始めやすいのではないかと個人的には推察しています。
チーズケーキの魅力を最大限に活かしたチーズケーキ
今回はバスクチーズケーキとニューヨークチーズケーキを購入しました。
ニューヨークチーズケーキは、クリームチーズ、バター、サワークリームを使用し、卵黄は多め、また表面にはアプリコットジャムをを使っているとのこと。
バスクチーズケーキは卵を多めにし、空気を含ませて撹拌、軽い食感に仕上げているとのことです。
バスクチーズケーキもニューヨークチーズケーキも、いってしまえばどちらもベイクドチーズケーキです。しかし、しっかり製法や材料を分けることで、同じチーズケーキで、大きく違う食感、味に仕上げています。チーズケーキはアレンジの幅が広く、それが魅力の1つでもあります。店主はその魅力を最大限に生かしているように思います。
どちらもすっきりした甘さです。また乳製品の美味しさと、程よいコクで、チーズケーキの美味しさを存分に体感できました。
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