カフェの激戦区である東京中目黒には、回りきれないほどたくさんのカフェがあり、そのすべてが個性的で、独自の魅力を持っています。今回利用したepulor (エプロア)もやや大きめのボリュームでレコードのBGMが鳴り響く独自性のあるお店です。しかもここには、ひときわ珍しい竹炭を使った真っ黒なチーズケーキがあります。
竹炭を使ったチーズケーキは珍しい
真っ黒なチーズケーキは他店でもみられます。しかしそれらはブラッククッキーを使ったチーズケーキや高温で焼いて焦がしたものです。竹炭を混ぜて真っ黒にしたチーズケーキは見たことがありません。
オーボンヴュータンのル・トゥルト・フロマージュ。詳細はこちら。
チーズの味・風味をしっかり感じられる上品なチーズケーキ
その味についてですが、甘さは控えめで、チーズの塩味と熟成された風味を感じられます。おそらくブルーチーズのような熟成させたチーズを使っているのでしょう。クリームチーズやサワークリームなどのチーズケーキに使う一般的な材料だけでは出せないクセのある風味を感じます。
epulorはコーヒーだけでなく、お酒も出しています。お酒にも合うようにチーズの風味をしっかり感じられるように仕上げているのだと思います。上品で複雑な味が楽しめます。
炭を使っているからといって、炭の味があるわけではありません。そもそも炭は一般的に無味無臭だとされています。epulorのチーズケーキが黒いのは店の雰囲気と合うようにしたか、あるいは奇をてらってなのでしょう。
“黒”をうまく使ったエレガントなチーズケーキ
それにしても思い切ったチーズケーキです。食べ物における黒は、焦げ、失敗をイメージさせます。下手をすれば何だかよく分からない黒い塊になってしまいます。
しかしepulorのチーズケーキは一切そういった印象は受けません。真っ黒の服をスマートに着こなすモデルのごとく、上品で贅沢感のある出で立ちなのです。
食べ物における黒はネガティブなイメージがつきまといますが、車やスーツ、家具、建築における黒は、使い方によっては上品さや高級感、エレガントといった印象を与えます。epulorは、そのような黒に付帯するエレガントな印象を、食べ物であるスイーツに、非常にうまく落とし込んでいます。だからこそ黒でも、一切ネガティブなイメージがなく、逆にスマート、上品、エレガントといったイメージです。
その意味では斬新かつ、新しいチーズケーキです。
epulorについて
店はカウンターがメインのカフェです。公式サイトやGoogleマップの情報を見ると、格式高くて気軽に入れる感じではないのかと思ってしまいますが、気軽な感じで利用できます。
店内にはレコードとアナログなスピーカーが設置されており、けっこうしっかりめの音量でbgmがなっています。1人で数十分ゆっくりするのにちょうどいいように思います。もちろん友達とガッツリおしゃべりをしてもいいと思います。
公式サイトなど
※お店のメニューやマップ、営業時間などの情報は記事作成当時のものです。メニューがリニューアルし、紹介しているチーズケーキがなくなっている場合もあります。利用する際は公式サイトやお店のSNSで最新情報を確認することをおすすめします。