今回紹介するのは、杉並区高円寺にある洋菓子屋の「パティシエ ジュンホンマ」。
パティスリーを紹介する本や、グルメサイトにも度々紹介される有名店で、ニューヨークチーズケーキとモンブラン、ラムレザンを食べてきた。その感想を紹介していく。
- お店の公式インスタグラム
- お店の公式ツイッター
- お店のGoogleマップ(駅前店|アトリエ)
【お店について】パティシエジュンホンマ(Jun Honma)について
ジュンホンマは2店舗ある。1つは高円寺駅南口を出て目の前にある店舗。そしてもう1つは同じく高円寺駅南口から3分ほど歩いた場所にあって、こちらはアトリエという名前がついている。
2店舗あってどちらも高円寺駅からすぐの場所にあるのは何か理由があるのだろうか。単にテナントが空いたからなのか。
ちなみに以前は吉祥寺にも店舗があったが、2020年1月頃に閉店している。現在は高円寺にある2つの店舗のみとなっている。
お客様各位
パティシエ ジュンホンマ吉祥寺は、2019年12月31日まで営業し、しばらく休業して充電をして再開する予定でしたが、諸般の事情により高円寺アトリエと業務統合することに致しました。
8年間、ご愛顧賜りまして誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。#パティシエジュンホンマ pic.twitter.com/0FdBP04zqt— パティシエジュンホンマ (@p_junhonma) January 8, 2020
ジュンホンマがオープンしたのは2011年8月で、1号店は吉祥寺店(前述の通り現在は閉店)。
シェフを務めるのは、もちろん本間淳さん。彼は「ぶどうの木」で4年間修行した後、ホテル西洋銀座に移籍。その後はフランス、ベルギーで修行を積み、帰国してからは東京・市ヶ谷のシェ・シーマ(閉店)などでさらに修行。
そして2011年8月、吉祥寺に自身の店である「パティシエジュンホンマ」を開いた。(トーキョー・パティスリー・ガイド)
杉並区高円寺はケーキ屋の激戦地でもある
杉並区のとくに高円寺の周辺は、有名なケーキ屋が多い激戦地だ。
たとえば有名なお店でいえば「トリアノン」や「ラブリコチェ」「フリップス」がある。その他、それほど有名ではないケーキ屋でいえば「パティスリーコポー」「ブラックマウンテン」などがある。
他にもこの高円寺周辺には、個人系のケーキ屋がたくさんある。(過去に紹介した高円寺のお店)
ジュンホンマは、そんな激戦の地のなかで、ひときわ人気のケーキ屋というわけだ。『トーキョー・パティスリー・ガイド』という本にも紹介されるほどである。
それにしても、ケーキ屋といえば「パティスリー〇〇」といった店名が一般的であるが、ジュンホンマは「パティシエ〇〇」となっている。このパターンは初めてだ。なぜ「パティシエ〇〇」なのか、その理由はわからなかったが、何か意味があるのだろうか。
【ラインナップ】ケーキの種類
さて、今回はジュンホンマで以下のスイーツを購入した。
- ニューヨークチーズケーキ
- くじら山のモンブラン
- ラムレザン
- 焼きドーナツ
詳しい感想は後述するが、3つのケーキはどれもどっしりしていた。パティスリーのケーキは小さくて、口当たりが軽いものが一般的で、2つ連続で食べられるのだが、ジュンホンマのケーキは、どのケーキもボリューム感があって1つで満足できる。大きさもさることながら、材料を贅沢に使っているのだろう。
先に紹介したケーキ意外にも、ティラミスやガトーショコラ、タルト、プリン、ショートケーキ、フィナンシェなど、ジャンル問わずあらゆるケーキが置いてある。
どんなケーキがあるのかは、インスタやツイッターで検索していただければと思う。
今回は購入しなかったが、ティラミスタルトがめちゃくちゃ美味しそうだった。次は絶対にこれを食べようと考えている。
【食べた感想】ニューヨークチーズケーキ(560円)
まずは当ブログの主題であるチーズケーキから。
ニューヨークチーズはベイクドチーズケーキの一種である。その主な特徴は、サワークリームを使用し、湯煎焼きしていることにある。(参考:ニューヨークチーズケーキとは何か?)
北海道産「リュクス」というクリームチーズを使用しているというジュンホンマのチーズケーキは、表面にはホイップのトッピングがあり、土台にはジェノワーズ(スポンジ生地)を敷く、シンプルなチーズケーキだ。
土台にスポンジがあるのはニューヨークチーズケーキとしてはちょっとめずらしいかもしれない。
美味しいのはもちろんであるが、なによりも重量感がすごい。
ふわふわでもない、とろとろでもない、ねっとりした舌触り。とても濃厚で深みがある味。とても食べごたえがある。
また他店のチーズケーキにはない、独特な風味を感じられる。
何の風味なのか、またその風味がどこからきているのかわからないが、キビ砂糖のような、もしくは味の濃い卵のような、なにか独特の風味がジェノワーズあたりから感じられた。そしてこれがいいアクセントになっている。
値段は税込み600円。
若干高いように感じるかもしれないが、一般的なケーキ屋のチーズケーキよりもサイズが一回り大きい。また風味が豊かであり、原価が高い材料を贅沢に使っているようにも思えるものであり、値段相応の満足度を得られた。
ちなみにジュンホンマは以前、ドイツ風のチーズケーキを販売していたことがあるようだ。
ジュンホンマぼくも行ってみたんですけど、『ドイツ式焼チーズケーキ』がめっちゃうまかったですね……
これ完全にアイアシェッケなのでBC勢のみならずエリカ推しもチェックしておくべきかも pic.twitter.com/gl03OXevOJ— 珍獣 (@tinziu) August 22, 2019
これはドイツ・ドレスデンに伝わるアイアシェッケというケーキなのでは、という意見もあった。筆者は以前、「ドゥブルベ・ボレロ」というお店が販売しているアイアシェッケを食べたことがあるが、たしかに似ている部分もある。
ジュンホンマでは、シーズンによってチーズケーキのタイプが変わるようだ。
【食べた感想】くじら山のモンブラン(550円)
続いてはモンブラン。
こちらは武蔵野公園にあるくじら山をイメージしたモンブランとのこと。調べてみたところ、くじら山は東京都小金井市の武蔵野公園にある、ちょっとした丘であった。
普段あまりモンブランを食べないので、他店の比較はできないが、こういった模様のモンブランはたしかにめずらしい。
モンブランも、先のチーズケーキと同じくとてもボリューミーであった。ここまでどっしりしていて食べごたえがあるモンブランは初めてかもしれない。とても美味しかった。
ちなみにモンブランは時期によって形状が違うようで、以前はよくあるモンブランを販売していたようだ。くじら山のほうが筆者は圧倒的に好きだ。
【食べた感想】ラムレザン(486円)
見た目だけではどんなケーキかわからない。こちらはラム酒をきかせたアーモンドのスポンジを使ったケーキだ。
ジュンホンマは、以前は洋酒を使わないようにしていたそうなのだが(「必要ないものは使わない」東京・フランス・ベルギーでの経験を活かし、誰もが満足できるケーキ屋「パティシエ ジュン ホンマ」)、こちらはラム酒を使ったケーキである。最近は新しいことに挑戦しているのかもしれない。
食べてみると、その複雑でトリッキーな味、食感に驚かされる。
外側はおそらく求肥。硬めの大福の生地のような、モチモチした生地でできている。その生地のなかに、ラム酒をきかせたアーモンドスポンジがあって、こちらはねっとり。
モチモチとねっとり。さらにトッピングのホイップクリームの食感もある。色々な食感と風味が口のなかで混ざり合って、非常に楽しい。そして他のケーキと同じく、ボリューミーで1つで満足できる。
それにしてもまさか求肥をつかったケーキを食べられるとは思わなかった。また食べてみたい。
【食べた感想】高円寺焼きドーナツ プレーンとカフェ(各230円)
こちらは焼き菓子コーナーに置いてあった焼きドーナツ。ドーナツも食べたい気分だったのでつい購入してしまった。
「高円寺焼きドーナツ」という商品名であり、ジュンホンマ自慢の味だという。たしかに美味しかった。
ドーナツは、先に紹介したどっしりしたケーキとは異なり、やわらかくて軽い口当たりだ。油であげる普通のドーナツにはない、この焼きドーナツの食感、口当たりがたまらなくいい。
そしてほどよい甘さと風味の良さがあり、ほっこりするような美味しいドーナツである。
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