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東京・都立家政【ふじの木】都立家政の老舗洋菓子屋のスフレチーズケーキ、ガトーショコラ、ベル・エレーヌ、かせいチャンdeシュー(シュークリーム) について

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都立家政、パティスリーふじの木 (1)

パティスリーふじの木は、西武新宿線・都立家政駅から徒歩3分ほどの場所にある洋菓子屋です。

外見はよくみる街のオシャレな洋菓子屋という装いなのですが、実は1924年からある老舗です。そんなふじの木で、今回はスフレチーズケーキと、「ベルエレーヌ」という洋梨と栗のムースのケーキ、ガトーショコラ、シュークリームを購入しました。食べた感想とお店の詳細について紹介します。

目次

ふじの木について(お店の歴史や商品ラインナップなど)

ふじの木は都立家政駅から徒歩3分の住宅地にあります(Googleマップ)。

都立家政駅(中野区)は、各駅停車しかとまらない小さな駅で、近場に幹線道路があるわけでもなく、悪くいえばぱっとしない街です。しかしながら、そんな街のふじの木は、有名テレビ番組で紹介されたことがあるお店でもあります。

1924年創業の老舗、現在のオーナーは3代目

今風の外見をしたお店ですが、実は、創業は1924年です。

お店のInstagramの投稿によると、ふじの木は、1924年に杉並区高円寺の青梅移動沿いにパン屋「藤乃木」として創業したとのこと。

お店の公式サイト(http://www.fujinoki.co.jp/history.html)によると、パン屋の藤乃木は1933年に、高円寺にあったお店は従業員に引き継ぎ、中野区の野方に移転し、菓子の製造・販売をはじめたのはちょうどこの頃だそうです。ただしその時はまだ和菓子を販売しており、洋菓子も扱うようになったのは1965年の戦後になってからです。

ちなみに「藤乃木」は都内にいくつかある同名のパン屋のルーツにもなっているといいます。 たしかに調べてみると、杉並区、練馬区、中野区あたりには、「藤乃木」や「藤の木」といった名前のパン屋がいくつかみられます。

都立家政に移転したのは1938年です。移転は府立家政駅(現、都立家政駅)の開設がきっかけの1つだそうです。前述のとおり、洋菓子の扱いをはじめたのは1965年からで、1977年には和菓子の製造も終了し、洋菓子専門のお店になりました。

洋菓子屋のふじの木は、2018年5月に諸事情により、一度閉店しています。店舗を移転して、再開したのは2019年12月5日です。1年以上の空白があります。

私が参考にしたネットの記事は、閉店を伝える内容で、再開については未定とされていました。また公式サイトの沿革のページには、「2018年(平成30年)諸事情により、惜しまれながらも閉店・廃業する事になりました。」と記載されており、「廃業」という言葉を使っていることがわかります。おそらく、店をたたむつもりだったのでしょう。しかし、復活してくれました。

現在の店主は3代目で、写真をみる限り、それなりの歳のように見えるので、店の再開は簡単なものではなかったのではないかと察します。無理を強いることはできませんが、歴史ある店が存続してくれるのは嬉しいものです。

※参考
ふじの木公式サイト
『都立家政「フランス菓子ふじの木」が94年の歴史に幕 「復活も視野に」と店主』中野経済新聞、2018.05.22、閲覧:2021年8月22日

商品のライナップについて

ふじの木には、生菓子と焼き菓子があります。生菓子については、季節の果物を使ったケーキや、ショートケーキ、ガトーショコラ、モンブラン、チーズケーキ、シュークリームといった定番菓子のほか、フランス語由来のオシャレなケーキもあります。

ちなみにシュークリームは、中野の逸品グランプリの受賞経歴もあるとのこと。

他にもホールケーキはもちろんのこと、フィナンシェやマドレーヌなどの定番焼き菓子もあります。

スフレチーズケーキついて(450円)

ふじの木にあるのは、スフレタイプのチーズケーキです。

ホイップクリームと、ネームのプレートを添えたシンプルなスフレチーズケーキです。

地味になりがちなチーズケーキですが、ホイップクリームとネームプレートを添えることで、オシャレな感じになっています。戦前からある老舗にもかかわらず、現代風のオシャレなチーズケーキで驚きました。

ふじの木のシェフは現在3代目だそうですが、その経歴は調べてもわかりませんでした。ですがお店のラインナップやチーズケーキの装飾から察するに、渡欧経歴があるか、もしくはかなり勉強しているのでしょう。でなければ、こういったいい感じの見た目のチーズケーキはできません。

やさしいスフレチーズケーキ

都立家政、パティスリーふじの木のスフレチーズケーキ(450円)

土台のスポンジがやや厚めですが、意外とこれがいい働きをしています。このやや厚めのスポンジ生地のおかげで、全体的に、非常にやさしい食感になっています。

また余計な酸味や塩味がなく、卵のまろやかな風味と、クリームチーズとその他の乳製品のやさしい味わいを楽しめます。

大きな特徴こそないものの、価格に見合った満足度を得られるチーズケーキです。Googleマップの口コミは、ネガティブな投稿があったので不安もありましたが、その不安が杞憂だと思える完成度が高いチーズケーキでした。

都立家政、パティスリーふじの木のスフレチーズケーキ(450円)

ベルエレーヌ(500円)

ふじの木には「ベルエレーヌ」という聞き慣れないケーキがあります。

ベルエレーヌはフランスの伝統的デザート

ベルエレーヌは、フランスの伝統的なデザートの1つで、本来は洋梨を砂糖で煮込んだものに、チョコレートをかけてアイスクリームを添えたデザートです。英語では「Poire belle Hélène(洋ナ洋梨のエレーヌ)」といったように表記されます。

いくつか写真を調べてみたのですが、一般的には以下のような形状をしているようです。

このデザートは、1864年頃に近代フランス料理の父と呼ばれているシェフのオーギュスト・エスコフィエにより考案されました。名前は、オペレッタの「La belle Hélène」にちなんでいるといいます。「La belle Hélène」 は、日本では「美しきエレーヌ」として知られています。

※参考:「PoirebelleHélène」Wikipedia

伝統的フランス料理なのですが、日本ではマイナーであり、また手間もかかるので、なかなかお目にかかることはできません。そんなベルエレーヌが、都立家政の小さな洋菓子屋にあるのです。

都立家政、パティスリーふじのきのベルエレーヌ (5)
ふじの木のベルエレーヌ

ふじの木は、ベルエレーヌをケーキ風にアレンジしたものですが、このようなマイナーなケーキがあるのには驚かされます。やはりふじの木の現在のシェフは渡欧経歴があるのでしょうか。そうとしか思えないラインナップです。

洋梨と栗のムースで作ったベル・エレーヌ

ふじの木のベルエレーヌは、洋梨と栗のムースで構成されています。

表面には栗が1つ。また中の層には洋梨の果肉が入っています。

材料や味、食感がイメージしづらいので注文には勇気が入りますが、食べやすく、そして何より美味しいケーキです。

ムースはとても口溶けがよく、またアクセントとして洋梨の果肉とジェノワーズがあります。色々な食感があり、リッチな気分にさせてくれます。

また栗のまろやかな風味と洋梨のややさっぱり目の風味が融合して、なんとも贅沢な風味になっています。

都立家政、パティスリーふじの木のベルエレーヌ

フランスの伝統的なデザートなので、癖が強いものなのかと思っていましたが、食べやすくて美味しいケーキです。おそらく日本人向けに多少アレンジはしているでしょう。

とっつきにくさはありますが、とてもおすすめできるケーキです。これは一度食べてもらいたいと思います。

ガトーショコラ(450円)

続いてはガトーショコラです。先のチーズケーキと同様、ホイップクリームを添えたシンプルなガトーショコラです。

写真からだとわかりにくいですが、けっこう高さがあります。それなりにボリューム感があるガトーショコラです。

質感はやや固めで、少し力まないとフォークが通らないほど。またホロホロと崩れていきます。

甘さは控えめで、それほどチョコレート感は強くはなく、食べやすい味です。ややモロモロした質感は、好みがわかれそうですが、個人的には美味しいガトーショコラでした。

かせいチャンdeシュー(シュークリーム)

続いては人気商品の「かせいチャンdeシュー」という商品名のシュークリームです。

都立家政、パティスリーふじの木 (3)
都立家政、パティスリーふじの木のシュークリーム

「かせいチャン」とは、都立家政の商店街のマスコットキャラクターです。デザインしたのは漫画家のちばてつや先生です。

「かせいチャンdeシュー」は、かせいちゃんにちなんだシュークリームです。たしかにかせいちゃんの頭の形に似ているような気がします。

都立家政、ふじの木のかせいチャンdeシュー(シュークリーム)
都立家政、パティスリーふじの木のシュークリーム (4)

見た目だけでなく中身にもかなりこだわっている様子です。店の説明による、「香ばしいアーモンド風味のクッキー生地をのせて、フランス製の石窯でじっくり焼き上げたシュー皮」を使っているそうです。また卵は、高級品で有名なエグロワイヤルを使っています。

こだわりが詰まったこのシュークリームは、テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず」でも紹介されているとのこと。

実際に食べてみました。

高級卵のエグロワイヤルを使っているからなのか、カスタードクリームは非常に濃い色をしています。一方で、実際の味は意外にもさっぱりしています。しっかりコクと濃密な風味がある一方で、どっしりこないのです。

バランスのいいカスタードクリームと、サクサクという軽快な食感を奏でてくれるクッキー。この2つの要素が相互に楽しむことができ、コクがあるのに最後までまったく飽きることがありません。素直に美味しいシュークリームです。さすが人気商品です。

中野の逸品グランプリ2014受賞
テレビ東京「モヤモヤさまぁ〜ず」、テレビ朝日「じゅん散歩」で紹介されました。香ばしいアーモンドパウダーを加えたクッキー生地をのせて、フランス製の石窯でじっくり焼き上げたシュー皮に、特別な卵エグロワイヤルにマダガスカル産バニラビーンズを加えた特製カスタードクリームと北海道産生クリームをブレンドしてたっぷり詰めました。

公式サイトより

公式サイトやお店のSNS

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