不二家やコージコーナー、シャトレーゼなど、全国に多数の店舗を展開しているチェーンのケーキ屋・洋菓子屋について、各店の特徴や歴史、店舗数などを簡単にまとめました。
※情報は記事執筆時のものです
不二家
全国津々浦々に店舗があり、チェーンの洋菓子屋の代名詞ともいえるのが不二家です。
不二家は1910年に、藤井林右衛門が創業した洋菓子屋です。クリスマスにケーキを食べる習慣を根付かせ、また日本のショートケーキを早くから販売していたとされており、日本の洋菓子の歴史を語るうえでは欠かせない存在です。
現在、店舗は962店(https://www.fujiya-peko.co.jp/assets/pdf/financial_20220425_01.pdf)。ちなみに店舗数最多の洋菓子屋はモロゾフで、約1200店舗です。
デパートやショッピングモールなどの商業施設に出店しているモロゾフとは違い、不二家はどちらかといえば住宅地に出店しています。ゆえに体感としては不二家のほうが多く感じますが、実はモロゾフのほうが多いのです。
さて、不二家が定番で販売しているチーズケーキが「プレミアム濃厚チーズケーキ」と「なめらかチーズパイ」です。
プレミアム濃厚チーズケーキは、ベイクドタイプのチーズケーキで、クリームチーズをメインにマスカルポーネやグラナ・パダーノ、カマンベールといった熟成タイプのチーズを使っています。
グラナ・パダーノ、カマンベールといった熟成タイプのチーズを使っているだけあり、多彩で深みのある味を楽しめました。不二家のプライド的なものを感じられるチーズケーキでした。
もう1つはなめらかチーズパイです。
しっとりしたパイ生地と、とろとろのフィリングのチーズパイです。こちらはとても食べやすい味で、ザ・チェーン店のスイーツといった感じです。
ちなみに不二家はスーパーでもチーズケーキを販売していますが、スーパーのものとはもちろん違います。
値段 | プレミアム濃厚ベイクドチーズケーキ 482円 なめらかチーズパイ 408円 |
公式サイトなど | 不二家公式サイト |
店舗数 | 約900店(2022年6月現在) |
不二家のチーズケーキのさらに詳しい解説はこちら
モロゾフ
日常のご褒美というよりは、ハレの日のご褒美、手土産・お土産といったイメージが強いモロゾフ。デパ地下や都心の駅ビル、ショッピングセンターなどに主に入店しています。
ロシア革命から逃れて日本にきたフョードル・ドミトリエヴィチ・モロゾフ一家が、葛野友槌氏の出資を受け、1931年に神戸でチョコレートショップとして創業したのがモロゾフです。
現在、モロゾフは全国に約1200店を出店しています(モロゾフ公式サイト)。この数は洋菓子屋としてはおそらく1位です。デパートや駅ビルがひしめき合う新宿駅と梅田駅周辺には、なんと4店舗あります。
またモロゾフは、1970年代に起こったチーズケーキブームを牽引した店であるとも言われています。日本におけるチーズケーキの歴史を語る上では欠かせない存在です。
そんなモロゾフが1969年から販売しているチーズケーキがデンマーククリームチーズケーキです。当時のモロゾフの社長であった葛野友太郎がドイツを訪ねた際に食べたケーゼクーヘンに感銘を受けて商品化にいたったとされています(サライ)。現在流行りのしっとり系チーズケーキやどっしり濃厚なチーズケーキとはタイプが違い、やや控えめな味で、あっさりした印象です。
値段 | 17cm 1,080円 |
公式サイトなど | モロゾフ公式サイト Googleで「モロゾフ」を検索 |
店舗数 | 約1200店 |
シャトレーゼ
和菓子から洋菓子、さらにはワインまで販売している洋菓子屋です。スイーツはどれを食べても美味しく、しかもどれも安いので、現在非常に人気のある店です。2020年には人気テレビ番組である『ガイヤの夜明け』で、シャトレーゼのこだわりと経営手法が紹介されました。
シャトレーゼは、1954年に山梨県で創業した今川焼き風のお菓子の店「甘太郎」がその前身です。1967年に社名をシャトレーゼに変更しました。現在店舗は、日本に約600店舗あります。また海外にも約100店舗を出店しており好評だそうです(https://japan-business-headline.com/asia-company/company/chateraise/)。
大衆系の洋菓子屋である不二家やコージーコーナーは、小さい店舗が多いですがシャトレーゼはロードサイドの広めの敷地に駐車場つきで立地している店舗が多くあります。都心部、駅前は不二家かコージーコーナー、ロードサイドはシャトレーゼ、そんな勢力図があるようなないような気がします。
そんなシャトレーゼの現在のチーズケーキは「なめらかスフレチーズケーキ」と「ダブルチーズケーキ」です。
スフレチーズケーキは値段は237円であり、コンビニスイーツよりも安いのですが「この値段でこんなスフレチーズケーキだせちゃうの? シャトレーゼすごいです!」と思うほど美味しいです。
ダブルチーズケーキはスフレチーズケーキの上にレアチーズをのせたタイプで、こちらもクオリティもかなりのものです。
値段 | なめらかスフレチーズケーキ:237円 ダブルチーズケーキ:324円 |
公式サイトなど | シャトレーゼ公式サイト Googleで「シャトレーゼ」を検索 |
店舗数 | 約600店 |
ヤツドキ(シャトレーゼプレミアム)
シャトレーゼは都市型のプレミアムブランドとして「ヤツドキ」を展開しています。商品の値段はシャトレーゼよりも100円〜200円、全体的に高くなっていますが、その分、クオリティも高いです。
ヤツドキは、現在全国に約20店舗出店しており(ヤツドキ公式サイトより計測)、東京では銀座や阿佐ヶ谷、自由が丘、中目黒など、おしゃれ、高級住宅街などのイメージがある土地を中心に店舗を出店しています。ロードサイドを中心に出店しているシャトレーゼとは大きくコンセプトが違います。
定番で販売しているのがスフレチーズケーキと半熟ガトーフロマージュ(焼き菓子タイプのチーズケーキ)です。
チーズケーキはシャトレーゼよりも、200円ほど高いですが、そのレベルは高いです。スフレタイプのチーズケーキで、台湾カステラのようにふわふわです。また卵のまろやかな風味がなんともいえない美味しさです。
半熟ガトーフロマージュは焼き菓子として販売されているのですが、生菓子のようにとろとろで濃厚です。
他にもミルクレープやアップルパイを食べましたが、どれもクオリティが高く、チェーンの洋菓子屋ですが、個人系洋菓子屋に負けていません。
それぞれのケーキについては以下のページを参考にしていただければと思います。
値段 | スフレチーズケーキ:320円 半熟ガトーフロマージュ:259円 |
公式サイトなど | ヤツドキの公式サイト Googleで「ヤツドキ」を検索する |
店舗数 | 約20店 |
さらに詳しい紹介は以下のページで。
銀座コージーコーナー
不二家やシャトレーゼと並んで、地域密着型の大衆系の洋菓子屋である「コージーコーナー」。1948年、銀座に1号店をオープン。現在まで数多くのヒット商品を販売し、日本の洋菓子シーンを盛り上げてきました。現在店舗は全国に約400店舗あります(コージーコーナー公式サイト)。2008年にはロッテホールディングスに買収され子会社になっています。
そんなコージーコーナーが販売するのが、以下のチーズケーキです。
- 北海道産5種のチーズを使ったこだわりレアチーズ(濃厚でチーズの風味をしっかり楽しめるレアチーズケーキ)
- チーズケーキ(スフレに近いふわふわした質感と優しい甘味が特徴)
- チーズスフレ
もう1つ定番で販売しているのが、楕円形の不思議な形をしたスフレチーズケーキです。
このチーズスフレはロングセラー商品で、530円というお手頃価格でありながらチーズスフレの魅力を存分に楽しめます。
公式サイトなど | コージーコーナー公式サイト 「コージーコーナー」をGoogleで検索 |
店舗数 | 約400店(2022年6月現在) |
コージーコーナーのチーズケーキのまとめページはこちら。
アンリ・シャルパンティエ
1967年に兵庫県の芦屋で創業した洋菓子屋「アンリ・シャルパンティエ」。スイーツも食べられる喫茶店として創業し、現在はあらゆるデパート・ショッピングセンターに入店しています。全国に約90店あり(アンリ・シャルパンティエ公式サイト)、モロゾフやユーハイムと並んで、商業施設の洋菓子屋を代表する存在です。現在は株式会社シュゼットが手掛けており、同社は他にもシーキューブやカサネオを展開しています。
そんなアンリ・シャルパンティエにあるのは黄金のチーズケーキです。商品名はWチーズケーキです。下にベイクドチーズケーキ、上にマスカルポーネを使ったレアチーズケーキの2層のチーズケーキです。
2層のチーズケーキといえば、ルタオのドゥーブルフロマージュが有名ですが、アンリ・シャルパンティエはさらに黄金にも見えるクランブルを全体にまぶし、ゴージャスな感じになっています。
アンリ・シャルパンティエのWチーズケーキは、店舗、またはオンラインストアでも購入できます。一部の店舗では販売していない場合があります。
値段 | Wチーズケーキ 1296円 |
公式サイトなど | 公式サイト [アンリ・シャルパンティエ公式オンラインショップ] 「アンリ・シャルパンティエ」をGoogleで検索 |
店舗数 | 約90店 |
※さらに詳しい解説はこちら
シーキューブ(C3)
シーキューブ(C3)はアンリ・シャルパンティエなどを手掛ける株式会社シュゼットの洋菓子ブランドです。全国に約40店あり(公式サイト店舗一覧より計測)、系列店であるアンリ・シャルパンティエと同じく、デパ地下やショッピングモールに出店しています。
手の込んだ洋菓子を販売するアンリ・シャルパンティエとは違い、シーキューブはティラミスや焼き菓子などのシンプルな菓子をメインで販売しています。
公式サイトなど | シーキューブ公式サイト 「シーキューブ」をGoogleで検索 |
店舗数 | 約40店(2022年6月現在) |
シーキューブのさらに詳しい解説はこちら。
ユーハイム
ユーハイムは、第一次世界大戦の際に、青島から日本軍捕虜として連れてこられたドイツ人、カールユーハイム氏の手によって誕生した洋菓子屋です。ユーハイム氏が日本で最初に店舗を開いたのが1922年です。最初は「E・ユーハイム」という店名で横浜に店舗がありました。
しかしこの店舗は関東大震災の被害を受けました。ユーハイム氏は神戸に避難し、1923年に「ユーハイム」を神戸でオープンしました。その後もユーハイムは戦禍に巻き込まれ、度々營業が続けられなくなった時がありましたが、現在でも創業者のユーハイムの名を冠したドイツの菓子を販売する店として存続しています。
現在店舗は約260店ほどあります(公式サイト店舗一覧より計測、系列店のカールユーハイム、ユーハイムディマイスターなどを含む)。
店舗のほとんどがデパートやショッピングモールなどの商業施設にあります。モロゾフやアンリ・シャルパンティエと同じくデパ地下系の洋菓子屋であるといえます。
バウムクーヘンのイメージが強い店ですが、実は一部の店舗ではチーズケーキを販売しています。濃厚で重厚感のある味わいで、どこかドイツを思わせるチーズケーキです。
値段 | チーズケーキ456円 |
公式サイトなど | ユーハイムの公式サイト 「ユーハイム」をGoogleで検索 |
店舗数 | 約260店 |
ユーハイムのチーズケーキについては以下のページでかなり詳しく解説しています。
ブールミッシュ
「ブールミッシュ」は1973年、渋谷公園通りに、吉田菊次郎氏がオープンしたお店です。現在は店舗は全国に約100店あります(公式サイト店舗一覧より計測)。そのほとんどがデパートやショッピングモールです。
創業者の吉田菊次郎氏は、日本を代表する菓子職人としてメディアにも度々登場する著名な方です。また日本における西洋菓子の歴史を研究した著書も多数出版しているお方です。その著書には幾度となくお世話になっています。
ブールミッシュにはレアチーズケーキとバスクチーズケーキがあります。どちらもねっとり硬めの質感で、コクがあり、味わい深さもあります。
値段 | バスク風チーズケーキ400円 |
公式サイトなど | ブールミッシュの公式サイト ブールミッシュをGoogleで検索 |
店舗数 | 約100店(2022年6月現在) |
以下のページではブールミッシュについてさらに詳しく解説しています。
トップス(Top’s)
チョコレートケーキでも有名なトップスは、1964年に赤坂のTBS会館の洋食レストランとして創業しました。チーズケーキはレストランで提供していたもので、当時のお客さんからテイクアウトしたいという要望が多くあり、ケーキの販売もはじめたそうです。
現在店舗はカフェ・レストランも含めて約60店ほど。対面販売型の店舗はデパートやショッピングモールにあります。その意味ではモロゾフやユーハイムなどと同じくデパ地下系の洋菓子屋であるといえます。
トップスは1964年の創業当時からレアチーズケーキを販売していたとされています。日本でチーズケーキが一般的になるのは1970年代頃なので、かなり早くから日本でチーズケーキを販売していた店となります。
そのチーズケーキは、甘さ控えめで酸味が際立つ一方で、濃厚でコクがあります。また食感はねっとり硬めで、爽やかなのにとても食べごたえがあるレアチーズです。
値段はちょっと高いのですが、筆者このレアチーズケーキがとても好きで、3、4回ほど食べています。
値段 | 1274円~ |
公式サイトなど | トップスの公式サイト |
店舗数 | 約60店(2022年6月現在) |
以下のページではさらに詳しくトップスのチーズケーキを解説しています。
FLO(フロプレステージュ)
FLO(フロプレステージュ)は関東、中部、東北を中心に117店(公式サイト)を出店する洋菓子と惣菜の店です。ケーキだけでなく、ラザニアやドリアのような惣菜も販売しています。
FLO(フロプレステージュ)は1886年にフランス・パリでブラッセリー(お酒と食事が楽しめるお店)としてオープンしました。
日本にオープンしたのは1987年で、1号店は表参道に、本格フレンチレストラン「Brasserie FLO表参道店」としてオープンしました。ちなみに同じくフランスで生まれた老舗パティスリーとしてはダロワイヨがありますが、こちらが日本に上陸したのは1982年でした。70年代、80年代はフランスやイタリアのレストランや洋菓子屋のオープンが相次ぐグルメな時期でもありました。
現在のような、対面で洋菓子と惣菜を販売するようなスタイルになったのは2000年の、日本橋三越に「FLO Prestige(フロプレステージュ)」という名前の店舗をオープンしてからだと考えられます。
店舗は基本的に駅ビルや駅構内、デパート内にありますが、銀座、渋谷、新宿といった大都市ではなく、住宅地がある駅の商業施設に入店しています。完全にハレ(非日常)ではなく、ハレとケの中間くらいにあるイメージです。
さて、そんなFLOのチーズケーキはシンプルなベイクドチーズケーキです。
ねっとり感もありながら、ふわふわした舌ざわりも感じさせてくれます。クリームチーズの旨味、塩味をしっかり感じさせてくれる完成度が高いチーズケーキです。
値段 | 1カット 370円 |
公式サイトなど | FLOの公式サイト |
店舗数 | 117店(2022年6月現在) |
FLOの更に詳しい解説はこちら。
アンテノール
「アンテノール」は全国に約40の店舗を展開する洋菓子屋です(公式サイト店舗一覧より計測)。阪急百貨店や近鉄百貨店、大丸、三越、丸井、西武などのデパートをはじめ、ショッピングモールや駅ビルにあります。
アンテノールは1978年、異人館の街、神戸北野で誕生しました。「ヨーロッパの伝統を通じて真摯に味と技の革新に挑む」をコンセプトとして、大量生産的なケーキではなく、個人の洋菓子屋のような、素材や技術にこだわった洋菓子を手掛けています。
現在は、ヴィタメールやノワ・ドゥ・ブール、ひびか(Hibika)などを手掛ける株式会社エーデルワイスが運営しています。
アンテノールでは季節によって旬の果物を使ったチーズケーキが販売されることが多いですが、シンプルなチーズケーキが販売される時期もあります。
ベイクドチーズケーキですが、ややスフレ感もあり、非常に柔らかい食感になっています。また艶のある表面とクリームのトッピングで、上品さを演出しています。デパートで人気の洋菓子屋なだけあります。
値段 | 1カット 450円 |
公式サイトなど | アンテノールの公式サイト |
店舗数 | 約40店(2022年6月現在) |
アンテノールの更に詳しい解説はこちら。
ヨックモック
ヨックモックは現在東京青山に本店を置く洋菓子屋です。現在店舗は日本に約260店、そしてアメリカにも約40店を出店しています(公式サイト店舗一覧より計測)。
ヨックモックの前身は1934年に創業した菓子屋の藤縄商店です。途中、戦争によって休業を余儀なくされますが、1946年に再び再開。1969年に百貨店菓子販売会社として「株式会社ヨックモック」を設立。同じ年に現在の看板商品であるシガールを、日本橋の1号店で販売しました。
店名のヨックモックは、スウェーデンにあるヨックモック(Jokkmokk)という町に由来しています。
ラングドシャを巻いたシガールの店というイメージが強いヨックモックですが、実はごく一部の店舗では生菓子も販売しています。その1つにチーズケーキがあります。
表面に生クリームと若干の金粉をのせています。その下はベイクドとレアの2層のチーズケーキになっており、土台にはシナモンの風味があるクッキー生地を敷いています。また洋酒を使用しています。
しっとり感とねっとり感、そして濃厚さと洋酒の上品さを感じられるとてもレベルが高いチーズケーキです。東京のごく一部の店舗でしか販売していないチーズケーキですが、一度ぜひ食べて欲しいです。
値段 | 1カット 605円 |
公式サイトなど | ヨックモックの公式サイト |
店舗数 | 約260店(2022年6月現在) チーズケーキを販売しているのはごく一部の店舗のみ |
資生堂パーラー
資生堂パーラーは、1902年に薬局屋であった資生堂の一角で日本初の「ソーダ水」を出したことから始まりました。
本店は銀座にあります。現在は店舗は約90店あり、デパートやショッピングモールなどの商業施設を中心に出店しています(公式サイト店舗一覧)。他店とは違うおしゃれなパッケージデザインを採用しており、その商品は贈答用に選ばれています。
そんな資生堂パーラーが定番で販売しているチーズケーキが、こちらのキューブタイプのものです。
個包装で常温保存可能な、手土産、お土産を想定したチーズケーキです。一口で食べられる小さいチーズケーキなのですが、その大きさからは想像できないほど、濃厚で重量感があってパワフルです。
他にも一部の店舗では生菓子のベイクドチーズケーキや、小さいチーズサンドを販売しています。
値段 | 3個 990円 |
公式サイト | 公式サイト |
店舗数 | 約90店(2022年6月現在) |
資生堂パーラーのチーズケーキは、以下のページで詳しく解説しています。
東京ミルクチーズ工場
東京ミルクチーズ工場は株式会社シュクレイが手掛けるチーズとミルクのスイーツ専門店です。
シュクレイは青山に本社を置く洋菓子メーカーで、2011年に創業しました。手掛けるブランドは東京ミルクチーズ工場の他、バターバトラーやキャラメルゴーストハウス、ザ・メープルマニアなど、多数の洋菓子ブランドを手掛けています。
東京ミルクチーズ工場は東京を中心に15店を展開(公式サイト店舗一覧より計測)。またその商品は駅構内や空港のお土産ショップで販売されています。
これまで紹介した洋菓子屋に比べると歴史は浅いですが、一定のファンを獲得しています。
東京ミルクチーズ工場が販売しているのが、こちらのミルクチーズケーキです。
外側(ケーキ側面)にはクレープがまいてあります。表面には粉のように粒子になったジェノワーズがまぶしてあり、ふわふわな質感を強調させています。また中はチーズムースとミルクムースの2層です。
ミルクチーズケーキというだけあり、ミルクの風味をしっかり感じられます。生クリームでも、サワークリームでも、ヨーグルトでもなくミルクです。まろやかで心地よい風味はクセになります。
東京ミルクチーズ工場では、他にもチーズキューブやチーズフィナンシェなど、チーズを使ったスイーツを販売しています。
値段 | 3個 990円 |
公式サイト | 東京ミルクチーズ工場の公式サイト |
店舗数 | 約15店(直営店、2022年6月現在) |
以下のページではさらに詳しくミルクチーズ工場とそのチーズケーキについて解説しています。
グラマシーニューヨーク
グラマシーニューヨークは、ニューヨークチーズケーキを筆頭に、モンブランやショートケーキなど様々な洋菓子を販売しています。現在は店舗は20店(プレジィール公式サイトより計測)。主に東名阪のデパート、駅ビルにあります。
グラマシーニューヨークは株式会社プレジィールのブランドの1つです。プレジィールは明治40年(1907年)に創業した製粉会社が前身となっており、会社が設立されたのは昭和61年(1986年)です。
グラマシーニューヨーク以外にも、オードリー(AUDREY)やファウンドリー(FOUNDRY)、タルティン(Tartine)など、行列が耐えないブランドを展開しています。現在店舗はありませんが、キースマンハッタンも同社のブランドでした。
グラマシーニューヨークが販売しているのはニューヨークチーズケーキです。カットタイプとホールサイズがあります。
ニューヨークチーズケーキは、ねっとりとした濃厚なものが多いですが、グラマシーニューヨークはクリームのようにふわっとしており、ほどよいコクがあります。またクッキー生地のサクサクした食感がいいアクセントになっています。あっという間に食べてしまう食べやすいチーズケーキです。
他にも常温保存できて、個包装になっている手土産に選びやすいチーズケーキもあります。
値段 | ホール1620円 |
公式サイト | プレジィールの公式サイト |
店舗数 | 20店(グラマシーニューヨーク、2022年6月現在) |
さらに詳しい食レポはこちら。
ヴィタメール
ヴィタメール(WITTAMER)は1910年にベルギーで創業したチョコレートを中心とした洋菓子屋です。日本には1990年に上陸し、現在では約20店を展開しています。ベルギー以外で店舗があるのは日本のみです。店舗のほとんどはデパ地下やショッピングセンターにあり、やや高級系のブランドです。生粋のデパ地下系洋菓子屋であるといえます。
ちなみに日本ではアンテノールの株式会社エーデルワイスが手掛けています。
チーズケーキは「スフレフロマージュ」という小ぶりなスフレチーズケーキです。表面にはアプリコットジャムを塗り、また土台には薄いクッキー生地があります。また生クリームとチョコレートの添え物のがあり、とても上品な印象のケーキに仕上がっています。
チーズガーデン
チーズガーデン(CHEESE GARDEN)は「御用邸チーズケーキ」で知られるチーズスイーツの専門店です。栃木県に本社を置く、菓子の販売と製造、レストラン事業を手掛ける「株式会社庫や」が手掛けるブランドです。
チーズガーデンは1994年に栃木県にチーズガーデン五峰館としてオープンしました。2012年から栃木だけでなく、東京、名古屋、大阪に出店。現在は19店を展開しています(公式サイト店舗一覧より計測)。
看板商品は御用邸チーズケーキです。
常温保存可能なチーズケーキでありながら、生菓子のような口溶けのよさと、濃厚さです。随所にこだわりを感じられるレベルが高いチーズケーキです。
ちなみに御用邸という名前ですが、天皇に献上していたといった歴史は特にないようです。
チーズガーデンでは他にも濃厚なチーズケーキのしらさぎや、レアチーズケーキの一種であるクレームダンジュを販売しています。
値段 | 1450円 |
公式サイト | チーズガーデン公式サイト |
店舗数 | 19店(カフェ含む、2022年6月現在) |
御用邸チーズケーキについては以下のページでさらに詳しく紹介しています。
御用邸チーズケーキは楽天でも購入できます。
BAKE CHEESE TART
BAKE CHEESE TART(ベイクチーズタルト)は、焼きたてのチーズタルトの専門店です。
北海道の老舗菓子屋「きのとや」の家に生まれた長沼さんが2013年に創業しました。現在は株式会社BAKEが手掛けるブランドの1つとなっており、同社は他にもザクザク、RINGO、PRESS BUTTER SAND、SOLES GAUFRETTEなどの人気菓子ブランドを手掛けています。
そしてBAKE CHEESE TARTは、現在日本に22店、海外に23店。グローバルにも活躍しています(公式サイト店舗一覧より計測)。
メインの商品はもちろんチーズタルトです。
店内厨房で焼き上げるチーズタルトで、土台のタルト生地は2度焼きすることでザクザクに仕上げています。対してフィリングはクリームのようにトロトロです。ザクザクとトロトロのコントラストがたまらない一品です。個人的には、チーズタルトで、BAKEの右にでるものはいないと思っています。
他にも季節限定のチーズタルトを販売しています。一部店舗、オンラインストアではチーズテリーヌも販売しており、商品の幅を広げています。
値段 | 1個200円~ |
公式サイト | 公式サイト |
店舗数 | 18店 |
以下のページでは、BAKEのチーズタルトについてさらに詳しく紹介しています。
ダロワイヨ(DALLOYAU)
「ダロワイヨ(DALLOYAU)」は、1802年にフランス・パリで創業し、1982年に東京の自由が丘に上陸したいわゆる外資系のお店です。生菓子だけでなく焼菓子やパン、そして一部の店舗ではフランス料理も提供しています。
生菓子は一部の店舗でしか販売していませんが、非常にデザイン性に優れています。味や食感はもちろんのこと見た目にもまったく妥協がありません。「さすがフランスの老舗」という感じのレベルが高いケーキです。
公式サイトなどの各種リンク | 公式サイト 店舗一覧 詳細レポート(当ブログ) |
店舗数 | 19店 |
銀のぶどう
「銀のぶどう」は「シュガーバターの木」で有名なお店です。「東京バナナ」や「ねんりん家」といった人気ブランドを有するグレープストーンという会社が運営しています。
そのチーズケーキは「かご盛り白らら」というだいぶ変化球的なチーズケーキです。これはホイップクリームとクリームチーズをそのまま混ぜたようなふわふわのケーキで、カッテージチーズにも近い質感です。
このまま食べても美味しいのだが、何分シンプルなので途中で飽きてしまうかもしれません。ジャムやクランブルなどをトッピングして食べるのがおすすめです。
noix de beurre(ノワドゥブール)
noix de beurre(ノワドゥブール)は、アンテノールやヴィタメールなどのエーデルワイスが手掛ける洋菓子屋です。
三越伊勢丹のオリジナルブランドとして2011年にオープンし、現在は新宿伊勢丹、日本橋三越、銀座三越に店舗があります。
焼き菓子が人気なのですが、チーズケーキやミルフィーユなどの生菓子もあります。
デパ地下店舗では珍しく、店内厨房を持っており、その厨房で少量ずつ作っているそうです。
シンプルなチーズケーキですが、材料が本来もっている美味しさを存分に楽しめます。かなりおすすめのチーズケーキです。
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デパ地下やショッピングモールなどでよく見る洋菓子屋のチーズケーキはこちら。
チェーンカフェのチーズケーキはこちら。
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